『シナリオ・プランニング』
少し前に読了した本ですが。
「不測の事態」は起こる、ということを前提に、未来を決定づける様々な不確定要素の中から最も重要と思われる2つを厳選し、それを縦横軸として4象限のシナリオを緻密に描いておくことで、現実がどう転じても冷静沈着に対応出来るようになる、という思考術の紹介です。
未来予測は、当たるかどうかが大事ではないというスタンスが爽快で良いと思いました。実際、この本の中で紹介されている過去のケース・スタディは、結果から見れば少なからず「ハズレ」ていますが、4象限の幾つかのシナリオのハイブリッドになっていたりして、考えておくこと自体の有効性は説得力ある形で伝わってきました。
(注: 2020年7月に書いたものです)