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やらかし道場 #7 後悔のその先 幹部交代ミーティング編
皆さんこんにちは。やらかし道場 代表 鶴見です。
#6 後悔のその先 弱小プレーヤー先輩になる編では
私が大学の部活で初めて先輩になった時の話について書きました。
#7では2回生も終盤を迎え幹部交代を迎えた時の話を書かせていただこうと
思います。
私が幹部になったのは春にチームが2部に降格し、秋では1部に昇格できず、2部に残留した時でした
1年次にチームとしては何とか残留し、その時の団体メンバーも一人を除いてほとんど残り、チーム体制として磐石の状態で迎えた2回生の春
チームは降格しました。
良い試合はするものの、あと1勝が遠い。
マッチポイントまで握っていてもギリギリ追いつかれて負けてしまう。
最初は前向きに戦っていた先輩達や我々応援側も、徐々に徐々に疲弊し
入れ替え戦を迎える頃にはもはや、もう降格してしまうんじゃないか?
そんな空気感が漂っていました。
自分が強いと思っていたチームが負けてしまう。そんなことを経験しました。
1回生の頃にはチームが勝って嬉し泣きしていましたが、
2回生の春には号泣していました。
ただ悔しくて、悔しくて。
負けたこと以上に自分は何もできないという無力感を痛感して、号泣してしまいました。
降格すればチームは一層厳しくなります。
練習内容も厳しく、チームの雰囲気も勝つことに意識が集中し、
皆んな焦りながら練習する。
チームもピリついたものになり
後輩は2人減り、男子3人になっていました。
4回生、3回生は合わせて15人以上いるのに、
我々2回生、1回生を合わせても、男子5人、女子2人という壊滅的な状況になっていました。
そして迎えた秋リーグ。
ここでも大一番にチームは勝つことができず、2位。
1部との入れ替え戦に臨むことができませんでした。
私達が幹部になったのは、そんなタイミングでした
幹部というのは、主将や主務などといった役職がついている人のことです。
2回生の10月〜3回生の10月が幹部交代。
3回生の10月以降は、部活への参加が任意になり大会に向けて自分で調整することができるようになります。あとシャツを出しても良くなる。
関東リーグと比べると早く感じるかも知れませんが、地方の大学生にとって
就活で関東や関西に出にくいことを考えると部活にコミットする時間が短くなることも一つの理由になります。
幹部になるには、9月下旬に行われる幹部交代ミーティングにて監督、先輩
へプレゼンと質疑応答、承認を経て晴れて幹部になることができます。
秋リーグが始まる前の8月には幹部交代についての話を始めることになりました。
最初に話したのは、誰をキャプテンにするか。
責任が重いのは主将ですが、仕事量が重いのは主務。
それを両立するのはなかなか大変。
あと、会計、大会、OB連絡、コンパ。これらをどう割り振るか。
私は、主務と男子副主将。もう一人が、男子主将と大会。
そのように割り振りを行いました。
もう一人が男子主将になったのは、まず高校時代に島根の強豪校の主将だったこと。そして私が保守的な思考を持っているのに対して、彼は改革的な思考を持っているという点。
特に前回、チームとして戦力としては最大だったのにも関わらず、降格してしまったということから、今までのやり方ではなく、チームをガラッと変える必要がある。
上記の点から彼が主将になることを話し合いの中で決めました。
そして、私は彼から多大な影響を受けていくことになります。
そしてもう一つ決めたのは、スローガン。
決めた言葉は「貢献」。
今までのチームは一つのスローガンに対して、足並みを揃えて、一枚岩となり向かっていくということを重要としていました。それは確かにチームとしては必要なことでしたが、どうしても正解。というものが固定されてしまい
主体性に欠けたチームになってしまうことが課題でした。
それに対して、私たちは、一人一人が主体的に考え、それぞれ自分にできることを考え貢献していくということを「貢献」という言葉に込めました。
そしてここから、実際にチームを強くするための具体的な施策を作るために打ち合わせを重ねていきます。
チームとしての目標はもちろん「一部昇格」。
練習が終わった21時以降に集まり話しあう。
時に0時を超えて、眠くなりながらも話し合うことを重ねていきました。
時にファミレスで、時に夜中の空いている教室で。
そして固まっていった案は以下のようになりました。
①今までの練習は週5であったが、週4にする。
→自主練の練習を増やすことで自分にあった練習を行えるようにする。
・裏の意図として、週5の練習で怪我人が続出するなどがあったため、怪
我の抑制。
・部費の枯渇が深刻であったことから、バイトをする時間を増やす。
・シンプルに週5だと部員が集まらない。
②練習にコーディネーショントレーニングの追加
→今までの練習では技術面が多かったが、体の使い方を知ることで、プレー
プレーの幅を広げるため
③ポイント制の導入
→団体メンバーの選定にあたって、今までは幹部の意向が強く見える化できなかったがポイント制を導入することで納得感のある選定を行う。
④ミーティングの増加
→今まで月1の練習でしたが、幹部以下のミーティングや試合動画を見ること
や技術についての話し合いを行う戦略ミーティング、部員同士の意見を発
表し合うミーティングなどを週の真ん中に置くことで、コミュニケーショ
ンを増やし意見発信ができやすくするため。
上記のような案を作っていきました。
その案を先輩に見せ、意見をもらうなどを詰めていき、幹部交代ミーティングへの準備を進めていきました。
そして幹部交代ミーティングを迎える
準備をしていった中でついに迎える幹部交代ミーティング。
前日は、空き教室に泊まりこみほぼ徹夜で話し合いを行なっていきました。
次の日の朝。幹部交代ミーティングが始まりました。
主務は基本的に議事進行を行います。あの時ほど声が震えそうになったことはありません。
結果は大炎上。
あんなに話し合いをしていきましたが、詰めの甘さを指摘されていきました。
具体的にどうするか等、深く詰めていなかった部分などに対して様々な質問が飛び交います。正直脂汗が滲んでいたと思います。
その時の後悔としては主将を助けられなかったこと。
主将なら答えられると思って、回答を任せてしまっていたこと。
自分がフォローできる時に、それは自分の仕事では無いと任せてしまったために彼に負担をかけてしまった。
最終的にお腹が空いた監督が、「とりあえずやらせてみなければ分からない」という発言をしたために、一応の可決となりました。
そして私達は何とか晴れて、幹部となることができました。
何かを大きく変えたいと思う時は、より多面的な視点からそのことについて考えること
私は幹部交代を迎える中で、とても大切だと思ったことが一つあります。
何かを大きく変えたいと思う時は、根本から変えることが必要となる。
しかしそこには、以前までやってきたことからの反発が必ず発生する。
大きく変えるためには、より多くの反発が起こる可能性が非常に高い。
だからこそ、色々なところから意見を集め、多面的な視点で考えなければならない。
・その意見は机上の空論ではないか。
・どのような反発が予想されるか。
・そしてそれは本当に適切かどうか考えられているか。
どうしても少ない人数で何かを考えると話はまとまり易いが、
意見に偏りが生まれる。そこを理解し、根元を振り返りもう一度考えてみることが重要である。
私は、この幹部交代までの2ヶ月ほどの間でたくさんの気づきを得ることができました。
ここまで取り止めのない話を読んでいただき誠にありがとうございました。
次回は、実際に幹部交代を迎えた時の苦悩と気付きについて書いていこうと思います。
やらかし道場 鶴見