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好きなことを仕事にしないといけないのか

昨今働き方が多様化して

「時間や場所に縛られず、自由な暮らしを」とか、
「好きな事を仕事にできるようになった」とか。


もちろん、ストレスフリーに生きられるのは素敵だと思うし
私自身、何で毎日同じ時間に起きて週5も働かないといけないんだろうっていう想いがあったから独立したわけですが


今ではマーケティングに良いように使われて
逆にやりたいこと・好きなことがないとダメみたいな風潮があって
なんとなく息苦しいなぁと感じています。


実際、好きなことを仕事にしたら
理想がある分ギャップを感じるので
好きなことは仕事にしないほうが長続きする
なんて
研究結果もあるくらいだし。


そもそも、好きなことがあればもうやってるはずなんですよね。

例えば就職活動のときとか。
転職考えたタイミングでもいいんですけど。

「絶対この業界がいい!」ってほどのものはなくて
「この業界行ってみたいけど、今から転職活動するのもしんどいしなぁ」くらいのモチベーションだと思うんですよね、大概の人って。


だったら、今持ってる情報の中だけで無理やり好きな事探そうとするんじゃなくて、いろんなことやってみたらいいんじゃないのって。


世界には何十億人という人がいて
何十億通りの生き方があるわけなので
絶対、生きてて何にも興味持てないってないと思うんですよね。


だから、ちょっと勇気を出してみて
初めてのことをやってみたり
初めましての人と話してみたり
初めての場所にいってみるのって、いいんじゃないかなって。



あともう一つ言いたいことがあって。


最近よく聞くのが
「副業考え始めたときに、目についたのが○○でした!」
「やってみたら意外と楽しくて、このまま本業に出来たらいいなと思ってます!」
っていう人。


本当にそれでいいの?


もちろん初めて触れてみて、楽しい!って思えたのなら素敵なことだし
それが本業にしたいと思えるくらいなのであれば
とても良いことだと思います。


でも最初に触れたみたいに
今って簡単にいろんな情報に触れられるようになったので
ちゃんと吟味しないと本当に自分が好きなものなのか、そう思わされているだけなのかって分からなくなっちゃうと思うんですよね。


それこそつい先日、相談に乗った方で危ないなと思ったのは
「やってみたら意外と楽しくて、このまま本業に出来たらいいなと思ってます!」と仰ってた方なんですが

最初の数か月って楽しいんですよね、成長を感じられるし
人は成長を感じられるときに喜びを感じる生き物なので


でも成長曲線をご存じの方なら分かると思うんですが
最初は順調に成長したあと、必ず停滞期というものが待っています


しかもこの停滞期、
どれだけやっても成長を感じられなければ、いつ成果が出るかもわからない


この停滞期を乗り越えられず、辞めていく方が多いんですよね。

それが乗り越えられるくらい好きだったり
そういう停滞期があるよ、耐え忍ばないといけないよって最初に教えられてて、それ覚悟でもやりたくてやってるならいいと思うんですが


大抵の場合、マーケティングに使われてるので
「これやると稼げますよ!」とか
「これをやると、理想の生活を実現しますよ!」みたいな。


だから、スキルはもちろん教えてくれるので、詐欺だとかなんだというつもりはないんですが
新しいことを始めよう!って思ったってことは

何かしら現状を変えたい、理想の生活を実現したいなって思いがあって、

少なからずお金や時間をかけて学んでいってると思うので


それが、既に情報を握っている人たちのマーケティング戦略に踊らされて


好きなことを仕事にしないといけない、
やりたいことや特技がないといけない、みたいな


それを強制するような今のインターネットって
なんだかちょっとなぁと思ってます。


最近読んだこの本、興味深かったのが
「あなたの欲望は誰かの模倣」って話で


私は昔からずっと

別に何が好きでも、誰が好きでも
その人がしたいようにしたらいいと思ってるんですが


今の世の中って

好きなことを仕事にしよう!って

それができたら理想だけど、その「好きなこと」が見つからないせいで悩むみたいな人も出てきちゃってて


無理やり好きなことを仕事にしようとした結果

本心から好きでないことを好きだと思わせられて

本当に好きな事、もっと出会えたはずのたくさんの可能性を閉ざしてしまっているのがすごく勿体ないなって思うんですよね。


ただのぼやきなんですが、ずーーーっと私が思ってたことで
でも直接伝えちゃうと頑張ってるところに水を差しちゃうし

少しでも共感してくれる人が嬉しいなと思って投稿しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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