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「色のふしぎ」と不思議な社会(2023年5月25日あり得ない色見える追記)
#読書の秋2022 #「色のふしぎ」と不思議な社会 #わたしの本棚
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はじめに
私の脳が物理世界を理解する手段は、私の体にある視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚をはじめ、痛覚や温度の刺激だけである。
本書はこのうち視覚に焦点を当てる。
著者があみ出したさまざまな試験により、視覚一つとっても、ひとり一人が実に多彩な感じ方をしていることがわかってくる。
同じ「赤色」が、私の脳で再現される[赤」、あなたの脳で再現される「赤」と同じ保障はないが、これを実験で確認するのは非常に難しい。
一方、同一人物が「赤」と「薄い赤色」の区別ができるかどうかは比較的簡単に試験することができる。
実験の結果、区別できる色彩は百人百様なことがわかってくる。
ならば、「色弱」と「正常」の間に線引きなどできるのか?
本書は色弱と判定された著者の差別体験をふまえ、色盲検査の不合理を突く。
スマホを見ながら赤ちゃん育てるのは危険だな
— YANO Tomoaki@JSMEーTRCビジョン2050WS12月23日 (@yanotomoaki) June 24, 2022
川端裕人先生が登場しなかったので
参考書籍としてこれを貼っておこうhttps://t.co/mdLKKapTRn https://t.co/vrikw7Maso pic.twitter.com/UrcuDFxqM4
色覚からのアプローチで視点は異なるが
— YANO Tomoaki@JSMEーTRCビジョン2050WS12月23日 (@yanotomoaki) April 3, 2021
「「色のふしぎ」と不思議な社会」の併読をお薦めしたいhttps://t.co/Qhx49Tcqvl https://t.co/2qWUdBgHAo
私の意見
色覚はぼくたちの外に広がるリアルワールドを把握するためにとても役立ってる素晴らしい仕組みであるものの、それ自体、健全で役に立つ錯視なのでは?
— YANO Tomoaki@JSMEーTRCビジョン2050WS12月23日 (@yanotomoaki) February 14, 2021
『「色のふしぎ」と不思議な社会』川端裕人。
色覚の多様性を述べた一節 https://t.co/vn8TJPvrS4
視力検査
ここまで読むと、視力検査にも疑問が湧く。
私は乱視(線が二重に見えるのでー、=、≡の区別がつきにくい)なのでぼやけていないのに視力が低い。近視のぼやけた視力とは質が違う。なのにどちらも「0.6」などと判定される。
年齢を重ねると、暗闇に弱くなると聞く。ならば視力表の明るさも関係するだろう。
動体視力も相当な個人差があるだろう
聴力検査
聴力検査はもっといい加減だ。ヘッドフォンを装着し、高い音と低い音がどちらの耳から聞こえたか当たれば「正常」、外れれば「異常」
可聴周波数の上限と下限は?
小さい音はどこまで聞こえるの?
音の方向の分解能はどのくらい?
移動する音への追従性能は?
音程の分解能(絶対音感)は?
和音の聞き取り能力は?
何も測定されていないではないか!
聴覚検査も視力検査のように可聴域の周波数とデシベルで記録して衰えが可視化できるようにしてほしい
— YANO Tomoaki@JSMEーTRCビジョン2050WS12月23日 (@yanotomoaki) January 1, 2022
「色のふしぎ」と不思議な社会では、色覚異常検査の問題点が指摘されているし、健康診断は改善点が多くあると思うhttps://t.co/ldsJESPt5c @hanmotocomより
味覚・嗅覚・触覚・痛覚・温覚
これらの感覚に至っては、健康診断項目から外れている。
きっと百人百様だろう
世界モデル
私たちは、全く異なる外部刺激をうけ、その外部刺激のみから脳内に物理世界のモデルを構築する。
もちろん、赤ん坊がするように、体を使って外部環境に働きかけ、その結果返ってきた刺激でモデルを修正する。
「脳は世界をどう見ているか」では、脳は同一構造の「コラム」の集合体で、外部刺激や脳内を巡る思考により、さまざまな「地図」を作成する。
地図には「体の部位の地図」「家の中の地図」から「抽象概念の相関地図」までさまざまなものが存在するが、地図ができてはじめて「理解できた」と感じることができる。
当然、脳内地図も百人百様だ。
すると、人間には他人の知覚を共有する「共感覚」が謎めいた存在に思えてくる。
植物は<未来>を知っているでは、植物の異星人ぶりが明らかになる。
百人百様の人間の間で感覚を共有する「共感覚」があるのなら、
「共感覚」を活かして植物と感覚を共有できる日が来るかもしれない
おわりに
こうみてくると、本書は「脳科学」と深く関わっていることがわかる。
本書は「意識とは何か」との問いにも関わってくる
(おまけ)
#色立体視
2023年2月13日
色が違うだけで絵が飛び出して見える!? 「色立体視」とは?https://t.co/FSaKxuLst2
— ナゾロジー@科学ニュースメディア (@NazologyInfo) February 12, 2023
この画像は多くの人にとって赤が手前に飛び出し青が後ろに下がって見えます。これは錯視の一つ「色立体視」という現象です。なぜ色によって距離が異なって見えてくるのでしょうか?色立体視の不思議に迫ります pic.twitter.com/U6IqBYycAn
#ティッカーテープ共感覚
2023年2月9日
世界に字幕が付きでみえる?不思議な「ティッカーテープ共感覚」の実態を調査https://t.co/QmDhri7rxo
— ナゾロジー@科学ニュースメディア (@NazologyInfo) February 8, 2023
音に色が付くなど刺激と無関係の感覚が反応する共感覚。仏ソルボンヌ大はその中でも人の言葉などが字幕で見える特殊共感覚の実態を調査。彼らの感じる長所短所など興味深い事実を明らかにしました pic.twitter.com/Szvbvbuhzh
2023年4月4日著者の川端裕人先生からコメントツイートをいただきました
はじめまして。ありがとうございます。ところでなのですが、「紫外線を完治する4番目の色覚細胞」を持っているのは、鳥類や魚類などの他の脊椎動物です。人で4色覚と呼ばれているのは、MとLの間の狭いところにもう一つ、機能しうる程度には違いを持った錐体細胞を持った人のことです。
— 川端裕人 『ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追』『「色のふしぎ」と不思議な社会』 (@Rsider) April 3, 2023
#音が見えるようになった
2023年5月20日
「音が見えるようになった!」バイク事故後に創造性が開花した音楽家の報告https://t.co/aFK3WfPEGv
— ナゾロジー@科学ニュースメディア (@NazologyInfo) May 19, 2023
米VUMCはバイク事故後「音が見えるようになった」と話す男性の症例を報告。彼は音が音符に見え事故後に絶対音感を発現させた。さらに寝る間も惜しんで作曲するように。ただこの話には寂しい結末が… pic.twitter.com/IWQAYso9D9
#あり得ない色が見える
2023年5月22日
2010年5月号「ありえない色」を見る
— 日経サイエンス (@NikkeiScience) May 21, 2023
赤みがかった緑,黄色っぽい青──神経科学の常識で「ありえない」とされていたそんな色を,強引に見せる実験が可能になった。
https://t.co/kDeMfANFzx #子ども科学電話相談 #大人のための補講
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