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若狭の仏像 快慶作「地蔵菩薩像@重文」を持つ如意寺/由良神社【京都】
快慶作「身代地蔵菩薩像@重文」が安置されている。そして、次に紹介する金剛院、松尾寺にも快慶作があり、中山寺には珍しくて素晴らしい馬頭観音座像@慶派がある。
この良質の仏像たちが集まっているのは、東大寺・お水取りに繋がりの強い神社仏閣が若狭にあるからか。なぜ若狭なのかというと、奈良の荘園だったからであり、御食国だからだろうか。古都の人達は「若狭ハンパない!美味し!」と言ったのかも。
ということで、宮津市から東に向けて神社仏閣巡りを続けます。
侮るなかれ、素晴らしい美仏があるんです!
あっ、要事前予約!
変更履歴
2021年08月28日 初版
▼HP
なし
▼アクセス
京都府宮津市由良2358
由良神社左側の駐車場へ!
如意寺に向かうと「由良神社」があり左に曲がると如意寺の駐車場がある。そこに車を置き、由良神社に参拝した後、境内奥の左に抜けると如意寺に着く。如意寺と由良神社は神仏習合だったと推測される。
▼祭神・本尊と脇時
※後述の「▼見どころ」参照
▼見どころ
▽由良神社
祭神は伊弉諾命、櫛御気命、誉田別命神であり、本殿左には熊野三社があり、彫が凝っている社である。
由良神社本殿左の摂社を抜けると如意寺と山椒太夫の遺跡の1つ「首塚」がある。
▽如意寺
丹後王国といえば、聖徳太子の母の故郷で、弟にあたる麻呂子親王が活躍した地域です。
麻呂子親王の創始とされる古寺の1つ。安寿姫と厨子王の二人が逃げぬようにとその額に焼き印をつけようとしたとき、その身代わりになった地蔵を祀っている。
本堂の内部には本尊「薬師如来」で脇侍に「日光・月光菩薩像」が安置され、五輪塔は「山椒太夫の首塚」だそうです。
地蔵堂の内陣中央には快慶作の身代地蔵菩薩像が、左手には青面金剛像、右手には弘法大師像を安置している。
この快慶作はこの後に紹介する「金剛院」に預けていたもので明治時代に里帰りした。いや、厳密には神仏分離で快慶作の仏像が壊されるのを危惧し、分散したのではないかと疑っている。
快慶作「地蔵菩薩坐像」は、快慶の壮年期の作品で、表情にふくよかさを漂わせている。
衣文線が快慶の三尺阿弥陀の方法に感じ、随所に快慶の特徴がみられる。快慶無位時代の作で、像高は53.2cm の一木で玉眼を嵌入している。左足膝前部の内部に「巧匠アン阿弥陀仏」の銘文と地蔵菩薩種字があることが知られており、昭和の解体修理の際に新たに「アン阿弥陀仏」の墨書が、また右玉眼押えに「安阿弥陀仏御房」とある書状が使用されていることが判明し快慶作に確定。
最後に、この仏像ですが、手向山八幡宮に安置されている快慶作「僧形八幡神坐像@国宝」(現在、東大寺勧進所の八幡殿)に活かされていると思っています。
▼旅行記(セットで行くところ)
▼仏像展
▽2017年奈良博「快慶展」
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