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即時活用可能な立甲の習得 ①

事実確認のススメ

即時活用可能な立甲を習得するためには、

  1. 事実に基づき

  2. 情報を整理して知識を得、

  3. 人が即時活用できる立甲を習得する方法をしっかりと頭を使って考える、

ことが重要です。

チーターのような立甲を目指しながら、
チーターが、
「していることをせず、してもいないことをする」のは、
その本質を見落としかねないので注意が必要です。

たとえば、
立甲では「脱力が大事」と思ってしまいがちですが、
実際は、
チーターは、他のネコ科動物と異なり、
リラックスしていても常に爪を出しています。

リラックス時も常に爪を出す(深趾屈筋常時収縮)チーター

つまりチーターは、
【力】を抜くどころか、前後の脚の深趾屈筋を常に収縮させ、
深趾屈筋腱(爪下に付着)を常に引っ張っているのです。

ここでいう【力】は、
生命維持活動・姿勢保持・反応等、身体構造上の不可欠の筋活動以外の筋活動】のことを指す。

この四肢の初期の緊張・弛緩状態が、
チーターの見事な立甲が関与する四肢・体幹連動の重要な要素の一つになります。

そのため、まずは事実の確認を行うことが重要です。
※ 肩甲骨を有する前脚に関する事実に着目すれば足ります。


チーターの前脚に関する事実

立甲において重要となる前脚に関する事実には、
以下のようなものがあります。

  1. チーターは、他のネコ科動物と異なり、深趾屈筋を常に収縮させて爪を出している。

  2. チーターには鎖骨がなく、腕と胴体の接続が骨・関節ではなく筋腱等である。

  3. 四足動物(チーター・犬・猫・馬等)は、前足首(手首)の軽度背屈を保持し、手根骨の固定を回避している。

  4. 実際の接地部は、主に掌球(人のMP関節)と 指球(人の指先)である。

  5. チーターの回内・回外可動域は狭く、他のネコ科(虎・ライオン)の 約1/3である。

  6. 最大回内位における 橈骨・尺骨の遠位端配置 は、肘の腕尺関節の回転軸と平行に近い。

  7. チーターは、爪をスパイクのように使う。


上記は、
スポーツ等に即時活用が可能な立甲を得るために、
必要最低限の「着目すべき事実」になります。

これらを知識に基づいて紐解くと、
無駄な時間をかけず、特別のトレーニングも要せず、
感覚頼みにもならず、かつ、身体能力等個人差に左右されることのない、
自由自在な肩甲骨操作、および肘~股関節の連動を得る「術」を知ることが可能になります。



事実・知識・考える力の三つで、
凡人の、凡人による、凡人のための立甲・肩甲骨操作の実現を目指すことができます。

肩甲骨の動き_前傾・後傾・挙上・下制・外転・内転・下方回旋・上方回旋
組み合わせることも可

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