読書感想文~弱者男性1500万人時代~

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この本では、まず「弱者男性」とはどのような人物なのかを説明し、続いて男性の弱さ、弱者男性へのインタビュー、なぜ弱者男性が生まれてしまうのか、ミソジニーとの関連性など、弱者男性に関する問題を提起しています。

そもそも弱者男性は社会的に「存在しないもの」として扱われがちであり、弱者とは「女・子ども」であるという前提が根強い社会において、「弱者男性は存在する、しかも多くいる」という主張は新鮮に映りました。

もしかすると、この本がきっかけとなり、5年後、10年後には「弱者男性救済論」が叫ばれる時代が来るかもしれないという可能性を感じています。少し大げさかもしれませんが。

内容については、ぜひ本書を通読してほしいですが、ざっくりとした内容を知りたい方はYouTubeの要約チャンネルを見るのも良いかもしれません。

本書を読んで、「弱者男性が認められる社会を作り、助けを求めやすい環境を整えるべきだ」という感想が社会的に「正しい」考え方なのかもしれません。しかし、私は別の感想を抱きました。

それは、自分がアルファオス(強者男性)へ転換することを目指すべきだということです。もちろん、弱者男性への支援は必要だと思いますが、その支援が整うまで待っていては人生が立ち行かなくなる可能性があるので、自分で行動するしかないと思っています。

個人の幸福を最大化するという視点から見れば、これは致し方ないことであり、正直なところ、弱者から強者への転換以外に幸福を得る道はないと考えています。

「男らしさから降りていい」という無責任な言葉に惑わされると、待っているのは同性からの軽蔑と異性からの無視であり、それは弱者男性をさらに追い詰める悪循環です。たしかに「男らしさ」という言葉は呪縛のようなものですが、それを捨てると待っているのは地獄です。それなら、男らしさに呪われて縛られている方がまだマシではないでしょうか。

そして、自分が強者男性になった後に弱者男性を救うことで、本書の内容は役立つのではないかとも考えています。支援の原則として、「まずは自分を救わなければ他人を救うことはできない」という考え方もあります。

この本を読んで多くのことを考えさせられました。しかし、現時点での私の結論は「脱・弱者男性」を目指すことです。とはいえ、まだ自分でも納得しきれていない部分もあるので、この本についてもう少し思考を巡らせ、別の結論に至る可能性も考えてみたいと思います。

以上です。みなさんもぜひ「弱者男性1500万人時代」を読んでみてください。

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