笑いの効用。ー復活の鍵は「チャンネルはそのまま」ー
ここしばらく、あちこちに出かけたり、打ち合わせしたり、調べものが多くて、心身ともに疲労困憊でした。
うわ言のように「うなぎ、うなぎ」とつぶやいていました。
食べさせてくれそうな人に、画像を送るなど、迷惑行為もやらかしていました。
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こんな時に限って、知的障害のある息子はやらかします。
やれやれとお風呂に浸かって、考えをまとめようと湯船につかると、ウ○チが浮かんでいました。
「▲□✖️!@💢ーーーーーー」
私は言語にならない叫び声をあげて飛び出し、シャワーを浴びて、風呂掃除に明け暮れました。
しばらく平穏な日々が続いていましたが、やはり油断大敵なのです。私は息子にネチネチとしつこく怒り倒しました。
翌日、息子はガイドヘルパーと外出し、帰宅するとネックウォーマーをしていません。確認するとどうやらマクドナルドに帽子を落としてきたようでした。
息子は「てへぺろー」って顔をしていました。
弱っている時に、これらの行為は、私には痛手です。
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いよいよ精神的にヤラレそうだと。私は録画保存している「有吉の壁」を見ました。でも笑えません・・・いつもなら大爆笑なのに、これは重症です。
つぎに「よしもと新喜劇」を見ました。酒井藍ちゃんの芝居に、すこし笑うことができました。
そこで押入れの中にしまった「チャンネルはそのまま」の漫画を引っ張り出してきました。この作品はかの名作「動物のお医者さん」の佐々木倫子さんの作品です。
ちなみにこの本に出てくる荒唐無稽の漆原教授を私をようだと言ったのは、友だちAです。もう30年近く根に持っています。
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数年前、東京から帰省していたAが、母親と介護の件で揉めて険悪になっていました。私はこの本を読んでみろと見せました。
すると何日も笑うことなく、眉間に皺を寄せていたAが、「プププッ」と笑ったのです!
私は「クララが立った!」という気持ちになりました。(アルプスの少女ハイジをご存じない方、すみません)
東京に帰るAに、全6巻を持たせました。いつもなら「重いから嫌だ!」と文句を言うであろうAが、「新幹線で読むわ」と黙って受け取ってくれたのです。私はAを新大阪まで見送りに行きました。
その後、ドラマも見たらしく「もう爆笑!ホント面白いよね!」と明るいメール届きました。
元気になってくれたのは、笑えたからでしょう。
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「笑いたい」
私は一心で、「チャンネルはそのまま」を読み返しました。何度も繰り返し読んでいるはずなのに、また笑えました。
「まだイケる!」
復活の活路が見えたような気がしました。
今日は笑える1日にしたいです。