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【京都】木津川の通常非公開「西明寺/高田寺/常念寺/西念寺/安福寺」見仏
木津川市と言えば、浄瑠璃寺などを中心に有名な神社仏閣が多いのでが、知られていない、もしくは通常非公開の寺に、素晴らしい仏像を持つ寺が多い。春秋に特別公開されるので木津川市観光ガイドをウォッチすべし。ということで、南山城地域の木津川市編はひとまず今回で終わりですね。
変更履歴
2023/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加(「2023/07/15更新」でページ検索)
2021/09/12 初版
▼HP
木津川市観光ガイド
▼アクセス
※後述「▼見どころ」参照
▼祭神・本尊と脇時
※後述「▼見どころ」参照
▼見どころ
▽西明寺★京都木津川社寺・秘宝特別開扉★南山城展★
京都府木津川市加茂町大野大野27。
本尊は「薬師如来坐像@重文」は像高86センチと小さいが台座とも平安時代のもので、僕重文ですオーラが出ている!?ケヤキの一木造で、胎内から1047年造立と判明している。普段は通常拝観されていないので、京都木津川社寺・秘宝特別開扉しかチャンスがなく、11/2と11/3と期間は超短かかった。。
---↓2023/07/15更新
2023年の『南山城展』では、保存状態などが違うが、南山城式薬師如来坐像(造語。もしくは浄瑠璃寺式薬師如来)に感じた。
最後に、『南山城展』の図録より抜粋。
浄瑠璃寺北西にある
1047年、墨書より本尊・薬師如来坐像を造立
時代としては平等院の阿弥陀如来と同時期の制作だが定朝様式ではない
興福寺の薬師如来に通じるものがあり、奈良の影響が強い仏像である
---↑2023/07/15更新
▽常念寺★京都非公開文化財特別公開★
京都府木津川市加茂町里小田22。
本堂の「阿弥陀如来」、「地蔵菩薩」、「十一面観世音」を公開。
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平安時代から江戸時代に至る数多くの仏像が伝えられ、本尊の阿弥陀如来は玉眼で新しい脇侍を携えている。如来は玉眼でも細目(流し目)で造られるのが通常だが、お目目パッチリ系で眼力が凄かった。地蔵菩薩は結跏踏下でなかなか味のある地蔵で、普段は秘仏だそうな。また、薬師三尊も安置されていた。
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2023年 南山城展
→常念寺:菩薩形立像@重文
通常非公開で「京都非公開文化財特別公開」で見仏した仏像ですね。久しぶり感があった。博物館で見ると寺で見るより小さく感じたのは気のせいか??
この仏像は祝園神社のもので、廃仏毀釈などで今の寺に遷されたものである。ただ、昔のものから薬壺を持ち、十二神将が周りを固めていたため、基本的には薬師如来立像とした時代が長いとのこと。平安時代作とのことから、薬師如来立像よりも薬師如来坐像が多い時代との認識なので、今の形が本来の形だったのだろう。というか頭から菩薩ですよね。
→常念寺:釈迦如来および両脇侍像
「京都非公開文化財特別公開」で見たのかな・・記憶がないので初見仏にしておく。パッと見て快慶風味な顔の釈迦如来・普賢菩薩・文殊菩薩だが、じっくり見ると真似たのか?コミカルで優しげな顔だった。室町時代のよう。
https://note.com/yanma_travel/n/nb64d84d5f412
▽高田寺★京都非公開文化財特別公開★
京都府木津川市加茂町高田奥畑54
3連休限定。通常非公開の小さい寺で「こうでんじ」と読む。本尊は「薬師如来坐像@重文」で、阿弥陀如来坐像は平安後期の作風で、平安朝の流れを組んでいる。 いや~良い仏像です!!
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▽西念寺★京都非公開文化財特別公開★
木津川市鹿背山鹿曲田65
創建は古く、往古「百済」の僧がこの地で修行し、後に行基が堂塔を整備し、薬師如来を本尊にしたことが始まりとされている。
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御本尊「阿弥陀如来坐像」と「薬師如来三尊」を公開。
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2023年 南山城展
→西念寺:薬師如来坐像@重文
記憶に残っていたのはこの仏像でしたね。この薬師如来は浄瑠璃寺と南明寺、西明寺とは違い、制作時代の違いもあるかもしれないが、京都寄りの薬師如来ですね。ちなみに、奈良・中川寺の仏像ではないかとも言われている。
https://note.com/yanma_travel/n/nb64d84d5f412
▽安福寺(平重衡の塔)
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10台ほどの駐車場に停め、安福寺に入ってすぐ左に「平重衡の塔」があります。ちなみに、寺の北西には「首荒池」と称する池があり、平重衡の首を洗った池で、柿の木があるのだが実がならないらしい・・。
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10台ほどの駐車場に停め、安福寺に入ってすぐ左に「平重衡の塔」があります。ちなみに、寺の北西には「首荒池」と称する池があり、平重衡の首を洗った池で、柿の木があるのだが実がならないらしい・・。
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釈迦の弟子が作ったご飯に毒キノコが入っており、釈迦は滅亡する。涅槃図には物語があり、筋としては母が釈迦に薬を投げるが木に引っかかり、鼠は引っかかった薬袋を取りに行くが、反射的に猫が鼠を捕まえ食べてしまい、釈迦は滅亡する。そのため、猫は涅槃図に描かれず、干支にも入れて貰えない。というのが多いのだが、この涅槃図は薬袋が釈迦の頭の上にあり、届いている。この涅槃図は釈迦は人はいつか死ぬことをみんなに教えるために薬を飲まなかったことを示すそうだ。
▼セットで行くところ(旅行記)
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