仕事中毒になっていた自分を思い切って手放して無職になった話
2023年がもう終わってしまうので、友人、親、前職の同僚や上司にもはっきりと伝えずに迎えた無職期間のことを振り返ってみることにした。
心の容量が常に2%くらい足りない感じがしていた。仕事が生きがいだったんじゃなくて、無理やり生きがいだと思い込んでいただけ。
引き出しの中が空っぽなつまらない人間になっている自分が本当に嫌いになった。
せっかくの休みにそんなことばかりを考えるようになったので、去年の秋頃に仕事を辞める準備を始めて、今年の夏には退職した。
せっかくならすぐに転職するんじゃなくて、無職の自分を楽しんでみたいなと思ったので、色々な公的な仕組みを利用して働くことを放棄した。
意外と生きていくだけでお金は減るもので、退職前に想像していたゆっくり長期の旅行や昼から飲み歩きは思うようにできなかったけれど、
仕事って、こんなにも自分の視界を塞いでいたんだな〜と改めて実感したんです。
働くことに一直線だった間、世の中こんなに魅力的なもので溢れていたんだ。なんで興味を持てなかったんだろう。
自分の知的好奇心を刺激するような活字や音楽には反応できないのに、仕事の資料やメール、電話には脊髄反射が身についているの、馬鹿馬鹿しくてなんだったんだろう。
無職の半年弱、健康管理から美容からカルチャーから、財力の許す限りほぼ毎日浸っていたので、心が女子高生くらい潤いを取り戻したようです。
今は経済状況が限界になったので慌てて新しい職に就きました。
色々な生きづらさや心がぐちゃぐちゃになるようなことはたくさんあるけれど、無職だった自分が心の潤し方を教えてくれて、結果的には自分のために仕事をするぞ、と思えるようになれた。
このまま自分を失ってどこかに飛んでいきそうだと思っていたけれど、来年からも何とかやっていけそう。
もちろん無職は金銭面での不安も大きいし心から人におすすめはできないけれど、大事なことに気づけた1年になりました。
深夜のもうほとんど働いていない頭で書いた、今年最後のnoteでした。