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バスで行く北海道の山(番外編 神居尻山)

 こんにちはyamyamと申します。クルマを使わず、バスと徒歩のみのアプローチ手段で、札幌近郊の山に登っています。今回は札幌市内を離れて、神居尻山(当別町)に登ってきましたので報告したいと思います。なお神居尻山はバス路線がなく車を使用しました。そのため「バスで行く山」に該当しないので、「番外編」としてお読みいただければと思います。

札幌から気軽に行ける山

 神居尻山は樺戸山地を構成する山の一つですが、札幌から1時間台と気軽に行ける距離にあり、標高946.7mと1,000mに満たないにも関わらず、高山の雰囲気があり、稜線歩きを楽しめる貴重な山です。その姿は札幌市内からも確認できます(モエレ山編を参照)。

キャンプ場をはじめとした広大な野外施設「道民の森・神居尻地区」に登山口があり、登山道もよく整備されています。初心者の方が山の楽しさを知るには最良の山だと思います。今回三つあるルートのうち、最も急登が続く「Bコース」から登り、「Cコース」に下りるコースを選択しました。季節外れの汗ばむ陽気。半袖に着替えて登山を開始します。程なくして標高差400mの急登が待ち構えています。木の階段が設けられているため歩きやすいのですが、断続的な急な登りに息が上がります。走り回るリスや花々の姿に癒されながらなんとか気持ちを切らさず歩き続け、そろそろ一休みしようかと思う頃、標高750mの小高い丘に着きます。ここから視界が開けて山頂も見え始め、気持ちの良い稜線歩きとなります。低い山なので紅葉はまだ2~3割程度で見ごろとは言えない感じでした。

750m地点で視界が広がる

最後の急登を登り切り、頂上へ

 さらに高度を上げると標高842m地点に着きます。ここがCコースとの合流地点となります。正面を見上げると、堂々とした山容の頂上が間近に見えますが、ほぼ垂直に見える100mの登りに圧倒されます。右手は険しい谷となっていて、高度感は相当なもの。下から立ち上る冷気を受けながら、階段を一歩一歩踏みしめながら歩きます。そしていよいよ頂上へ

いよいよ頂上へ!

頂上からは360度の大パノラマが広がり、今までの疲れも吹き飛びます。特に眼前に広がる暑寒別の山々が最高です。振り返ると日本海が広がり、石狩湾が一望できます。隣のピンネシリに続く山並みも本当に美しく、できれば縦走したり、遠回りしてAコースから下山してみたいと思いました(ピンネシリまでの縦走路は通行止めとのこと)

頂上のようす。左奥に暑寒別の山々

下りは「Cコース」から

 下りは別ルートのCコースを選択。下り始めはロープを伝って急斜面を下りますが、徐々に傾斜は緩やかになります。景色ならBコースですが、歩きやすさはCコースに軍配が上がりそうです。分岐からは40分程度とあっけなく登山口に到着しました。

ピンネシリに続く稜線

 3時間程度の短い時間でしたが、晴天のもと充実した登山になりました。神居尻山に登るのは2度目でしたが、改めていい山だと思いました。登山道は手入れが行き届きまず迷う心配はなく、初心者も安心して山歩きが楽しめますし、森林から稜線歩き、最後は切り立った崖登りと変化に飛んでいて、標高の割にはベテラン登山者も満足できる山だと思います。動植物も豊富なので親子で観察しながら登るのもいいですね。さらに、2024年10月6日には「トレイルランカムイシリ」が開催されるとのこと。今年は間に合わないけれど、神居尻ファンとして新たな楽しみ方として、来年はエントリーしてみようかなと思いました。

月形 道の駅のカレー

 充実した山旅の最後はやっぱり温泉。この日は月形温泉で汗を流して帰路につきました。今シーズン中の紅葉登山での再来を誓いながら。

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