30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい #テレビドラマ感想文
2020年、最もはまったドラマ。
主演の2人はとてもよかった。
この作品は、画が良い。
初回の主人公が坂道を自転車で登ってくるシーン。
朝、自転車、坂道。バックに流れる音楽。これから始まるドラマへのわくわく感がそこにつまっている。
ただ出勤するシーンも一時停止してきりとっても絵になる構図。
美しい2人の主役の見た目も勿論素敵だけれど、衣装、髪型、持ち物、仕草、キャラクターにぴったりに仕上がっている。ねぐせのつきかたさえも。
安達と黒沢が、2人並んで歩いているのを引きで映しているシーンでも、シルエット程度の映りでも、どちらがどういうキャラクターなのかがひと目でわかる。
友情、愛情、恋愛の要素が短い時間にうまく組み込まれていて、感情移入してしまう。
黒沢の「見た目が良いがゆえの悩み」「安達への想いをあきらめなくては」という回も切ない。そして、町田啓太の美しい姿は眼福。
安達が黒沢に超能力を告白するシーンは、思わずもらい泣きしてしまいそうになった。
ほとんど心の声に合わせての演技、実際には、「えっ?」「はぁ」「いや」だけだったりするのに、表情やしぐさで表現していて、うまくはまっていた演技もよかった。
30分ドラマなのだが、毎回ものすごく短く感じた。
オープニング、エンディングと歌が入るせいなのか。
え?もう終わり?また1週間待つの?もうあと30分くらいやってほしい!と毎回思ってしまうほど。
とにかくはまった、好きなドラマの1つだ。
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因みに、赤楚衛二さんが、科捜研の女に出演していた回があったが、同一人物だと気づくまで時間がかかった。前髪上げてるかおろしてるかで、だいぶ印象がかわる人だな、と思った。
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