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小野小町略縁起 随心院
京都にある「随心院」に行ってきました。
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随心院とは
真言宗善通寺派の大本山にして、弘法大師御入定後121年、弘法大師より八代目の弟子にあたる、仁海僧正の開基にして、一条天皇の正暦2年(991)に建立されました。また、世界三大美女と呼ばれる小野小町由縁の地でもあります。
承久応仁の兵乱にあい灰になってしまいましたが、その後慶長4年(1599)に本堂が再建されました。
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小野小町由来の遺跡
古来、小町と呼ばれていたこの地は『和名抄』の「小町郷」に相当し、小野氏の栄えたところであり、醍醐天皇陵東には小野寺と称する小野一族の氏寺が近年発見されました。
小野小町は出羽の国司を務めた小野良実の娘であるとされています。『日本人名辞典』には、仁明の朝五節の舞姫として、宮中の後宮に使え容貌秀絶にして、一度笑めば百媚生じ、また和歌は巧みだったとうたわれています。
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この地に語り伝えられる最も有名な話は、深草少将、百夜通の話です。
この話は、小町を慕って小野の里に、雨の夜も雪の夜も通い続けたが、99日目の夜に、降る雪と発病により最後の一夜を前に世を去った深草少将の伝説です。
この時の小町は榧の実を糸に綴って数をとり、後にその実を小野の里に播いたと言われています。
小町は夢にしか逢えない人を思い、多くの夢の歌を残し、後世六歌仙の第一人者と評され、小倉百人一首の「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」と哀愁に富み、情熱的な歌は華やかな盛艶時代を想い、人生のはかなさを歌ったのはあまりにも有名です。
この世を去ったのは判然としませんが、70歳を越えて亡くなったと伝えられています。
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この歌は、外にも歌碑として置いてありました。
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また、庭には小町堂もありました。
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庭には入ることが出来ないので遠くからしか見ることが出来ませんでしたが、中には小町の絵が描かれていました。
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因みに、お寺の中は写真撮影可能でした(不可の場所もあります)
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このような縁側や襖って憧れがあります。このような家に住んでみたい……。
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中には、現代の若い方が描いた襖もありました。
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煌びやかで素敵な絵でした!因みに、この絵のご朱印帳も販売していました。
こちらでは、季節毎に行事も行っており、季節に合わせた飾りもあります。
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梅園もあるため、梅の名所としても有名です。
また、小野小町由来の地として、美心の御守りや縁結びの御守りなど、様々な可愛い御守りがありました(私も買いました)
色々な見所があったので、是非訪れて欲しいです。