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物部が出雲を見張る「物部神社」石見一宮は御神体は山の古社

物部氏の祖・ウマシマジを祀る。神武天皇よりも早く大和に入り、神武天皇の祖であるニニギの兄弟・饒速日命(ニギハヤヒ)の息子。祭神は天香具山命と共に物部の兵を卒いて尾張・美濃・越国を平定し、天香具山命は新潟・弥彦神社に鎮座する。祭神はさらに播磨・丹波を経て石見国に入り平定。次いで、八百山が大和・天香具山ににていることから、ここに鎮座した。

※私見:この話の背景
 とあるが、背後の海路・関門海峡、石見銀山などを大和のものにするために出雲を見張るべく鎮座させたと思っている。(仲哀天皇・神功皇后が北九州に動いたのも関門海峡を北九州に閉じられないようにだと思う。)
 また、蘇我氏と聖徳太子と争い滅亡した物部氏が逃げてきたという人もいる。
 神社側は室町時代以前の歴史は秘伝ということで公開はしないことからファンタジーな話だが。

※私見:鉄がキーワード
 大和は鉄のルートを確保するために日本海側の京都・天橋立周辺(籠神社)を大和側につけたと思っている。
 物部神社の祭神は「さらに播磨・丹波を経て石見国に入り平定」とあるので、つまり、籠神社と若狭・敦賀の氣比神宮までは出雲から大和に乗り換えたと思っている。これで出雲の鉄の輸入が優位性がなくなり、大和に併呑されたのかも。あとは、海のルートを確保すべく、ここに見張りを置いたのかもしれない。
 今も昔も交通の要所を確保するのは定石なのだろう。

変更履歴
2022/02/22 初版

▼HP

▼アクセス

島根県大田市川合町川合1545

▼祭神

宇摩志麻遅命(ウマシマジ)

▼見どころ

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 島根県内では木造鳥居としては最大!木造がポイントです(笑)。

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 「富金石」という砂金を含んだ石で作られた手水舎。

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  石の上には「浄」「勝」「財」「健」「徳」と勾玉が彫られており、触れると神徳を授かるとか。

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 島根では出雲大社に次ぐ大きな本殿。出雲では珍しい「春日造」。まあ~物部系なので出雲造だったら、それはそれでおかしいか・・。

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 本殿です。ウマシマジとは別に、右座に父・ニギハヤヒ、石上神宮&香取神宮の神・布都霊神。左座に天御中主大神と天照大神を祀る。

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 宇摩志麻遅命が石見の地に降臨された際に腰を掛けたと言われる「勝石」がある。触れると勝運が舞い込むとか。

▽本殿左の摂社・末社

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 学問の神・菅原道真を祀る「菅原神社」と宮廷に奉仕した歌人・柿本人麿を祀る「柿本神社」がある。柿本人麿は物部氏の流れとの説もあるそうな。

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 本殿左西五社があり、スサノオ、天忍穂耳尊・ニニギ・山幸・鵜草葺不合命(天照大御神の直系子孫4代)を祀る。

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神職が神事の時に身の穢れを祓い清める祓所。

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▽本殿右の摂社・末社

本殿右に東五社があり、天地開闢のあとに現れた13柱(神世七代)を祀る。

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次に須賀見神社・乙見神社で、宇摩志麻遅命の子孫である「六見宿禰命」と「三見宿禰命」を祀る。乙見神社って、出雲大社の境外摂社・末社にもありますよね。

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後神社です。ウマシマジの妃神・師長姫命を祀る摂社。

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▼旅行記

▼セットで行くところ

↓NOTE版はこってり。↓じゃらん版はあっさり。


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