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Photo by
noranekopochi
【短歌】Strawberry moon ―苺月の夜― その弍
「strawberry moon」
もうすこし
早く出会えば
よかったね
でもこれからは
ずっといっしょ
残された
時間の長さ
わからない
わからないから
長生きしてね
さようなら
言葉をかわし
背をむけて
独りにもどる
駅の雑踏
窓のそと
独りでみても
おなじ月
苺月の夜
また来年も
あとがき
夜は空を見上げることがないので、美しい月を見る機会が少ないです。そんな私が、偶然、電車の窓から見た月は、雲の影に見え隠れしていました。この月の美しさ、日常の小さな発見を、誰かに伝えたくなり詠みました。
また梅雨空が戻ってきて、月の余韻が味わえないのが少し寂しい雨の朝です。