総本山 御寺 泉涌寺
京都にある「泉涌寺」にて参拝をしました。
泉涌寺とは
泉涌寺は、建保6年(1218)に宇都宮信房から寄進された寺地に、宋の法式を取り入れた大伽藍の造営を志し、嘉禄2年(1226)に主要伽藍の完成をみました。その時、寺地の一角から清水が涌き出たことにより泉涌寺と呼ばれています。この泉は今も枯れることなく涌き続けています。
また、泉涌寺を「御寺」と称する理由は、皇室の菩提寺・香華院であるからです。鎌倉時代、父帝・後堀河上皇の観音寺陵につづき、仁治3年(1242)に四条天皇を泉涌寺月輪陵へ奉納して以降、泉涌寺と皇室御葬礼との関係が始まりました。
大門(重要文化財)
泉涌寺までは坂道となっており、泉涌寺道を登った所、伽藍の最も高い位置に建つ大門は、「東山」の額を掲げて東山門とも呼ばれています。
入り側には唐獅子・龍・麒麟などの霊獣彫刻があるなど桃山建築の遺風が感じられます。
こちらで入館料を支払い、中へと入ります。
仏殿(重要文化財)
大門から「降り参道」をおりて正面に建つのが仏殿です。寛文8年(1668)に四代将軍徳川家綱によって再建された本堂です。
建物内部には、運慶作と伝えられる阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏が安置されています。現在・過去・未来をあらわす「三世仏」は国内では珍しいものです。
本坊
本坊には、御座所、海会堂、霊明殿(非公開)があります。こちらは別途拝観料が必要です。
御座所とは、皇族の御陵・霊明殿への御参拝に際して、御休息されるための場所が御座所です。
建物内部はけっこう見ごたえがあったので、別途拝観料が必要ですが、是非拝観して欲しいです。
舎利殿(京都府指定文化財)
泉涌寺の「仏牙舎利」(お釈迦様の歯)は、白蓮寺から請来した重宝です。舎利殿は、この仏牙舎利を奉安する特別な建物です。
こちら通常は非公開となっています。
泉涌寺の境内は広く、他にも楊貴妃観音像(重要文化財)などがあり、とても見応えのあるお寺でした。駅から遠い点と、寺までの道が坂道といった点が難点ですが、是非訪れてみてください!