#ドラマ感想文「3000万」(2024)(最終回)
クライムサスペンス。どんどん良くない方向に進んでしまう主人公。そのハラハラを魅せるドラマだった。
途中から、この‘’ハラハラ感を楽しむため(だけ)‘’のドラマなんだな、と気づいた。それ故に、結末予想で嫌な予感がしていた。「あぁ~これはもしかしたら、私の嫌いな‘’あの‘’パターン‘のラストになるんじゃないかなぁ…」とか考えてたら、当たってしまった。
出ました伝家の宝刀「観た人のご想像におまかせします。」パターン。私は‘’それ‘’嫌いなのです。ある意味作り手の「逃げ」じゃないの!?という言葉が浮かぶ事もある。
ボスの女の動機とか、アンガーマネジメントのくだりとか、謎なままの部分もあり、いろいろ不明なままの部分もあって、スッキリしなかった感は否めない。
せめてもの救いはボスの女が捕まったこと。
個人的な好みの問題だけれど、私の好みとしては
、単発ではなく何週間もかけた連続ドラマには、ちゃんと(曖昧でない、わかりやすい、はっきりとした)結末を描いてほしい。
でも、面白かった。
スピード感も、次回どうなるのか見たくなるような作り(展開)も、クライムサスペンスとして楽しめた。
俳優陣が魅せたドラマだった。青木崇高の演じる夫のイラッとさせる感もはまってたけれど、やはり1番は安達祐実。彼女の演技が全部もっていった。
さて、結末をどう考えるか。
車がUターンしたということは、とりあえず家族の待つ家には帰らなかった。と考える。
1.「なんとかなる」という夫の台詞から、なんとか逃げ切ろうと画策する。
2.車中の会話内容から、後ろめたさから開放されようと、自首した。
ハラハラをテーマにしたドラマテイスト的には、「1」っぽい。けれど、「2」を選択して、主人公たちを負のスパイラルから開放させたい。
〈文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>
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