心が風邪をひいたとき
今回は珍しく、心が風邪をひいたとき。
と、題して少し書いてみようと思います。
タイトルでお分かりの通り、心の病について少し書いてみようと思います。
私自身、豆腐メンタルな50代女性です。
1つお断りしたいのは、うつ病とか総合失調症には罹患しておりません。
過去に、適応障害と、パニック症候群、うつ状態を経験しています。
心が風邪をひいた、主な原因としましては・・・。
夫が全国転勤を2~3年置きに繰り返す人で。
転勤先は、全国津々浦々。
田舎専科と言いたいほどの田舎ばかり。
「転勤族って、田舎って言ったって地方都市だけでしょ」って方がいらっしゃいますが。いやいや、我が夫の赴任先は離島も多く存在しました。
家の窓から、地平線が見える家も2軒ほどありましたからね(笑)
※どんどん集約され、既に僻地は少なくなってきていますがw※
そんな中、夫は災害を呼ぶ男などと呼ばれるほど・・・。
赴任先で、災害に遭遇する謎な生き物で。
どうでもいいけれど、一緒にいて。
災害に遭遇しちゃった私のメンタルはどうなるの?と
思って過ごしてきた20年超でした。
ザッと挙げるだけで彼は、阪神大震災、芸予地震、東日本大震災、西日豪雨、巨大台風マエミー などに、遭遇してます。
その他、こちらは人災ですが。
離島赴任の際。
海が荒れて、引越家財が海上コンテナの中で崩壊。
家財の殆どが破損とか・・・端的に言うと、結婚数年で、嫁入り道具全滅等あり。まあまあな、ダメージを受ける出来事も、災害とは別に経験しています。
夫はメンタルが強いのか災害のダメージを全く受けていないのですが。
豆腐メンタルの私は、芸予地震で震え上がり。巨大台風マエミーではPTSDになり、過呼吸とパニック症候群と、抑えようの無い強い自殺念慮を引き起こし七転八倒。
東日本大震災では、3月11には既に4月の引越を控え。
山積みになっていた段ボールが大崩壊。
輸送関係が壊滅的になり、引越すら危ぶまれ。
転居の為の車移動に使うガソリンすら入手困難でストレスで鬱状態になり。
希死念慮に苦しみ。
西日本豪雨では、急性ストレス障害(ASD)によるフラッシュバック。で過呼吸や、軽いパニック症候群が再発。
色々な所で、散々な目に遭っています。
そう言う星の下に生まれたんだと、諦めも肝心だとは思うのですが(笑)
頻繁に心の風邪ひきさんになりつつ。
今に至っている訳です。今は、メンタル強化プラスチックくらいにはなりつつあります。
最近ではSNSや、noteなどで色々な方が心の風邪について書かれています。
辛い気持ちや、前を向いて生きていこうとされる皆さんに心を打たれつつ。
「楽しい事を見つけよう」
「楽しめる様に努力してみよう」
という方が多いことに驚いています。
そんなことから、この記事になったわけです。
私が、以前お世話になった総合病院の先生曰く。
「心が疲れている時は、楽しいことも、悲しいことも、
両方ともストレス源だということを忘れないでね」
この一言に、とても驚いたのを覚えています。
私からしてみれば、他の方々と同じく。
「笑えるから、まだ大丈夫」とか
「楽しめる事を見つけて、心を癒したい」とか
そう思って来ました。
先生の言葉は、それを真っ向から否定する言葉だったからです。
しかしながら、何度も浮き沈みを繰り返していると・・・。
やはり、先生の言うことは正しかったのだ。思える様になりました。
先生曰く、心が大きく揺れ動くことが「ストレス」になるというのです。
辛いこと・悲しいことが有れば、心はマイナスに揺れ動きます。
嬉しい事・楽しい事があれば、心はプラスに揺れ動きます。
そう、心が疲れている時は・・・プラスだろうがマイナスだろうが。
心が揺れ動く時に、ダメージを受けるのです。
心が正常な時は、楽しいこと・嬉しいことはプラスになりますけれどね。
筋肉だってそうですね、肉離れを起こしている時は大人しくして。
ダメージを受けた部分が、回復するのを待つ。
これしか無いのです。
それを、良かれと思って「ストレッチ」したりすると。
治る物も、治らない。
治す過程で、リハビリをして行くのは大事ですが。
最初から、全力で筋肉を伸ばしちゃいけません!
心も同じだと考えると良いみたいです。
心に大きなダメージを負って、深い傷が出来てしまった。
その傷を「最高に楽しいこと」で埋めようと人は思い易い。
しかし、傷は「楽しみ」では埋められないのです。
時間という薬で心の傷を癒し、ゆっくりと心を動かすリハビリをしていく。
これを怠ると、往復ビンタになりかねない。
実際に、私自身。
推しのバンドライブに、心が悲鳴を挙げている状態で出掛けたことがあります。その時は、凄く楽しいのです。
「来て良かったぁ!」「やっぱり、心の栄養よね」
なんて、ニコニコで帰宅するのです。
でも、翌日。
心だけでなく、体が鉛の様に重くなって起き上がる気力すら湧かない。
元気を出そうと、その状態で音楽を聴くと、それすら苦痛になる。
こんなことを繰り返してしまう自分が、正直大嫌いで。
「死にたい」「消えたい」と思ってしまうのです。
それを繰り返していく間に、以前の主治医に言われた
「楽しいことも、ストレスだからね。ほどほどにね」という言葉を思い出したのです。なるほどね~!と、首がもげるほどに頷いたという訳です。
それ以来「どうしようもなく、不安」とか「やばい、生きるの辛くなった」と思った時は。楽しい予定も一時中止して、ただボーッと窓際に転がって青空に流れて行く雲を見たり。
生活を見直して、最低限生きる為に必要なこと以外は辞めて。
「あー、だるっ。鬱だぁー、鬱だぁー」って口から漏れてしまう自分を「よしよし」して過ごす様になりました。
そうすると、回復が早いんですよ~。不思議ですよね。
周囲に言うと「はぁ?」って言われるのですが。
こんな対処方も有るんだよ、自分を目一杯甘やかして「時間薬」を沢山与えて上げてね。と思う今の私がいます。
これって、仕事でも同じで。
「私がやらなきゃ」って無理して仕事をしているならば。
いっそ、病休でも離職でもして。
生活できるのならば、ゆっくりするのも手なのだと頑張っている人に言ってあげたいのです。多分、アナタの変わりは幾らでもいる。
アナタの変わりがいないと思う、家族や親友の為にも。
自分を大事にすることを、忘れないで欲しいのです。
という、私からのお願いで、この駄文を締めたいと思います。
今がどん底なら、後は上がるだけだし。
晴れた日があれば、雨降る日だってある。
人生も同じ、楽しいことばかりじゃないから。
辛い時は、ゆっくりで良いんだよ。
と・・・いつも自分に声を掛けて行けば良いのでは無いでしょうか。