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山語#15 ラテン音楽のルーツ(南米編)

山語の15回目を配信公開致しました!(今回の編集後記は長めです)

Spotify無料登録でも聴くことができ、楽曲も30秒のプレビューが視聴できます。Spotifyプレミアムに登録されている方は楽曲もフルで視聴可能です。

この記事内でも、こちらよりトーク部分は試聴可能ですので是非。


山語#15 編集後記

今回はラテン音楽のルーツを辿る最終回として南米編となります。


●はじめに

主にタンゴ・フォルクローレ・カンドンベを中心としながら、それぞれの関連ジャンルなども一緒に見ていきます。

今回も気が付けばボリューミーになっていて選曲は30曲となっていました。


僕は南米の音楽といえばアルゼンチンタンゴ、特にAstor Piazzollaさん(そういえば昔、私事ですがシャンソン歌手の方の伴奏としてピアソラさんの曲をコピーしたこともありました)はよく聴いていましたが、ルーツを辿ってみたことはあまり無かったのでとても興味深かったです。


他にもアンデスのフォルクローレも昔から好んで良く聴いていましたが、こちらもちゃんとルーツを辿ってはいなかったなあと思います。

アンデスのフォルクローレに興味を持ったきっかけって何だったんだろう?と改めて考えてみますとゲームのファイナルファンタジー6の音楽だったのかもしれないな、と思ったりしています。(フォルクローレみたいな雰囲気、ありません?)

他には例えばスパニッシュな音楽に興味を持ったのはゼルダの伝説の「ゲルドの谷」だったり、わりと子どもの頃にやっていたゲーム音楽が無意識下に刷り込まれていて、色んな音楽に興味を持つ土台が育まれていたのかもしれないなと思うことはよくあります。


ちょっと脱線しましたが、ここで今回の内容を振り返っておこうかなと思います。(ラテン音楽ルーツ巡りシリーズ全体の振り返りとまとめは別記事として書こうかなと思います)


僕自身、改めて一旦情報を整頓しておきたいなという備忘メモでもありますので、ラテン音楽に興味はあるけどジャンルが多くてよくわからんぞという方も是非僕と同じ視点で辿ってみて参考にしていただき、そこからご興味や関心に合わせて詳しい情報へアクセスする足がかりにしてみて下さい。


●今回の配信内容 お品書き

★タンゴ
・Nuevo Tango
・アルゼンチンタンゴ
・コンチネンタルタンゴ(ヨーロピアンタンゴ、アメリカンタンゴ)
・ミロンガ(タンゴの一種としてのミロンガ、フォルクローレの一種としてのミロンガ)

★ウルグアイの音楽
・カンドンベ(カンドンベポップス、カンドンベジャズ、打楽器のみのカンドンベ)
・ムルガ

★フォルクローレ
・アンデス
・ムシカ アウトクトナ
※派生:チチャ(ワイニョ + クンビア + サイケロック)
・アルゼンチン北西部(チャカレーラ、アルゼンチンサンバ)
※関連:(おそらく)ボリビアのクエッカ
・アルゼンチン北東部(チャマメ)
・パラグアイ
・チリ(チリのクエッカとトナーダ)


このような構成となっています。


今回の選曲も実はそれぞれWEBを調べればすぐに出てくるアーティストや楽曲が多く、その情報も結構Wikiに載っていたりもするものが多いのですが、それを実際に一つずつ辿りながらバラバラに聴いていくのも大変ですので、一旦このお品書きのように整頓して並べてみるとわかりやすいかなと思います。(詳しい方から見れば情報一つ一つは凄く浅いものかもしれないですが、色んな言葉とか情報が出てきて最初とっつきにくかったりするのですよ、、、)


何より、ジャンルの定義付けや解釈ってわりと曖昧で、人それぞれ全然違ったりしますので公約数というか公倍数というか、一般的にはどう捉えられやすいかという視点で一旦整頓しておかないと一瞬で迷子になってしまうと思うのです。(人それぞれの解釈で良いよね!と言えばそこで終わるお話ですし、本当は僕も厳密なジャンル分けはあまり求めてなかったりもします笑)


音楽を流せる形式の配信ができる内は、その恩恵を存分に活用させていただきたいなと思いますしね。ジャンルごとに関連情報を整頓して、その楽曲も並べておけると僕自身も「情報のコピペ」だけで終わらず全体像が把握しやすいなあと思いました。


●ジャンルや言葉の整頓

配信内でもお話ししていますが、「打楽器だけの音楽」が他の音楽と融合して新しい音楽が生まれる様子を
・キューバンルンバ→サルサ(中米〜カリブ)
・バトゥカーダ→サンバ(ブラジル)
・カンドンベ→タンゴ(南米)
という感じでざっくりとでも認識できると、凄く僕の中では情報がスッと入ってくるようになりました。


こういう感じで情報を整頓していくと、南米の三大ダンスは
・ブラジルサンバ
・アルゼンチンタンゴ
・ペルーのマリネラ
という情報を見た時に

「サンバとタンゴは何となく雰囲気が分かったから後はマリネラか、マリネラって何だろう?」となってマリネラの関連情報に意識が絞りやすくなり、辿っていくのがより楽しくなったかもしれません。


そこで今回の配信内でマリネラについても少し触れていますが、マリネラのルーツがサマクエカ、じゃあそのサマクエカからはマリネラの他にどういう枝分かれをしているのかというと

サマクエカ(南米各地で流行)
→マリネラ(ペルー)
→アルゼンチンサンバ(アルゼンチン)
→クエッカ(主にチリ、他にボリビアやアルゼンチン)
という風に各地で発展していった感じ。

これらを文字で見ながら配信内容を聴いてみていただくと、ちょっとわかりやすくなるかな?と思うのですがいかがでしょう。


●配信内で触れたアーティストについて一部補足

今回の選曲にあたり色々と聴いている中で個人的に気になったアーティストの情報等を備忘兼ねて記載しておこうと思います。


★Mike Dogliotti(マイク・ドグリオッティ)

ウルグアイの音楽「カンドンベ」の中でご紹介しています。オルガン奏者によるカンドンベジャズですね。

配信内では「Candombe for Export」というアルバムを紹介していますが、実はSpotifyのライブラリには無かったので「Candombe Liso」というアルバムから選曲しています。配信を聴いていると「あれ?」となるかもしれないですね、すみません。

とはいえ、このアルバムもカッコ良いので(ラテンジャズが好きな方は特に)是非聴いてみて下さい!


★Wara(ヴァラ)

アンデスフォルクローレのルーツとして触れたアウトクトナのお話の中で触れていますが、今回の配信では選曲していません。選曲したのはこのバンドのメンバーから構成されているという「Grupo Aymara」というバンドですね。

Waraの情報を調べるとプログレバンドとして紹介されていることが多いのですが、全体的に音や雰囲気はアンデスのフォルクローレだなあと僕は思いました。(確かにプログレロックの雰囲気が漂う曲もありますし、色々と聴いてみるとアルバムによってはロック色が強かったりしました)

今回の文脈としてアンデスのフォルクローレを感じるアルバムとして、ざっと聴いた感じ「Maya」「Paya」の2枚が良いなと思いました。


●おわりに

本当は毎回の編集後記でこういった情報の整頓も記載したかったのですが、なかなか間に合わず今回ようやく書いてみることができました。

他の配信回については、ラテン音楽のルーツを辿るシリーズのまとめ記事として別途書こうと思いますので、よろしければ是非チェックしてみて下さいね。


ということでラテン音楽のルーツを辿るシリーズは今回で最終回です。是非、他の配信回も聴いてみて下さい♪


★ラテン音楽のルーツを辿るシリーズ


次回配信は最近の音楽についてここのところ触れていなかったので、最近気になった作品とともに、ストリーミングサービスの最近のチャートの動向も久々に触れてみようかなと思います。


ではでは、また来週!


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