縁を良縁にするには、術ではなく道にしよう
先日、北九州芸術劇場大ホールという千人以上収容の、恐ろしく大きな劇場で、NPO法人YANAGIHARAホールディングス主催キッズボクシング大会を行った。
弟のように可愛い、障がい児の学童施設を経営する、ユニバーサルプレイジャパン株式会社、彦田社長こと彦ちゃんから最優秀者へチャンピオンベルトが贈呈された。
この日は彦ちゃんが出張で来れなかった為、最優秀選手へ私が代わりにベルトを巻くように、頼まれていた。
ベルトを巻く時、最優秀選手賞の子供の顔が強張った。
人間本当に嬉しい時は、こんな表情になるのか。
つい金融業時代、お金を貸して逃亡した客を、数年ぶりに捕獲した時の、あの凍りついた顔を思い出した。
さて、と。
くだらない例えはこの辺にして、真面目に書こうと思う。
人生も環境も、己で変えれると儒学で会得した私は、入場料も取らずこんな儲けのない事をしても、必ず報がある事も知った。
てな事を考えてると、先日取引先から、財界の重鎮を紹介して頂いた。
さて、いつもの事だが話は変わる。
この大会での、私の主催者挨拶を見た方には、私のグタグタさを見られたと思うと穴を掘って入り、自ら埋めたいほど恥ずかしいのだが、以下私の主張を述べる。
私があの大会で言いたかったのは、下記である。
世の中には道と術がある。
治道と治術と言うがこの二つは違う、という意味を伝えたかった。
因みにこれは、古聖先賢の書を読み勉強したもので、勿論、私の様な浅学な男が作った言葉ではない。
術とは、例えば風邪をひいた時、病院に行きお医者さんが出す薬を飲むか、点滴をしてもらい治す。
その場は治るが、根本的な思考や行動を変えないと、季節の変わり目のたびに又、風邪をひく。
そしてその度、薬か点滴を施してもらわねばならない。
これが術である。
対して道は、例えば毎朝武道をし、睡眠、食事に気を付け、規則正しい健やかな生活を続ける。
そうすれば、風邪をひくことはない。
こう言う根本的な、未来永劫に残る正しい手法。
それが、道である。
私は全ての選手にボクシングで術を習い、いずれそれを道にし、引退後も自分の道を正しく歩んでほしいと思い、山口県から鹿児島県までの親子へ述べたのである。
本番ではグタグタになったので正確を期すため、又、補足する意味も込めてここに残したい。
さて、ここからは先に書いた、取引先からご紹介頂いたご縁について、私の思う事を述べようと思う。
ご縁も同じで、互いの利益でビジネスのみのお付き合いをするのが、私に取っては術であり、これは決して悪いことではない。
しかし素敵な方が相手なら、ご縁を道にして、永遠のお付き合いが出来るようになれば、付き合いは良い方向へと永く続く。
人は変わる。
しかし自分が変わらなければ。
つまり道にしてしまえば、相手が変われば、我が道から相手が外れるだけであり、これも決して悪い事ではない。
付き合いは自由だ。
簡単にご縁というが、ご縁もチャンスも皆等しく付与されるもので、これがどういう縁になるかは、全て自分次第である。
今回お会いした方は、私の父より少し若い方だが、話す事が凄く新鮮で嘘がなく、情熱的であった。
一番印象的だったのは、お顔がチャーミングであった。
苦労した叩き上げの成功者は、概して皆、歳を取る程チャーミングになる。
これぞ北九州の実業家だ、という方に久しぶりにお会いした。
年に1人は、この様な方と出逢う。
今回のご縁は、本大会を行ったご褒美だと信じる。
まさに因果応報である。
しかも驚く事に、この方は教育者でもあった。
今後はご縁を道にして、上記の様、儒学を更に勉強し、北九州のみならず、他県の参加者の子供へ1人でも多く伝えていきたいと思う。
ご縁を【道】にして【徳】を積んで行こう。
おお!
縮めて読むと【道徳】ではないか。
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