【ジャンル解説】哲学初心者は何から始めたらいい?
こんにちは!意中の彼が哲学厨でミラーリング的に興味をもったやみこです。
今回の記事では初心者は何から始めたらいいのか?といった疑問にお答えします。読み終わる頃にはどの本を探せばいいのかわかりますよ。
それでは早速始めましょう。
1. 哲学とは
実は一口に哲学といっても、そのジャンルはたくさんあります。
その中でも今回は多くの方が学ぶ「西洋哲学」についてご紹介していきます。
2. この記事の読み方
この記事では⑴から⑽ までのカテゴリーがあります。
まずカテゴリー名、次に概論、「?」で具体的に考える疑問をいくつか載せています。また、太字で書かれているのはその道での有名な偉人です。もしかしたらみたことのある偉人もいるかもしれません。
3. 哲学の始め方
哲学はジャンルを跨いで議論されることも多いので、まずは取っ掛かりとして、この記事に載っている基本的なジャンルからご自分の興味のある分野を探し、有名人の書いた書籍を探してみましょう。きっと面白くて、ほかの分野にも手を伸ばしたくなると思いますよ。
それでは早速みていきましょう!
⑴存在論
http://lichtung.hatenablog.com/entry/2017/05/14/223846
「在る」とは何か?という根本的な疑問を追及する哲学の一分野。
空間の中に「在る」、また時間の中に「在る」とはどういうことか?
存在を規定する要素とは何か?対象となるものがそこに「ある」ことは、実は己の意識の指向性だけなのではないか?
有名人:ハイデガー
⑵認識論
http://chanelkant.blog.fc2.com/blog-entry-93.html
五感の認識が本当に対象自体をとらえているかを追及する哲学の一分野。
現象が己に働きかけることから認識できるのか?
それとも己が現象に働きかけるから認識できるのか?
そもそも認識できているという思い込みにすぎないのではないか?
人は認識したいものだけを選択的に認識しているのではないか?
認識はただの主観による恣意的な行為なのではないか?
有名人:カント・リッケルト
⑶時間論
http://baibull.net/about-jikanron/
時間を追及する哲学の一分野。
時間とは何か?
過去、現在、未来とは何か?
時間は存在するのか?
時間とは己の作り出した認識の方法論的ツールではないのか?
有名人:ハイデガー
⑷空間論
http://toshihiko-kiuchi.com/category/c-scarpas-space/
空間の次元とは何かを追及する哲学の一分野。
空間とはなにか?
時間同様、認識の形式?にすぎないのではないか?
(認識論と重複する点がある)
有名人:プラトン・アリストテレス・スカルパ
少し疲れてきましたか?
ここからはカテゴリーが少しマイナーになっていきます。
⑸形而上学
物それ自体や、世界の本質を追及する哲学の一分野。
もの自体は認識できない?
語れないことは沈黙するべき?
有名人:カント・アリストテレス・ヴィトゲンシュタイン
⑹論理学
哲学をするにあたり、方法論を追及する哲学の一分野。
どのような思考法なら正しい結論にたどり着けるか?
帰納法と演繹法、合理的な論理は?
有名人:アリストテレス・プラトン (現代論理学に関しても書籍が多い)
⑺言語哲学
言語を使い推理し、あるいは帰納し、あるいは演繹する哲学のプロセスで使用される言語の、正確性や理論性を追求し、あいまいさを回避するための「理論言語「哲学言語」を追及する学問。
有名人:ソシュール・ウイトゲンシュタイン
⑻世界観学
世界で生きてゆく己の在り方、または世界の定義や構造などを追及をする哲学の一分野。
己にとっての認識されるこの世界とは何だろうか?
有名人:ショーペンハウアー・ディルタイ
⑼現象学
へ-ゲルの現象学というものと、フッサールの現象学というものがある。
ヘーゲル: 未開の精神が発展進化してやがて絶対精神にまでたどり着くという弁証法的な精神形成の学
フッサール: 現象学とは認識論の一法であり、現象を受動的に認識するのではなく一度、現象学的還元して能動的に認識すること
参考:ヘーゲル・フッサール
⑽倫理学
倫理の根源を追及する学問。
盗むのはいけない、殺してはいけない。
誰から教えられなくても、私たちはそう思うのはなぜだろうか?
有名人:スピノザ
いかがだったでしょうか。
以上の中から特に気になったカテゴリーの書籍を探してみましょう。
きっと哲学を面白く始められますよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。