バスで行く北海道の山(札幌近郊②豊平山)
バスで行ける北海道の山、第二弾として、藤野にある豊平山に登ってきたので紹介したいと思います。この山は札幌市内の中心部からはなかなかその姿を見ることができないのですが、定山渓から市内に向かうと、ピラミッドのような特徴ある姿を見ることができます。以前からあの山は何だろうと漠然と眺めていましたが、登山道もきちんと整備されているようなので、思い立って登ってみることにしました。
アプローチは「じょうてつバス」で
広大な面積を誇る札幌市南区の藤野から定山渓にかけては、それぞれ特徴のある多くの山があり、どの山も気軽に登ることができるのですが、中心部と定山渓温泉を結ぶ「じょうてつバス」を使うのが便利です。札幌駅の南側、旧エスタ付近に始発の停留所があり、大通、すすきのを経由して定山渓温泉に向かいます。乗車するのは「8J」の「定山渓温泉行き」です。「豊滝」行きでもいいようです。本数は1時間2~4本程度とわりと頻繁に出ています。「快速」の便に乗っても大丈夫ですが、完全予約制の「かっぱライナー号」は停車しないので注意しましょう。観光地行きのバスですが、雰囲気は生活路線。買い物客や部活に行く学生などがひっきりなしに乗り降りします。50分ほどバスに揺られて下車します。停留所は「藤野3条8丁目」。降りるとすぐにセブンイレブンがあるので、飲食物の調達は可能です。また、この先にトイレはありません。
涼しく歩きやすい登山道
ここから登山口までは、しばらく住宅地を歩くことになりますが、野々沢川という川に沿って歩いていくことになりますが、かなり傾斜もありなかなか侮れない道です。20分ほど歩くと駐車場があり、登山口を示す小さな看板がありますが、初めて行くと見逃して通過してしまいそうです。私もそのまま通過してしまいましたが、採石場の職員(と思われる)の方に教えていただき、無事スタートすることができました。
登山道は最初しばらくは川に沿って歩きますが、暑いときの水辺の散歩道は何とも気持ちがいいものです。ただし蚊が多いのは我慢しなければなりませんが・・。頂上まではほとんど草の生い茂った林道のような道を歩いていきます。眺望はありませんが、傾斜も少なく歩きやすい道で、トレランの練習にも良いのではないでしょうか。ピンクテープもしっかり付いているので迷う心配もないでしょう。40分ほど歩くと、分岐があります。どちらの道も頂上に通じているのですが、右側はより険しいコースのよう。このときはヤマップで右のルートに「熊の糞があった」との情報があったため、何となく左側のルートを選択。最後の急登を肩で息をしながら登りきり、山頂に出ます。山頂は市街地が見える方向は木が生い茂っていて眺望がないことに加え、この日は少し霧がかかったようで全体的に見通しが良くなかったです。それでも、札幌岳をはじめとした山々が間近に見え、なかなかの高度感です。中でも恵庭岳、風不死岳など支笏湖方面の山が良く見えるのは嬉しいですね。天気が良ければ支笏湖のブルーも映えるに違いありません。
静かな山歩きを求める方はぜひ!
下山は同じルートを通って登山口まで1時間程度。全行程で3時間かからない程度なので、昼頃から登っても大丈夫です。それにしてもこの山は登山者が少ないことに驚きました。正午スタートでしたがすれ違ったのはわずか二組。逆に人が少なすぎて不安になるレベルです。静かな登山を楽しみたいなら、いい山ですね。
充実感を感じながら、帰りもじょうてつバスを使って同じ道を戻ります。真駒内行きと札幌駅行きが走っているので、しっかりバスの表示を見て間違わないよう気を付けましょう。
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