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5. 都挺好 感想

実はこのドラマ、放送された当時(2019年)、YouTubeで追って見ていました。特に、最初と最後の変わり様に驚かされました。お母さんと娘の関係は、変わりませんでしたけどね。では、ネタバレを含む感想を書いていこうと思います。

テーマはおそらく、家族問題なのかなと思っています。



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蘇明玉
若くして女社長。出だしのシーンから、スマホ鳴りっぱなしで忙しい感じがあったのと、ベンツ乗ってて只者ではないとは思ってましたが、まさかの社長。明总好って呼ばれていたの地味にかっこいいなと思いました。ただ、親族の関係がほぼ闇でしたね。母親の死去に伴い、今までバラバラだった一家が集まることで物語がスタートしましたが、1話見てて(最近見直しました)思ったのが、仕切りたがりの兄と、父親をとっとと家から出したい次男、正直どーでもいいという明玉の構図が見えて、冷え切った家族だなと思いました。中国って、「みんな家族仲良しが正義」の印象があったので初見で結構驚きました。

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ちなみになんですが、学生時代の役者さんめっちゃ激似で、すごいキャスティングだなと思いました。大学時代のバイトで出会ったおじさんがきっかけで、今の働いている会社で社長まで頑張れたんですね・・・。英語の教材を売る時に、なんでそんなにバイトばっかりしているのって聞かれた時に、留学したいからみたいなこと言って、そのバイトばっかりしてたらいつまでもアメリカに留学できないとか、そもそも俺の息子は海外で勉強しているから、英語教材いらないとかやってて、まぁそうだよな〜と思いながらも、「明玉は家がやばいから自分で稼ぐしかないし、仕方ないんだよ・・・」って悶えてました。結果、おじさんの会社でメキメキ頭角を現して若くして社長までやってるし、本当カッコイイキャリアウーマンですよね。

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この蒙会長の話が結構好きでした。


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蒙会長の息子
この子、THEクソガキって感じで好きでした。結構、ガヤガヤしてるけど、やるときはしっかりやれる子で、密かなファンでした。



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蘇大强
お父さん。無口で、何でも逃げ腰。見ててイライラしかしなかった。そもそも、蘇一家の男、すごい苦手。一番、うわってなった瞬間といえば、次男の嫁の家に行ったときトラブった回。自分にもしこんな義両親いたら、離婚だよ・・・って思いました。色々あったけど、最後認知症になった話は、若干悲しくなったけど、自分の親だったら色々きついなと思いました。多分、このお父さんいてお話が動いている部分もあるんだと思うけど。認知症になったのは、多分家族の仲を戻すための、物語上のスパイスかなと思いました。

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この、デイサービスの女性。したたかすぎて、蘇一家がごちゃごちゃしましたよね。お金盗んでたし。ま〜〜、どの話とっても、石天冬出る以外、ほぼトラブル回多いですよね。


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石天冬
明玉の彼氏で、お洒落なレストランの店長。多分、このドラマの女性視聴者の癒しだと思う。イケメン枠で、まぁ料理もできて(当然)優しい。中国の女優・俳優って身長高い人だらけな気がする。


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蘇明哲
長男。しょっぱな、お父さんに膝枕してて、よくわからなかったです。中国割とあるあるなのか?とも思ってしまった。正直、好きじゃないです。明玉と次男が喧嘩した時、仲裁に入ってたけど、あれって自己保身だよな(自分の勉強を阻害されないために)って後から気づかされて、つくづく蘇一家の男って本当無理だなと感じさせられました。結局、アメリカの有名大学の院に進んで仕事も見つかったけど、最後リストラされてて、ちょっとスカッとしました。というのも、お母さん一番長男溺愛してんなって思ってて、娘には進みたい大学の受験させない(女だし、将来嫁ぐんだからそんな学は必要ないみたいな)・部屋を勝手に売る(兄の留学資金のために)と、まぁ明玉がことごとく兄の犠牲になっていたのが許せなくて、私は無理でした。結局、失業した後の仕事の手配も明玉がしてたし…。もう無理です。


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蘇明成
逮捕された次男。ま、本当にロクでもないやつでしたね。ことごとく、明玉をいじめる兄。嫁の会社が明玉の会社と取引しようとしたら、まさかの親戚関係で、パァに。ま、タイミングが悪かっただけなのに、それを知ったこいつが殴りに行くという脳筋レベル。明玉はトラウマになるし、この次男のヤバさは計り知れない。最終的に、仕事見つかってアフリカ行く前に逮捕された時に書いた手紙返してきて、仲直りフラグみたいなの出てきたけど、正直「一度暴力振るった人間に、仲直りできる筋合いはない」と思ってました。家族だったらいいのか?そうじゃないだろう。最後の家族円満風なラストの描かれ方には、疑問を感じました。

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蘇一家のお母さん:趙美蘭
正直、この母のせいで一家「都不好」じゃないかって思いました。母の、息子に対する偏愛が生んだトラブル。お母さん、息子に贔屓しすぎでしょと思いました。兄たちには、希望する大学や家などの準備を怠らないところは、見てて苦虫を噛んだ気持ちになりました。娘へ対する冷遇もあり得なかったですね。そもそも、男尊女卑の価値観バリバリ出てて、見ている自分もあまり気持ちがいいものではありませんでした。「女は家から出るんだから・・・」みたいな。


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中国の男尊女卑(重男轻女)
これすごい気になっているんですが、実際多いんですか?
中国の男女人口比がエゲツないって話を聞いたことがあります。男性の方が圧倒的に多くて、嫁不足みたいな問題もあるって聞きました。ただ、ドラマ「欢乐颂」でも、樊姐が親に仕送りしてるのに、兄家族が散財するシーンもあったり、意外と田舎だと見かける場面なのかなと思いました。
公主病って言葉があるのにも関わらず、意外と保守的な考えやしきたりがあったりして、一つのドラマを見るだけでも奥が深いなと思いました。

家族関係
今って、毒親という言葉が出るくらい家族問題について結構考えられるようになった時代だと思います。親と子の関係って、いい塩梅ってなかなか築くのが難しいなと。日本だと友達親子とかあると思いますが、中国でもあるのかなという印象です。このドラマ見て思ったのは、無理やり家族仲良しになったって終わらせ方じゃなくでもいいのではないかというところ。最初は険悪でしたが、家族でのトラブルを通じて、徐々に心の距離を縮めていくスタイルでしたが、全ての家庭が仲良しじゃなきゃいけないって訳でもないと自分は思ってます。まだまだ、儒教思想が強い?中国だと、家族や血縁者を大事にする価値観が残ってるからこその、円満エンドだったのかなと私は推察しました。結局、タイトル通りの結果になりましたね。


前回の更新からだいぶ経ってしまいました。引き続き、更新できるよう頑張ります。




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