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奈良vs鎌倉「長谷寺」元伊勢「與喜天満神社」アマテラスor道真【桜井シリーズ】【鎌倉シリーズ】

 長谷寺と言えば、あなたは奈良?神奈川?どちらを思い浮かべますか?私は両方思い出します!?奈良については、元伊勢説もある「與喜天満神社」と周辺の寺も記載します。ということで、説明は神奈川、奈良の順で行きます。

変更履歴
2022/12/08 
動画追加
2022/06/13 更新(奈良・長谷寺を参拝したので築城)
2022/06/04 更新(奈良・長谷寺を全体的に動画リンク)
       タイトル変更
2021/10/27 更新
2021/08/10 初版


HP

▽神奈川・長谷寺

▽奈良・長谷寺

▽與喜天満神社


▼アクセス

公式HP参照で。両方車で行けますが、神奈川は交通機関で行きました。

▼本尊

長谷寺式十一面観音立像@重文

 快慶展で知ったのだが、実は奈良・長谷寺十一面観音立像は快慶が携わっているのだが、消失している。。。
 ただし、本尊並みの大きさではないのだが弟子の模造がある。それを仏像展で見仏した時の感想は次の通り。

その昔、この長谷寺も焼失し再興した歴史がある。その時の仏師はなんと快慶だったらしく、快慶作の十一面観音を模した仏像を愛弟子「長快」が作成している。確かに、ここの十一面観音は奈良県桜井市の安倍文殊院に安置する「渡海文殊菩薩@国宝」、京都市の醍醐寺に安置する「弥勒菩薩坐像@重文」に共通する顔立ちと雰囲気があるなと感じていたが、意外な発見だった。  

▼見どころ

▽神奈川・長谷寺

駅を出てすぐに横断歩道を渡り、右手に進み、途中で左に曲がります。看板が出ているので迷うことはないです。長谷寺の本宮は奈良県桜井市にある長谷寺で、全国的にも有名な長谷寺式十一面観音を安置します。ここは全身を見せてくれるのでよいですね。また、入山料が三百円と良心的です。

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▽観音ミュージアム@神奈川・長谷寺
 お前立と変化観音が33体安置されています。観音菩薩は相手の性格などに合った姿で現れ、十一面観音は観音菩薩の一種類です。変化観音は仏像で表現するとき六種類の観音で表さられ、聖観音、千手観音、馬頭観音、十一面観音、准抵観音、如意輪観音で作られますが、ここは三十三変化の仏像たちになっており見ごたえがあります。

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▽阿弥陀堂?@神奈川・長谷寺
本堂横に阿弥陀如来が安置されています。ということで、阿弥陀堂かと思います。廃寺から移されたらしく、元々は本尊だったんだろうと思わせるよい阿弥陀です。この顔なんですが、どっかの寺の阿弥陀と似ているんですよね。。

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▽奈良・長谷寺


2022年6月
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 長谷寺本堂に続く登廊(のぼりろう)、思ったより本堂までの距離が長く399段あるそうです。原則、内陣拝観可能の時に十一面観音立像の足を触りながら祈れるときに行きます。

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→登廊から本堂へ

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 この分かれ道になっている「本坊」「大講堂」は最後でよいです。

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→清浄院(宗宝蔵) ※2022/06/13追加

 少し上り右手を見ると宝物館があります!無料です!空いていたらラッキーと思って寄ってください!!

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 入るとチーム閻魔がお出迎え!後ろを見ると国宝「銅板法華説相図」となるが、奈良国立博物館に寄託されているためレプリカが展示されている。2022年に奈良国立博物館で行われた「大安寺展」ではホンモノが展示されていた。展示会の後にここで見たので、妻とデジャブ~やなと話していたのだが、家に帰って気付く・・。

 個人的に印象的だったのが不動明王立像ですね。不動明王三尊形式なのですが、平安時代なので玉眼(目に水晶)なのでびっくり!!

→登廊から本堂途中のアジサイロード ※2022/06/13追加

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→蔵王堂 ※2022/06/13追加

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→登廊から本堂へ

 登廊で流れる長谷寺の説明テープを聞きながら登り切ると本堂です。登廊では長谷寺縁起、與喜山への天孫降臨・アマテラスの説明が流れているときがあります。

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 本堂と対岸にもお堂本坊があり、双堂(ならびどう)と呼ばれ、正堂と礼堂が直角に交わっています。京都の清水寺と同じですね。

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本坊から本堂
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本坊から本堂

桜、アジサイ、ツツジ、紅葉と四季ごとに見ごたえがあるようで、場所の割には人が多いです。

→長谷寺式十一面観音立像@重文 ※2022/06/13追記

 ※下線は公式HP、観光HPにリンクです

202年6月

 全国にある錫杖を持った長谷寺式十一面観音で、錫杖は人間界に現れて救いに来ていることを表現しており、わらしべ長者の話はこの観音との話である。
 10m近くあるので本堂外からは全体は見えない。内陣拝観が出来る時期に行くと足に手を当てて拝み、観音を見上げますが、でかすぎてお姿がわからないです。ただ、外陣から拝むと目が合うように設計されているので凝視すべし!?台座は蓮華ではなく岩に乗っており、右足が少し前になっている。これも我々を助けに来ている姿となっている。

 ちなみにこの十一面観音は8代目で、その昔は快慶も携わったという話もある。本尊の周りには鎌倉・長谷寺のように三十三観音が守っている。違いは鎌倉は仏像だが、奈良は壁画ですね(鎌倉の三十三観音は宝物館に安置されている)。
 本尊裏には空海などの上人仏像などが安置されている。注目はチーム薬師(薬師如来+日光・月光菩薩+十二神将)で、十二神将の名前と化仏がほかの寺と合わないと言っていた。十二神将は干支で決まっているが、室生寺など、寺か宗派によって若干違うときがあるようだ。

 磐座に乗っているって石山寺もですね。神道と仏教が習合したとも解釈できるかも。

 左の脇侍は雨宝童子立像@重文で鬟の姿である。個人的にはアマテラスの位置づけなのではと思っている。そう!ここからも神仏習合なのだと確信する。詳細は後述する神社参照で!

 右脇侍は閻魔大王と繋がりのある?と思わせる「王」と書いた冠を被っている「難蛇龍王立像@重文」は安倍文殊院の文殊菩薩にいても違和感のない鎌倉時代のよいところを持っている仏像である。

 最後に、本尊特別開扉でいただける「結縁の五色線」

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→本堂右:愛染堂 ※2021/10/27追記

本堂右側、三社権現左側のお堂に安置には愛染明王が安置されている。小さいながらもパワーを感じる仏像です。スポットライトの当て方から古いのか?新しいのか?わからなかったですが、江戸時代作のようだ。
どこか吉野の金峯山寺本尊・蔵王権現立像に似た顔だなと思った。

→本堂右:三社権現 ※2022/06/13写真追加

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 愛染堂右側に神仏習合の名残で「三社権現」があります。三社の中央は「滝蔵権現(たきのくら)」、右は「石蔵権現(いわくら)」、左は「新宮権現(しんぐう)」で、総称して「滝蔵権現」としている。
 大神神社の東側の山奥に「瀧蔵神社」があり、そこと由緒と違うなと思いつつ、社殿が古いですよオーラを出していた。なお、左側の階段を登ると稲荷社がある。
 

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 高いところにお稲荷さん。

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→本堂左:大黒堂 ※2022/06/13写真追加

 本堂を抜け、対面にある本坊に行くときにすぐにある「大黒堂」に安置されている、面白い大黒天です。

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→本堂左階段下:開山堂 ※2022/06/13追加

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→本堂左登り:本長谷寺(もとはせでら)

2022年6月 本堂から

 本堂から本坊へは本長谷寺、五重の塔、三重塔跡など見どころがあります。花の時期に来ると良いんでしょうね。

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→四季と花


→アジサイ回廊を下る ※2022/06/13追加

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→長いので息抜き

 あああ~べんべん・・・。べんべんは滋賀・三井寺のマスコットです・・。長谷寺にも出張していたようですね・・。

→本坊 ※2022/06/13追加

 本NOTEの最初で登廊左手に続く道ですね。

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 さあああ~長谷寺延喜式!3列読破しましょ・・。

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 最後の阿弥陀如来坐像が素晴らしかった。過去1度ここに入った記憶があるのだが、この阿弥陀は印象にないな・・。さて、本坊は修復に入るようです。

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 向こう側に本堂が見えますね。

▽奈良・法起院

 西国三十三所を創始したと伝えられている徳道上人を本尊とする長谷寺の塔頭寺院で、西国三十三所観音霊場番外札所。寺の手前には数台停められる駐車場もある。
 長谷寺参道で「與喜天満神社」の階段近く。その前に「井上みやげ物店」で「くさ餅@90円」をいただきましょう。

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▽奈良・與喜天満神社(旅行記

 以前、奈良・長谷寺で流れていたガイダンスより「アマテラスが降臨した」とあった。家に帰って調べたらこの神社だという。ということで数年ぶりに参拝した。

 長谷寺から渡される境内地図にも実は載っている由緒ある神社で、アマテラスの降臨伝説もあり、元伊勢説もある神社。この階段途中の左に社務所があり、御朱印などもこちらでいただけます。

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 主祭神は「菅原道真公」、「天照大神」、「大倉姫神(延喜式式内社・鍋倉神社)」を祀る。太陽信仰の伊勢神宮と道真公の天満天神信仰の「はじまりの地」で、菅原氏先祖ゆかりの地でもある。
 鳥居の脇には「本朝菅廟十霊社随一 與喜天神宮」と刻まれた社号標があり、『長谷寺霊験記』によると、天満天神の化身「神殿太夫武麿」が長谷の滝蔵社・観音堂などに参詣したところ、滝蔵権現が、伽藍の守護を天満天神に譲り、東の峯は、断惑修善に良き地なのでその峯に住むように命じたため、天神は雷神となって降臨し、与喜大明神と称したという。

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 このほか境内には、本殿左横に建つ音楽上達の神様を祀る「桜葉社」がある。 声楽家であった伊予親王を御祭神とした社で、喉の病気平癒・音楽全般の上達の守護神として、音楽関係者に親しまれているとか。

 本殿は檜皮葺ですが時期によっては雪が降るので、本殿にカバーがされています。祭神の「菅原道真」は初瀬の出雲にいた土師氏(ハジ)で「野見宿禰」の系譜となる。
 末社・摂社も多いが、山の斜面に建てているため、なかなか社が見えない。。ちなみにここには日本最古「菅原道真公@重文」が安置されている。

 って、ここまでは菅原道真の天神やん!!!
 と、左に目をうやると!磐座&依代が!アマテラスだ!

 元々は古代祭祀にて太陽神・アマテラスを祀り、天神となった菅原道真を祀りだしたのかもしれない。
 この法則?トレンドは京都南山城地域の宮司から説明を受けており、菅原道真ブームが凄かったんだと思う。
 後ろには古代祭祀上で多い磐座が集まっている。元伊勢説もあるせいか「夫婦岩」があります。

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 左奥から本殿

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 最後に、祭神が「菅原道真」のため、「撫で牛」もありました。撫で牛には、長谷寺の本尊特別参拝でプレゼントされる「結縁五色線」が置かれていた。誰だへんな習わし作ったの? 

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▼旅行記

▽神奈川

▽奈良

↓天理・奈良の有名スポット中心

↓長谷寺と所縁のある神社仏閣中心。與喜天満神社はこっち。

▼セットで行くところ

前述の旅行記でよいかと。


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