蘇我入鹿を愛しつづける地域「入鹿神社・正蓮寺」藤原の談山神社は嫌い?【橿原シリーズ】
全国で唯一逆臣と言われた蘇我入鹿を祀る神社!この地域の人は「乙巳の変」が行われた多武峰への遠足や参拝はさせない徹底ぶり?蘇我入鹿が鶏鳴を合図に首をはねられたので、昔は鶏を飼わなかったとか、近辺で生れたものは蘇我入鹿を暗殺した中臣鎌足を祀る多武峯へ参ると腹痛が起こるとか、明日香村小原は中臣鎌足の母の出生地だということで小綱町と小原は縁組みしない等多くの伝説がある。歴史は勝者のもの!正義は立場によって違う!ということだろう。
市制60周年を記念!普段は公開されていない木造「大日如来坐像@重文」、「猫入り涅槃像」を公開!!無料かつ写真OK!
変更履歴
2022/07/28 初版
▼HP
▼アクセス
橿原市小網町335
▼祭神・本尊と脇時
※後述「▼見どころ」参照
▼見どころ
▽入鹿神社
入鹿神社の由緒書き。神社の伝えによると「 乙巳の変」で蘇我入鹿が中大兄皇子や中臣鎌足らに倒された時、その首が小綱町に飛んできたのを祀ったと言われている。入鹿は首を斬られたので、入鹿神社が首から上の病に霊験あらたかという信仰がある。
蘇我入鹿公を御神体とする神社で、祭神は蘇我入鹿とスサノオ。
ここの地域の人は「乙巳の変(大化の改新)」が行われた多武峰への遠足などでも、参拝はさせない徹底ぶりだとか。蘇我入鹿が鶏鳴を合図に首をはねられたので、昔は小綱では鶏を飼わなかったとか、小綱で生れたものは蘇我入鹿を暗殺した中臣鎌足を祀る多武峯へ参ると腹痛が起こるとか、明日香村小原は中臣鎌足の母の出生地だということで小綱町と小原は縁組みしない等多くの伝説がある。
皇国史観に基づいて逆臣である蘇我入鹿を神として祀るのは都合が悪いとして、祭神をスサノオにし、社名を地名からとった「小綱神社」に改めるように政府から言われたが、地元住民はそれを拒んだという。この手の伝説はバカバカしいと思うかもしれませんが記紀や歴史的背景を考えると蘇我氏って悪者ではなかったのでは?と最近思います。別に藤原氏を全否定するつもりはないですが。
▽正蓮寺大日堂
幕末に廃寺となり競売にだされ、その後地元住民がお金を出し合って落札して現存する寺院のようです。
京都・院派作と言われている「大日如来坐像@重文」が本尊。この本尊ですが、滋賀の甲賀の某寺の仏像たちに顔が似ているんですよね。本尊は鎌倉時代作で脇侍は平安時代後期の持国天、多聞天と四天王の2体となっている。
珍しい猫がいる涅槃図。なぜ猫の涅槃図(釈迦が亡くなったときの図)の記載がないかというと諸説はあるが「釈迦の遣いである鼠を食べた」or「鼠に騙されて間に合わなかった」などと言われ、干支に選ばれなかった理由でもあるらしい。
ということで次の写真の通り、猫がいますね。
最後に切金が残っている地蔵菩薩立像!
▼旅行記
▼セットで行くところ
▽奈良
▽桜井
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