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どうやって長文をかいているのか? 長文をかくプロセスを公開してみた

書評家の三宅香帆さんが「文章を書くプロセス」を公開している。

正直言って全然気にしたことがないし、自分のやり方でしか書けないので、他人のやり方を知ってもどうしようもない部分がある。

とは言え、note 内で方法論が蓄積されたら、それはそれは面白いと思うので手短に書いてみる。

前提として8千字以上の文章を書く場合とする。

1.書きたいこと(断片)を書き散らす

ある程度のボリュームの場合、書きたい要素は多岐に渡るため、思い付いたら片っ端からメモる。僕の場合は FastEver(EverNote 連携アプリ)か裏紙に書いている。

2.断片を並べる

メモの断片を並べて、流れを作る。パズルのようにあれこれ入れ替えるので、紙の方がやりやすい。1枚の紙に複数のアイデアが書き付けてあるときは、はさみで切って「1アイデア=1枚」の形にする。

データの場合は、コピペやドラッグ&ドロップで並べ替える。

ただし単行本のように相当なボリュームがある場合、あるいは複雑な構成の場合はプリントアウトして全部紙にしている。もちろん紙はアイデア単位ではさみを入れ、流れに沿って並べていく。

流れを考える作業はアナログの方がやりやすい。
(ただし単純な内容であれば、データ上で構成できる)

3.貼り合わせる

2で並べた紙の断片を貼り合わせて1枚にする。
だいたいホチキスかセロテープで貼っている。

4.貼り合わせた紙片を元にして書く

3で貼り合わせた紙片の流れを膨らませるようにして書く。

この段階では、冒頭は未定のままであることが多い。
構わず冒頭はとばして書く。

僕はド頭から文章を書くことが殆どない。
頭から書くのは Twitterと Facebookくらいだ。

書き出しを考えるのは難しく、ここで作業が足踏みすることが多いので書けるところから書く。
そうして大体7割くらい書けたところで、冒頭にふさわしい書き出しが自然に見つかることが多い。

もちろん冒頭から書ける人は頭から書いて構わない。
小説家の山田詠美さんは、ド頭からペンで一気に書いているらしい。驚嘆する。

他方、最初の「断片」のパーツが足りなくて文章の半ばが空白の場合も出てくると思う。その場合は空白と空白をつなげるようにして書いていく。
初心者の頃はこの空白を埋めるのに難儀してしまい、虫食いのように中途が空白の箇所になることもあった。出来れば流れで埋めていった方が書きやすいが、足踏みするようだったらそこは跳ばして、ひとまず最後まで書いてしまう。それから空白部分に取り組むと、さっきより書きやすくなっているはずだ。

5.冒頭を書く

これは自然発生的・ひらめき的な領域でコツもへったくれもない。
文章の胴体は既に書けているので、自ずとふさわしい書き出しが見えてくる場合が多い。

6.推敲する

いわゆる赤入れ。
僕は文章が下手なので、この段階で原稿が真っ赤になる。

デビュー作を書いていた頃はデータを直接いじっていたのだが、最近は紙に出力してからペンで赤入れしている。
これは文章全体を見ながら直した方がやりやすいことに気付いたからだ。

たまに段落を前後で入れ替えるときもある。

7.寝かせる

本気の原稿の時は、時間を置いて見直す。
単行本のようにボリュームがある時は、1ヶ月寝かせる必要がある。3ヶ月寝かせると、かなりアラが見えてくる。

8.完成


三宅さんが

というわけで、みなさま、自分と書くプロセスがちがったら、ぜひ教えてください!!!!! ていうかみんなどうやって文章書いてるんだよ!!!! 教えてよ!!!!

と声を大にして言っていたので応答してみました。

良かったら皆さんもどうぞ。


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