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冬の低山ハイク(札幌近郊①円山)

今季初の冬山歩き(散歩)

 暮れも押し迫った12月末。今年の締め括りとして、最も札幌の都心から近く、手軽に歩くことができる「円山」(標高225メートル)に登ってみることにしました。冬の山歩きは今季初。普段はバスを使って登山口に行きますが、ここは地下鉄東西線円山公園駅から徒歩圏内にあるので、本当に気軽に歩けるスポットです。土日祝は乗り放題の「ドニチカきっぷ」を使用できるので、市内どこからでもわずか520円で来れるというのがうれしいですね。とは言っても長靴で地下鉄に乗るのは少し恥ずかしいので、これでも多分大丈夫だろうと、ノースフェイスのウインターブーツで出かけます。スパッツも省略。雪が深かったら引き返せばいいんだし‥。

円山公園駅からスタート

地下鉄円山公園駅からスタート

 地下鉄円山公園駅を降りると、歩道も車道も完全にアイスバーン。これは雪国に暮らす私達にとって最も歩きたくない状態です。足をすべらせて転倒でもすると体に大きなダメージを受け、打ち所が悪いと骨折ということにもなりかねません。一歩一歩踏みしめながら歩きます。駅から円山公園を横切って15分ほど歩くと、道は登山道につながる散策路になります。ここは北海道では珍しい見事なスギ林の中を歩けるとても雰囲気の良い道です。木道になっていて歩きやすいのもいいですね。

スギ林の中を歩いていく

思ったより雪がない登山道

 登山道はお地蔵さんの並ぶ八十八ヶ所コースと動物園入口から登る動物園コースの2つがあり、周回が可能ですが、後者のほうが傾斜が緩く歩きやすいと判断し、こちらから登ることにします。雪はまだ少なめで、階段が見えている状態ですが、雪質は圧雪でところどころが踏み固められて滑りやすくなっていました。ウインターブーツだけではちょっと厳しい感じもしましたが、なるべく雪の深いところを通りながら何とかやり過ごして、途中何度か現れるカツラの大木を見ながら高度を上げていきます。途中、何組かバードウオッチャーに会いましたが、冬は樹木が枯れているせいか野鳥が見つけやすく、バードウォッチングにはいい季節ですね。30分ほどで八十八ヶ所コースとの分岐に着き、ほどなくして頂上へ。空気が澄んでいるせいか札幌の街はくっきりと見えました。標高の低い分ビル群が間近に見えて街の様子がよくわかります。残念ながら遠くの山々は見えませんでしたが、藻岩山はよくみえました。

山頂からは札幌市の町並みが一望できる
藻岩山と南区方向を望む

次回はしっかり準備して‥

 帰りは八十八ヶ所コースから。お地蔵さんを拝みながら急な斜面を慎重に下るとあっという間に円山公園に着きます。今季初めての冬の山歩きでしたが、ちょっと準備不足もあり快適な歩行とはなりませんでした。もう少し深雪歩きができると期待していたところですが、年末の貴重な晴天の中、一時の山歩きを楽しめて、心が洗われるような気持ちになりました。まだまだ冬は長いので、年明けにまた来ようと心に誓いながら。


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