1円を笑う者は1円に泣く
どーも、ひとりしゃちょうです。
今日はお金の話をします。
僕のメンター(手広く何十年も経営している社長さん)に出会った頃、質問されたことがある。「私(その社長さん)は高いものが好きなの?それとも安いものが好きなの?」と。
当時、僕の儲かっている社長さんのイメージって、やっぱり「高いもの好き」だった。「車はベンツに乗って」とか「時計はロレックス付けて」とか「ドンペリを嗜んで」とか。お金が余っている人は何でも高いものを好み、お金を使うことにステータスを感じているんだろうなと思っていた。まー確かにそういう社長さんもたくさんいるとは思うし、実際にそういう人も見てきた。
ところがそのメンターの答えは「安いものが好き」だった。
その社長さんは、決してお金を持っていないわけではない。むしろ僕が想像できない程、儲かっていると思う。でもそんな人でも、限りなく無駄な消費を抑えるようにしている。例え1円だって安いものがあれば、そっちを買うだろう。
1円の価値を理解できていない人には、大きなお金は回ってこない。小さなお金をコントロールできてこそ、大きなお金を徐々に動かせる人間になっていくのだろう。
もちろん、一発屋はいるとは思う。ハイリスクハイリターン投資やら相続、はたまた宝くじやらで、まとまったお金が一編に入ってくることもあるだろう。でもお金の使い方を知らない人はそういったお金も有効に利用することができず散財してしまう。結局、資産を維持することができなくなるのだろう。続けていくというのは本当に大変だから。
案外、派手そうに見える社長さん達も、事業を継続できている人はケチな人が多い。周りからはそう見えないだけで。
では、お金を一切使わなければいいのかというとそうでもない。1円の価値というものが分かった上で、自分にとって価値があるものにお金を使うのである。そのメンターもそういった価値があると判断したものには一切惜しみなくお金を使っている。きっとお金を使うというよりは、投資していると言った方が正しいのかもしれない。そのお金によって、何のリターンが得られるかと。
お金というものは、「人」「物」「時間」「情報」「健康」などありとあらゆるものに交換できる。まさに流動資産だ。最も互換性が高い資産ということだ。「物」は特に価値が落ちていくものが多いから注意が必要だ。価値が上がる場合もあるが、基本的には手にしたその瞬間から価値が下がる。なんだったら捨てるにもお金がかかるし。
固定費の記事も書いたから見て下さい。
で、だからこそお金を使うときには、常に自問自答をする必要があるのかもしれない。「これは自分にとって今必要なものなのか」、「これは金額に見合った価値があるものなのか」、「これはこれからも不良資産にならないか」。そしてさらにそのものの価値が、お金と交換した後にもっと増えていくものなら、なお良いと思う。
面倒くさい、思考停止、まあいいっかはあまりよくない。時間がある時は安くて価値が高いものを見つける努力が必要だ。さらに少しでも不要だと思ったものは、見合わせる勇気を持つことも大切なんだろう。
まー、人生は長い。だから遅かれ早かれ嫌でもお金で悩む瞬間は誰にでも来るだろう。そんな時こそお金の勉強をするタイミングだと思う。もちろんそうなる前に無駄を減らす習慣を身に付けておくのがよいと思うが、そんなに人間の心というものは強くない。
今こそ、こんな状況だからこそ、真剣にお金に向き合わなければならない。未来の自分のために。不況は人を強くする。そう自分に言い聞かせてみた。
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