南極へと向かった妻の日記(ついに上陸)
南極ツアーがスタートして4日目。ようやく南極大陸が見えてきました・・・!あぁ、ここまで長い道のりだった。
今日は待ちに待った南極上陸です。ペンギンに会えるでしょうか?
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それでは本編どうぞ!
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朝起きたら波がとても穏やかになっていた。魔のドレーク海峡は抜けられたらしい。
朝に初めての氷河を観測。午前中はクジラとペンギンの講義。どちらもクジラやペンギンへの愛がすごくてそれだけで聞いてて楽しかった。クジラはそれぞれが似ていて私には難しくて諦めたけれど、ペンギンは南極で会えそうなやつの名前くらいはと思って、必死に暗記した。
午後ははじめての上陸。いよいよ!待ちに待った南極上陸の瞬間がもうすぐに。小さなグループに別れて、大きなクルーズ船から小さなゴムボートに乗り込んで、上陸する島へ近づく。ゴムボートは風を切って波を切って、ぐんぐんと島へと近づく。もちろん港なんてないから、浅瀬までやってきたら、先に到着したクルーの手を借りて、足場を確認しながら慎重に上陸する。
これが南極の夏。氷河はない。すっかり雪は溶けていて、島にはごろごろと大きい石が転がっていた。極寒装備の服装をしていたけれど、そのときすでに気温は0度を上回っており、少し動くと汗ばむくらい。ここはまだ南極の中でも緯度が低いから、こんなに暖かいんだろう。やって来てみて初めて知ることだらけだ。
ジェンツーペンギン、チンペンギン、ゾウアザラシがいた。”Penguin looks at me!” ほんとうにペンギンが私をみたわけではないけれど、双眼鏡越しにこちらの方向を真っ直ぐみたペンギンを見て、おもわず声を上げた。15時半に上陸して17時半まで約2時間の上陸。久しぶりの揺れのない陸は安心だ。動物たちはずっと見ていても飽きない。彼らの時間で、彼らの生活をしている。人間はただ、ここにお邪魔させていただいているだけ。ここでは時計の時間やカレンダーなんて意味をなさない。自然のリズムですべてが動いている。すっかり日女から離れた異世界にやってきたんだけれど、これが本来の自然の世界なんだなとも思った。
船に帰ってきてすぐサウナに入った。今日は船も揺れてないから、昨日とはちがって、朝ご飯も昼ごはんも夜ご飯も美味しく食べれてうれしかった。船内にあるショップでTシャツ2つとポストカードを買った。
ホテルサービススタッフに名前を覚えてもらえて嬉しい。ウェイターさん、客室清掃係さん、あとはホテルサービスのマネージャー。小さな船だから、乗客同士もスタッフたちも、少しずつ親しくなっていく。ギアショップでお客さんとスタッフが仲良く喋ってるなと思ったら、フィリピン人同士だったらしい。フィリピン人はホスピタリティが良いって有名だよね!というと “I hope so(そうだったら良いね)” と言っていてあぁアジア人は謙虚だなと思った。
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