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歩く産業廃棄物
2021年4月8日 19:59
「じっくりいいちこ飲むなんか久々や。美味いなぁ」 グラスを傾けながら、ポロリと言葉が溢れた。「正反対やろ」 優華はこちらをじっと見てそう呟いた。「嫉妬してるんやろ、いいちこに。」 グラスの中の氷をカラカラと奏で、優華は丸井に言った。「なんやこら。ワシは酒に愛されて殺される人生願っとんねん。嫉妬なんかするかいや。いいちこの性格ごと肝臓にぶち込んで、糞と小便垂れ流して死んだらぁ。」 優華