北野天満宮前身「文子天満宮/尚徳諏訪神社」坂上田村麻呂/源義経/足利義満【京都駅シリーズ】【烏丸四条五条シリーズ】
天神といえばアマテラス?菅原道真?どっちでしょうか。本来、アマテラスを祀っていた神社も天神信仰が流行り菅原道真に神様を変えた神社もあるようだ!天神信仰はここで始まり北野天満宮に続く!!
このビルに挟まれた狭い境内に、北野天満宮×太宰府天満宮の摂社・末社が詰まっている!!
ちなみにですが、道真をはじめに祀った神社だという所があります。それは「生身天満宮」ですね。
変更履歴
2023/03/05 初版
▼HP、アクセス、祭神
※後述「▼見どころ」参照
▼見どころ
▽文子天満宮:京都市下京区間ノ町通り花屋町下る天神町400
「あやこてんまんぐう」と読み、東本願寺から東に向かい、突き当りの庭園を左に曲がるとよい。
「文子」は菅原道真の乳母か巫女だとされる多治比文子
903年、道真が大宰府で没す
942年、道真から「九州より都に帰りたい、昔からゆかりの深い右近の馬場(今の北野天満宮)に祠を構えて」と託宣を受ける
文子は貧しかったため、自分の家に祠を建てたと『北野天神縁起』に記されており、そこがこの神社のようだ
菅原道真が大宰府に流されたときに、自分の姿を彫った像を安置したという話もある
947年、滋賀・白髭神社あたりの神官・神良種の子・太郎丸も同じ託宣があり、文子や近くの僧侶たちと協力し、現・北野天満宮に道真を祀ったとされる
菅原道真を天神として、日本で一番最初に信仰の対象にしたことから「天神信仰発祥の神社」、前述の由緒から「北野天満宮の前身神社」と言われている
祭神は菅原道真で、相殿に道真の乳母「文子比売」、御母「伴氏」、御父「是善」を祀る。
本殿の裏には、成就社という小さな社があるようです。人の家っぽいし止めてしまった・・。
→文子像
道真より「北野の地に祀ってもらいたい」とお告げを受け北野天満宮創建。
そして、北野天満宮にも「文子天満宮」があります。
→老松社/福部社/御子社
「老松社」「福部社」は太宰府天満宮と同じ並びですね。びっくり・・。
「火之御子社」は「火雷神(雷除け、五穀豊穣)」を祀り、「福部社」は「十川能福(開福招福の神)」を祀り、「老松社」は「島田忠臣(植林林業の神)」を祀る。
「白太夫社」は渡会春彦を祀る。
→文子殿/社務所
菅原道真と文子が祀られており、良縁成就のご利益がある。
→白瀧稲荷大明神
→公式HP/全国文子会
▽尚徳諏訪神社:京都市下京区諏訪町通五条下ル下諏訪町351
文子天満宮の兼務社のようです。元々は住所から「下諏訪神社」と呼ばれていた時代もあったそうな。って、諏訪大社と同じく4社あったのかな。
祭神は「諏訪大明神」なので「タケミナカタ」はフンフンということだが、兄の「コトシロヌシ」も祀られているのが面白い。
歴史を箇条書きすると燃えすぎ・・。
797年、桓武天皇より蝦夷平定を拝じられた坂上田村麻呂は、戦果を挙げ、801年に平安京に凱旋
信州・諏訪大社大明神を深く信仰していたことから分霊し創建
個人の思いで出来た神社でもあったからだろうか、時代を経るごとに社殿も荒廃するが、源義経や足利義満、徳川幕府らによって社殿と境内地が復興
1186年、源義経は樹木を植えたり、池を作ったりして創建当時にも勝る神域を整えたよう
1324年、正中の変の兵火に遭う
1331年、元弘の変の兵火に遭う
1334年から1336年、兵火により焼失して衰微
足利義満によって再建
江戸時代には幾度か徳川幕府によって復興
徳川綱吉は、社殿復興のために境内で大相撲興行をしたよう1788年、天明の大火により焼失
1864年、禁門の変で類焼
1866年、孝明天皇から150両の寄進で再建されたのが現本殿
1868年、維新の役で幕軍の敗走に伴い、焼払われたよう
1915年、現在の社殿が地元住民の手で再建
2088年、宮司が亡くなったため、地区の自治会が法人格となって「諏訪神社」を取得
その際、名前の消滅してしまった「尚徳学区」を復活すべく、「下諏訪神社」から「尚徳諏訪神社」に社名を変更したようだ。
神紋は諏訪大社ですね。
歴史・文化を大切にする京都らしい。2008年宮司が亡くなりどうするか問題で自治会で管理することにしたそうな。すごっ・・。
では、出雲コンビ!コトシロヌシとタケミナカタの本宮をどうぞ。
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