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[連載小説]それまでのすべて、報われて、夜中に

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中高男子校の六年間と浪人生活ですっかり女性との距離感を見失ったボクが就職活動中に偶然出会った理想の女性、麻衣子。ことごとく打ち手をミスるカルチャー好きボンクラ男子と三蔵法師のごと…
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2021年6月の記事一覧

[連載小説]それまでのすべて、報われて、夜中に「第二十八話:(×××)デイズ・オブ・サマー」

[連載小説]それまでのすべて、報われて、夜中に「第二十八話:(×××)デイズ・オブ・サマー」

第一話から読む前回の話を読む

第二十八話:(×××)デイズ・オブ・サマー」 フジロック後、沢井咲からの誘いで、お互いに友人を連れて遊ぶことになった。

 ボクはケンジを呼び、沢井咲は飲み仲間のユミを連れてきた。ユミは看護師で、小柄で人懐っこいタイプの女性だった。お台場の『東京レジャーランド』でボーリングなどをして遊んだ。始まりこそ多少ギクシャクしたが、ケンジの気配りとユミの返しで距離は縮まった。

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[連載小説]それまでのすべて、報われて、夜中に「第二十九話:ヒューマン・トラフィック」

[連載小説]それまでのすべて、報われて、夜中に「第二十九話:ヒューマン・トラフィック」

第一話から読む前回の話を読む

第二十九話:ヒューマン・トラフィック 平日休みの沢井咲と土日休みのボク、流れで付き合うことになった二人の予定はなかなか合わなかった。

 このような場合、一般的には日々の電話やメールの頻度を増やすことによって、不足したコミュニケーションを補うだろう。しかし、ボクは沢井咲に対して必要最低限のコミュニケーションしか取らなかった。結果、彼女に不満が溜まり、付き合って一ヶ月

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[連載小説]それまでのすべて、報われて、夜中に「第三十話:卒業」

[連載小説]それまでのすべて、報われて、夜中に「第三十話:卒業」

第一話から読む前回の話を読む

第三十話:卒業 DJを再開したことで急にモテる、というようなことはなかったが、DJを通じて交友関係が広がり、女性含めたくさんの知り合いが出来た。その中にデートすることになった相手も数人いた。しかしながら沢井咲の一件以降、やはり感性が一致する相手が欲しいと思い直していたため、デートはその確認の場となった。なかなか自分が希望するよう相手は現れず、話せば話すほどギャップを

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