25卒 モチベ0化学系学部卒の就活1社目内定で終わった就活体験記 初投稿
初めまして、夜波 透子( やなみ とうこ ) です。
ENTJ × ADHD × HSS型HSE基質な私が、
少数派でも生きやすくするために日々試行錯誤している様子を綴れたらなと思います。
今回は、25卒就活生をやっていた私の就活や気持ちを忘れないための備忘録です。
はじめに
タイトルの通り、初めて就活らしいことをした会社で、初めて面接を受けて、初めて最終面接を受けて、初めて内定をいただいて、私の就活は終わっています。
面接経験が多いわけでも、名の知れた大手企業から内定をもらったわけでもありませんが、就活モチベーションがない中で、早く就活を終わらせる方法や自己分析、マインドや中小企業の面接について、参考になることがあればいいなと思います。
自己紹介
Fラン大学の化学系学部卒
インターン ×
サークル ×
バイト 〇
ボランティア 〇
資格 △ ( 就活で使えない )
高校までのエピソード 〇
ガクチカ 〇
内定先:東京の中小企業、ラボ配属
学歴が良くなくても、珍しい経験がなくても、インターンに参加したことがなくても、やりたいことをやってみる一歩、1,2回でいいから友達と緩いボランティアに参加するだけで、なんとかなります。大切なのは、自分がどう感じて、どういう行動をして、何の成果が得られたのかをどう話すかです。
26卒以降の方へ:化学系学部卒の就活は辛い
どう話すか、を話す前に、これだけは言わせてほしい。
「Fランで院進もしていなくても、まともに就活をしていなくても東京勤務+ラボ配属が叶いました」
ただ、これは中小企業であれば、研究室の分野と合致していれば、自分の価値を伝え企業側も必要だと感じた人材であれば、人として問題がなければ、埋もれている会社であればなど様々な前提条件があります。
化学系学部卒の多くは地方工場勤務で、大手の研究開発なんて夢を見ることすら無理だと思った方がいいです。研究職や技術職に就きたい、田舎に行きたくない、と考えているのであれば基本院進がおすすめです。
化学系は就職強いとか、理系は引く手あまた、みたいな言葉を鵜呑みにして調子に乗らないほうがいいです。これらはすべて、院進した上でのお話です。工場で働きたくないし、数年は実家から通いたいし、福利厚生がいいところで働きたい!という欲望でマイナビを見て初めて見たときは、「あれ、就職先ないかも」と思いました。
インターンに参加したり、工場や地方に妥協したり、化学や大手を諦めるのであれば、すぐ決まります。
私は本当に運が良かった一例だと思ってください。
欲を出すのであれば、インターン参加、ES添削、面接練習、などを活用するのがいいんじゃないでしょうか。すべてやったことがないので、効果があるのかわかりませんが、、
モチベ0の企業探し
やりたいことも将来像もなく、化学が得意だったから化学系の学部に入り、レポートとか忙しかったし学費も高かったから文系就職したくない、入りたい企業って何?給料もらえればなんでもいいや、でも~と就活も知らないし、企業も業界もわかっていない私が「入りたい」と思う会社を見つけられた流れ。
①マイナビを開く
就職したいけど就活したくない人、そもそもマイナビを開けないんです。まず開く努力をしよう。SNSに逃げない!
②絶対に譲れない条件にチェックをつける
東京、神奈川、埼玉
初任給20万以上
完全週休2日制
新卒定着率50%以上
有給平均取得日数10日以上
平均継続年数5年以上
説明会予約可
エントリー可
選考でグループディスカッションなし
私がやっていた条件の例です。譲れない福利厚生は妥協せずにいこう。
③業界や職種を広めにチェックをつける
学生が知っている仕事なんて数少ないので、絶対に嫌な業種以外はつけました。
検索結果が40~50件になるまで絞ります。
④上から一つ一つ見る
とにかく時間がかかるけれど、ここで悪くないと思える企業じゃないと将来働けないので頑張りましょう。ここでも脳内フィルターをかけて企業を絞ります。
転勤の有無や転勤先
家から通える
会社の最寄り駅から徒歩可
大学のランクが高すぎない
屋内禁煙
本社が都会
面接が少なく、小論などがない など
⑤オンライン説明会のみをとにかく受ける
約20社の説明会を聞いて、2社のみエントリーというぐらい絞っていました。1日に3社見る日もありましたし、午前説明会を受けて午後に研究というのをよくやっていました。企業は幅広く見た方がいいので、移動に時間をかけて対面で受ける必要は個人的にはないかなと思います。
そして、ES出してもいいかな、と思う会社にはミュートを外して質問をしよう。実際に内定先の会社には、簡単な質問をしました。
「ES出す」というめんどくさいことをしようと思えている時点で私は内定先にとても惹かれており、そのおかげで一次面接の連絡もドタキャンせずに返信できました。
まとめ
条件を絞って説明会を受ける。説明会は量が大切なのでとにかく受ける。その上で気になるまたは問題のなさそうな会社にESを出す。
説明会を受けているうちに、これはOK、NGなどの自分のラインが見えてくるので、それを言語化しておくと無駄な説明会の予約を入れずに済みます。
就活を早く終わらせた方法
①中小企業に絞った
大企業のデメリットは、支店が多いため異動や転勤が多いことだと思っていて、私は転居を伴う転勤が一番嫌なので就活を始めた日から中小企業に絞っていました。
②パーツを作っている会社に絞った
身の回りにあるものではなく、身の回りにあるもののパーツを作っている会社を探していました。理由としては、埋もれた会社を探すためです。就活生同士の競争率は低いが、商品の需要があって将来性がありそうという会社が、就活モチベも今後の転職モチベもない私には向いていそうだなと考えていました。
③必要、あると嬉しい、妥協点の三段階に分けたこと
必要:都会、転勤なし、離職率低い、有給取得日数や率高い、
完全週休2日制、女性少
嬉し:高給、家から通える、電車のみ通勤可、大学のランク同じ
妥協:同期少ない、平均年齢、出張
特に、何を妥協するのかが大切です。
面接での戦略
面接でとにかく大切なことは、何をしたかではなく、どう感じるか、それを踏まえてどう行動したか、どんな結果になったかです。再三言われているとは思いますが、賞取ってる人のすごいところは、賞を取れたことよりも、賞を取れるほどの努力をしたことです。面接ではここを聞かれます。なので、エピソードが賞を取りましたというすごい実績でも、ボランティアでもサークルでもアルバイトでもなんでもいいんです。
とはいっても、アルバイトやってますか?って質問が来やすいので、ガクチカ系ではアルバイトにしない方が面接で話すこと増えます。
そして、面接ではどう伝えるか、どう見られたいかも大切です。
例)海岸ごみ拾いボランティア
①家の近くの海に行ったときに汚いと感じたから参加してみた
→汚いと思ったで終わらせず、解決しようと一歩踏み出せる人
②綺麗になったことに加え、地域の人と交流できるいいきっかけだった
→出会いを大切にでき、チームワークが得意そうでコミュニケーション能力が高い人
③磯臭いし熱いしと大変だったが綺麗になった海岸を見て達成感を味わえた
→困難な課題でも責任感を持って取り組み成し遂げられる人
こんな感じで、ベースとなった行動は一緒でも、そこでどう感じたかの話し方だけで大きく印象は変わります。
私は課題に対して=仕事に対しての姿勢よりも、人間性やチーム内でのコミュニケーション能力などを売りにしたかったため、話すなら②を選びます。
得意分野は人それぞれ。
私の良さを知って、確かにこういう人材が欲しいな、と思っていただけるか、それとも仕事に真摯に向き合える人の方がいいなという考えの企業でしたら、「相性が悪かった」だけにすぎません。
就活は内定取りゲームじゃなくて、マッチングアプリのようにお互いが良い人であり、相性がいいかどうかです。
自分の良さを分かってくれて、あなたを必要としてくれる企業なんていくらでもいます。
お祈りメールが来たらすぐ切り替えて次に進みましょう。
遅すぎる就活スケジュール
2年生の頃から大学で簡単な就活ガイダンスはありましたが、流石はFラン、「就活早めに動いた方がいいよ」と言うだけで終わりです。
受験勉強をしろと言われてできなかったからFランに入学せざるを得なかったやつらの集まりだというのに。
今思えば、先輩の就活体験トークを聞く機会を与えたり、高校生のオーキャンシートのように、説明会感想シートなどで強制的に説明会に行かせたりなど方法はいくらでもあるでしょうと。
3年生 ~秋
夏のインターンに参加もせず、説明会にも参加せず、マイナビで検討リストに入れただけ。
マイナビの東京ビックサイトで行われたイベントに行ったものの、大企業ばかりで内定もらえる気が全くしなく、休暇制度について学んだだけの1日となりました。
秋学期スタート時、周りは半数程度就活スタート、2割院進、3割が私と同じで何もやっていない状態でした。
仲の良い子が自分と同じで全く就活をしておらず、まだ大丈夫の気持ちだったので、意識高い友達を作りましょう。
3年生 冬
研究室に配属され、教授との面談で院進するのか就活するのか、と当然進路の話になります。
そこで、これはやりたいやりたくないぐらいで就活自体は全くできていないんです。と伝えたところ、「考えようとはしているんだから、次の一歩はすぐ出るようになる」「焦らず自分のペースで就活してくださいね」と温かい言葉をいただいたことで、逆に火が付きました。
そこからは、説明会の予約を入れ、同時進行で自己分析を行いました。
幸い、ガクチカのエピソードがあるのと、普段から理由を付ける思考をしていたり、分析厨やMBTIにハマっていたりしたので過去の振り返りは容易でした。
そして、超めんどくさがり人間わたしは、案の定ESを締め切りまでに書き上げられずに蹴りまくってました。
4年生 春
のちの内定先から1次面接の連絡が来て、初めての就活面接を行いました。
もちろん、用意していた通りには話せなかったけれど、雰囲気は伝えられたかな。という面接でした。
想定外の質問へも、ADHD特有の考えるよりも先に口が動いてしまうおかげでぱっと話すことができたり、踏み込んだ質問へも普段の考える癖のおかげで理由をスラスラ言うことができました。
筆記試験や適性検査が受かったものの、最終面接までの期間が長かったため、別の企業の説明会を受け、ESを出し、そこも1次面接を行いました。
別企業の人事さんも非常にいい方だったため、圧迫面接を体験せずに終わることができて良かったなぁと今では思います。
その後、内定先の企業の最終面接を行い、4日後に内定をいただいた気がします。
雰囲気の良い面接ほど落ちやすいと言われているので(落ちた腹いせにネットで悪口書かれ防止かと)、落ちた落ちたと面接直後からずっとお腹がキリキリしていました。
内定メールが来たときは目を疑い、手は震えながらも、頭は非常に冷静だったことを覚えています。
すぐに返信し、流れるまま内定承諾を行いました。
とまあこんな感じで就活らしいことは4ヶ月程度で終わりました。
ここまで納得内定で就活がすんなり終わるのは珍しい方だと思います。
4ヶ月とはいっても、研究したりオタ活したり、遊んだりゲームしたりと実際就活を行った日は50日あるかどうかレベルです。
早く就活を終わらせたいけど、納得内定欲しいという方は、ぜひ絞る・妥協点を決める・どう見られたいかを考えるこの3つのキーワードを頭の隅に入れて就活を行ってみてください。
おわりに
長くなりましたが、ここまで見ていただきありがとうございました。
就活体験記を投稿している人の中で、一番モチベがなく一番就活をしていなかったのではないでしょうか。
就活は、約20年間サイコロを振り続けて人生のすごろくを進んできた中で、一番大きな停止マスだったのではないでしょうか。
毎日毎日自分のアイデンティティはなにか、自分はこれまで何をやってきて、何をやりたいのかと考え続け何もわからなくなるマスだと思います。
でも、この1回停止分岐点のマスでの悩みが今後の進路に大きく関わるのだろうな、と就活鬱になったことがありながらも、就活の厳しさ、大変さは大切だと感じました。
自己分析のやり方や就活鬱についてはまた後ほど。
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