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お願いだから関口オーディンまさおを語らせてくれ!!
(画像)Lチキうめええええええええええ
こんにちは、矢御あやせです。
今回は、初めて #とは タグを使い、俳優・関口オーディンまさおについて語ろうと思う。
私にとっては超有名俳優なのだが、彼はテレビなどの露出がないため、残念ながら世間的にはマイナーな俳優という括りになってしまうかもしれない。
舞台を降りた関口さん本人には申し訳ないのだが、あくまで「俳優」としての彼を語るため、敬称は省かせてほしい。
関口オーディンまさおって誰?
関口オーディンまさおは、超簡単に言えばヤバいおじさんだ。
もう少しちゃんと説明すると、関口オーディンまさおは、主に劇団「地蔵中毒」で活躍する俳優だ。
彼は、整った顔立ちに美しく通る声を持ち、更に艶のある黒髪……など、全ての生まれながらの美形への才能をぶち壊す、飽食の時代の象徴のような体型を持つ俳優だ。つまり、「痩せていれば間違いなくイケメンの俳優」である。実際、ある舞台で彼の昔のブロマイドが物販されていたのだが、普通にイケメンだった。
そんな彼は、舞台の端から端までを駆け抜けて汗だくになりながら熱演する。劇団「地蔵中毒」の看板俳優と言ってもいい存在である。
彼が演じた役は様々だが、特に印象に残っているのはこれらだ
・女を殴るのが好きなモンテローザ店長
・女の顔を切り刻むのが好きな闇医者
・ハムレット
・置き引きの先生
・女を殴るのが好きなおじさん(端役)
・宇宙船に乗った新選組・山南さん★
・寝取られ奴隷・関口
・沖縄で一番ヤバいおじさん
・ちょっと気持ち悪い先生(パンツ一丁)★
★=客演
太字=主演(だと思っている)
※こうして書くと、「ハムレット」がもの凄い勢いで浮くのだが、当然女性に暴力を振るっている。初っ端から女性の舌をペンチで嬲っていた。代々木アニメーション学院にも入学しようとした。ハムレットとは一体何なのだろう。
などなど、全体的に「さっぱりわからん」と「女の人に暴力振るいすぎ」と思うかもしれない。だが、本当に舞台上で女を殴ってばかりいるし、彼の人柄を知るまでは「女を殴る怖いおじさん」だと思っていた。
……とまあ、これらはあくまで「役」なので安心して欲しい。
配役を決め脚本を書いた側には、明らかに何かしらの問題があるのだが、関口さんはとても紳士的かつ大人な「理想の社会人」然とした人物だ。
……そんな彼を「女を乱暴するのが好きなおじさん」に仕立て上げたのは、やはり脚本を書いた側に(以下略)
(その辺をべらべらと話すと、上記の役を演じる人にとって営業妨害になる気がするので控えることにする。)
関口オーディンまさおの好きなところ
演者としても、人間としても、彼には良いところがありすぎるのだが、私が特に思う彼の好きなところは、とにかく汗をかくところだ。
汗だくになる関口オーディンまさおが大好きで、たくさんの人に、彼の汗を見るために劇場に足を運んでほしいとすら望んでいる。
本当に当たり前だが、舞台上の人たちは、皆生きている。
それを感じさせるから、劇団「地蔵中毒」でありがちな、「最終的に皆死ぬ」のが尚更面白く感じるのではいだろうか――いや、それはないか。
とにかく、当たり前だが、舞台はライブ感が重要になる。「目の前で人が生きていて動いている」のだ。
関口オーディンまさおは、その汗をもって、「当たり前」を最初に教えてくれた人だ。
私が生まれて初めて自分の意志で見に行った演劇・「地蔵中毒」のハムレット(ウエストポーチ着用Ver)の主演・ハムレット役で汗だくになって演技をする彼に、どうしようもなく夢中になった。あの大量の汗は忘れようとしても、そう簡単に忘れられるものではない。
彼の劇中の衣装は、白のランニングに短パンというスタイルが多いのだが、汗をかくとランニングが透けて肌が見えてしまう。更に、汗をかけば艶のある黒髪がぺったりと肌に張り付く。
その姿が、妙に上記の彼の役とマッチするのだ。
彼の演じる役は、「社会的にアレな人」が多い。大量の汗は、その「アレ」さの演出に一役も二役も三役も買っている。もはや、あの汗がないと完成しないとすら思ってしまう。
地蔵中毒・「つちふまず返却観音」での彼は、舞台が終わりに近づくにつれてどんどん落ちぶれていってしまう。もしかすると、あれは彼の汗を計算に入れていた役だったのではないだろうか。
私は、あの汗も含めて、俳優・関口オーディンまさおなのだと主張する。
私は関口オーディンまさおの動揺する演技がとにかく好きだ。
あの、よくとおる美声と相まって好きだ。
女に暴力を振るう姿も好きだ。もちろん演技で「フリ」だ。いつも本人とのギャップに驚く。
マイベスト・関口オーディンまさお
そんな私のマイベスト・関口オーディンまさおは……と聞かれると、悩む。ものすごく悩む。なのだが……
やはり、ハムレットのラストシーンになるだろう。
どの彼も好きなので、泣く泣く選んだ。ハムレットは、生まれて初めて私が自分の意志で見た演劇だった。特別なのだ。
ハムレットは死に至る病に侵され、今死に行こうとするなか、ゾンビと化したオフィーリアを犯しながら将来の展望を語る。それはもう、必死に語る。汗を滴らせながら、最期の力を振り絞って腰を動かし、ゾンビになってしまったため、おそらく子供の望めないオフィーリアに向かって必死で「オフィーリアとの子供を持った未来」を語る。
いや、「淫乱和尚の水色腹筋地獄改め西口直結!阿闍梨餅展示ブース」の関口オーディンまさお。置き引きの先生かもしれない。
彼は、麻薬に漬けられた人肉の中毒者となるのだが、終盤はなぜか「Lチキうめえええ」と両手に持ったLチキを頬張る。なぜか、彼は人肉よりLチキに夢中になっている。強い。
はたまた、「つちふまず返却観音」の、セレブだったのにインポテンツのために妻を寝取られ、奴隷と化した関口オーディンまさおかもしれない。あの哀愁はすごかった。見ているこっちが謎の切なさに胸を締め付けられたことだろう。
生では見ていないが、「濡れコンクリート培養センター」の関口オーディンまさおのモンテローザ店長役も好きだ。女を殴るおじさんのイメージを確固たるものにしたのもこの作品だ。清々しいほどのクズだが、彼はとてつもない報復を受ける。その清々しいほどのクズっぷりとやりすぎの報復は沢山の人に見て欲しい。
いや、短編の……だめだ、結局決められない。
できれば、今週末は彼の最後の雄姿をできるだけ沢山の人に見て欲しい。
私は、関口オーディンまさおがしゃべくり007に出演する日を楽しみにしている。
彼は間違いなく六角精児・佐藤二朗のような「超個性派俳優」の後継になれると信じているからだ。はたまた、痩せて滝藤賢一の後継になるかもしれない。そして、忙しい時期が落ち着いたら、仮面ライダーか戦隊か、とにかくニチアサで、主人公たちを見守り、時折妨害をする大人の役になるのだ。とにかく、テレビに出ている関口オーディンまさおが見たい。それだけのポテンシャルがある、約束された面白い人だ。
そんな関口オーディンまさおは、今週末の鼻雑技団を最後に演劇活動の休止期間に入るという。
だが、彼がいずれ戻ってくること、そしてテレビで毎週のように彼の雄姿を見る日が来ること、勝手ながら私は願っている。
※関口さん、記事掲載許可を快く承諾してくださり、本当にありがとうございます。
この記事が気に入ったらスキはいいから、どうか。どうか鼻雑技団@下北沢で関口さんの雄姿を見てほしい。
[追記]
関口さんから掲載許可を貰った時、自然と涙があふれた。
こんな別れは悲しすぎる。大好きな地蔵中毒のメンバーが、一年で二人も定期的な出演から降りてしまうなんて。だから、再会できたときは全力でにぎやかす。全身全霊で喜びを表現する。……迷惑にならない程度に。
クリエイターというのは絶対の無い世界だと思う。
だが、愛する表現者たちが表現者でいられる時間は、永遠ではないことだけは、絶対に決まっている。
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◆鼻雑技団#1「両頬ペチンペチン謝肉祭」
チケット予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/hanazatugidan
日時
11月2日(金) 19:30
11月3日(土)14:00/19:00
11月4日(日)14:00/17:00(※開場は開演の30分前予定)
会場
OFF OFFシアター(東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F)
料金
一般2800円、学生2000円、中高生1000円(※当日は前売料金+500円)
◆劇団「地蔵中毒」 公式サイト
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