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HUGゲーム知ってますか?
HUGゲーム、知っていますか!?
ゲームで体験する被災避難所運営
ハグといえば親しい人とのご挨拶。
え、みんなでハグしての時間を共有???
このHUGゲーム、実は静岡県で開発された「避難所運営ゲーム」といわれるゲームである。
このゲームは次のようなことを目的として作成されている。
避難所運営をみんなで考えるためのアプローチとして、静岡県が開発した図上訓練
具体的で実践的な避難所運営を疑似体験
グループに分かれての演習となるため、参加者同士の交流や連帯感うぇの促進
3年以内に起きるともいわれる南海トラフ地震、相模トラフ、首都圏直下、日本海溝など大きな震源地を抱える日本なので、防災対策は欠かせない。
3年以内にも起きる、ともいわれる南海トラフ地震、相模トラフ、首都圏直下、日本海溝など大きな震源地を抱える日本での、防災対策は欠かせない重要事項である。
東日本大震災(3.11)では、東北3県で約 41 万人、全国合計では約 47 万人が避難所生活を過ごした。 阪神・淡路大震災で は避難所閉鎖までに 6 カ月を要し、東日本大震災では、避難所閉鎖まで岩手県で 7 カ月、宮 城県で 9 カ月を要した。
避難所は被災後速やかに開設する必要がある。
一時避難としては講演などが選ばれるが、長期となると体育館などを備えた学校が中心となる。
その場合、時間帯により授業中であったり、深夜であったり、地震は時を選ばずに起きる。
児童が校舎内にいる場合、学校側は児童対応と避難所解説を同時に行わなければならないため大変な状況となる。役所などの担当部署の方々も即避難所に駆け付けられないケースもあるだろう。
そうなると頼りになるのは、実際に避難所に救助を求めてきた人々も参加しての運営状況になるケースも多々あるだろう。
その時の為に個々人が予め学んでおくことが「避難所生活」「避難所開設」が速やかに進むかどうかの分かれ目となるのは実証されている。
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実際にゲームに参加してみた。
ゲームは数人が一つのグループを作り、避難所となる学校を舞台に行われる。
幾つかの机を集めた台上に拡大した学校の図面が用意される。
参加者は全員が「避難所運営者」となり、進行役が避難者情報が書かれた小さなカードを次々に連投し、避難者を受け入れるかどうか、どの場所にするか、などを即決していくゲームである。
ゲーム時間が有限であるため、即応力と対応力、決断力を必要とするゲームだと実感する。
参加してみると思った以上に避難所に関する問題が大きいことがわかる。
家族、単身者はもとより、障碍者、病気を持っている、精神的に病んでいる、頑固者、他人と場所を共有できない、食事制限、宗教的問題、言葉の壁、ペットをどうするか、薬と医者の有無、怪我人はもとより最悪死者もでる、などなど経験してみないとおそらく不可能であろう問題が起きるのが、避難所運営の始まり状態である。
医療では緊急時に多くの被害者・患者がいる場合、優先的に重傷者を選ぶ「トリアージ」が行われる。避難所もまた人数上限があり生き延びるためには、誰を優先し、誰をよその避難所に行ってもらうか、家に帰ってもらうか、などなど、一種の災害避難者トリアージを行うことも必要になる。普段接している人ばかりでなく、他市他国の人や仕事で来ている人なども含まれるのが災害時避難所であり、広さも食料も設備も限界がある。
このゲームは是非自治体各自で行っていきたいものである。
また役所指導でなくとも、自治会、学校独自、学生から社会人まで参加して、いざというときに起こりえる問題を知っておくことで、自分自身が落ち着けるのではないかと感じた。
是非、あなたの町でも実際に体験してほしいと願う。