中学での片思い
バスケ部
1年生のときはバスケ部だったのでバスケ部の女子とは顔を合わせることも多く、特に気になった。
女子のキャプテン、副キャプテンが同じクラスで向こうは当然ながらレギュラーでバスケが上手い。
こちらは中学から始めたばかりだし、そもそも色白でひょろっちくスポーツやるような体じゃないので補欠なのは当たり前。
レギュラーはみんな小学校からのミニバス経験者で固められて入る余地なし。まぁ、結局は実力ではあるけど。
2人のキャプテンはどちらも真面目でひたむきに頑張るタイプ。
だからこそのレギュラーなんだなとも思った。
キャプテンは目が細くて肌は色黒、体格はがっちり。髪はさらさら。
普段はおとなしいけど、言うべきことは言う。
副キャプテンは目は少し大きく、色白で華奢。髪はゆるふわ。
いっつもうるさい。
自分は目の大きい方が好きだけど、たまに目が細くても笑顔がいいから気になる子ってのが結構いる。
キャプテンを体育館でも目で追うことが多かったが、教室でもときおり見せる笑顔に心が癒された。だけど言うことはあんまり聞かなかったかな。🤣
演劇部
2年生になるとクラスに演劇部が3人いた。
1人は演劇部の部長。ちょっとヤンキー入ってるなと思ったけどまぁしっかりしてた。いろいろと強気で張り合うこともあったが、頼りになるタイプだった。
目は普通、色黒で長身スリム、何もかも大人びてた。
そしてもう1人が名前に姫が入った学年一の美少女。
1年生のときにわざわざ別のクラスだったのに学年一って誰のこと?って見に行ったからな。
普段はほとんどしゃべらないクールビューティー。
少しでも会話ができたらラッキーとか思ってた。
目はパッチリ。色白で髪はさらさら。スタイルがよく中山美穂にそっくりだった。
もう1人は姫にお付きの下僕的な感じ。
喋らない姫にお供して、いい感じで仲良くしてそう。
いつもニコニコしている感じ。
目が黒目。普通に可愛い。か弱そうで守ってあげたい感じ。
中学生のときは女子を呼ぶときはほぼ100%、名字を呼び捨て。
何様だ?オレ様だ。とも思わなくもないが、しょうがない。
別に硬派気取るつもりなんてないけど下の名前では呼べん。
とは言え、呼び捨てにしたあと心の中で下の名前で呼んでたりする。
何度、学年一の美少女の名前を呼んだことかw うーんw きもい。
陸上部
3年生になって、なぜか毎朝おはようと挨拶してくれる他クラスの女子がいた。向こうは陸上部。こっちは中2でバレー部に転部したからあんまり接点はない。
目はパッチリ、色黒でスラリとした細身、髪はさらさら。
毎日のように出会ったら挨拶するから気になった。
当然、名字で呼び捨て。心の中では下の名前「トモミ」と呼んでた。
同じクラスにも陸上部がいたが、こちらとは言い合ってばかり。
「ちゃんと宿題出しなさいよー!」
「うっせーぞ、◯◯!」
「宿題をやるかやらないかはオレが決める!」
とか返してた。
目は細目、色黒でむっちり体型、髪はさらさら。
お前はオレのかあちゃんか?とか思ってた。
バレンタインデー
バレンタインデーの日、毎日、挨拶をしてくる「トモミ」から
「◯◯くんに渡して欲しい」
とチョコレートを渡された。
HERSHEY'SのKISSチョコ。
正直、これでいいのか?うーんと悩む。
(あまり美味しそうに見えない)
それより◯◯くんというのが自分が毎朝、一緒に登校する相手だったこともあって、あぁ・・・だから挨拶してくれるようになったのか。
真相に気づいてちょっと悲しかった。
◯◯くんは野球部で色黒で運動できるから似合うかもなー。
そうだよなー。
自分の恋が儚く散ったことを知った。
もっとも誰かに自分の恋心を伝えるなんてできなかったけどね。
うまくいくとか全く思えなかったから。
日常で分かるもんでしょ?うまくいくかどうかとか。
100%の確信じゃないと動けなかった臆病な自分。
頑張って勇気を出した品を届けてやるか!
とチョコレートを下校前の◯◯くんに渡そうと
「これ、△△さんからあげるって」
と持っていったら
「え、いらない。あげるわ」
とあっさり突き返された。
えぇぇぇ。とりあえずもらうものなんじゃないのかー?!
(今までもらえる食べ物を断った記憶がない自分!)
◯◯くんとは一緒には帰らず、受け取ってもらえなかったことを教室に残っていたトモミに伝えた。
トモミは泣きながら
「それ、ヤノくんにあげる」
と言って、走り去っていった。
うん。くれるならもらう。
意せずして好きな子のチョコレートをゲット!
と浮かれた気持ちになることもなく、1人での帰り道、そのチョコレートを食べた。
やっぱりあんまり美味しくないな・・・これ。
(当時の感想ですw)
それから卒業までの数日、トモミは変わらず挨拶をしてくれた。
やっぱりいい子なのになー。なんでうまくいかないんだろうね。
片思いって切ないなと思いながら卒業の日を迎えたのでした。
さんざん言うこと聞かず困らせてばかりだった気がするけど、みんなのことが好きだったゾ🤣
終わり
#コンプレックス #多少の記憶違いはある