【本の記録】📚 眞邊明人『もしも徳川家康が総理大臣になったら』📝 歴史×現代政治の融合！現代日本を揺るがす英傑たちの策略
『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 著者:眞邊明人
ジャンル:SF小説・マネジメント・ビジネス小説
発行元:サンマーク出版・2021年3月初版刊行
Audible作品紹介＆読書感想文
ナレーター：真田新三
2020年、混乱する日本で政府はAI技術を使い、徳川家康を総理大臣、歴史上の偉人たちを内閣の重鎮として復活させる。彼らの卓越したリーダーシップにより日本は劇的に変化する。しかしシステムには重大なバグが潜んでいた。本作は歴史と現代政治を融合させた奇想天外なビジネス小説。
【作品紹介】
2020年、世界がコロナウイルスの影響で混乱する中、日本では初動の遅れや政府内のクラスター発生により、首相が急逝。国民の信頼を失い、支持率が最低を記録する事態に陥る。そこで、与党が極秘プロジェクトとして開発していた人工知能を用い、歴史上の偉人をホログラムとして現代に復活させるという驚愕の決断を下す。
その結果、徳川家康が総理大臣に就任。徹底したリーダーシップのもとで感染症対策を成功させ、さらに革新的な政策を打ち出し、日本の国際的地位を向上させていく。しかし、一方でこのシステムには重大なバグが潜んでおり、その存在が徐々に明らかになっていく……。
こんな人におすすめ！
・日本の歴史、日本史上の人物が好きな人。
・現代政治に興味があるけれど、難しい話をエンタメ感覚で楽しみたい人。
・キャラクター性が際立つ小説が好きな人。
・ビジネス小説や社会派エンタメに興味がある人。
【感想】
これはもう、楽しいの一言！歴史好きはもちろん、そうでない人でも夢中になれる作品だと僕は思った。僕自身、歴史に詳しいわけではないが、本作では登場人物の活躍した時代の役割や、つながりがわかりやすく描かれ、その面白さが際立っていた。
そして、歴史上の英傑の豪快かつ迅速な決断力に圧倒され、この国を任せたくなる魅力を実感した。
物語は、AI内閣の混沌とした議論とTV局の報道キャスターである女性主人公の視点で進む。官房長官・坂本龍馬とのやり取りや、見事に回収される伏線も実に良かった。
歴史上の英傑たちが現代政治の舞台でどのように活躍し、社会にどんな影響をもたらすのかが描かれている。エンタメ要素が満載でありながら、現代社会の問題点も浮き彫りにする作品だ。
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オーディブル版で、1.35倍速で聴き終えた。ナレーターは落ち着いた低めのトーンで、家康の冷静沈着な言動、信長の圧倒的なカリスマ性、秀吉の人たらしの才と狡猾さ、龍馬の軽快な土佐弁、女子キャスターの声も絶妙で、臨場感が際立った。
淡々と進む中にも抑揚があり、一気に聴き終えた。
歴史の知識がなくても、登場人物の説明が自然に挟まれるため、物語の流れを妨げることなく楽しめたのも良かった。
歴史と現代政治を絶妙に融合させた、ユニークかつ知的な作品。
気軽に楽しめるのに、聴き終えた後には歴史や政治に少し詳しくなった気分になれる、まさに一石二鳥以上の一冊。オーディブルで聴くことでさらに魅力が増すので、ぜひ試してほしい。
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【本作品中、ホログラムで復活した英傑たちと役職】
【徳川家康内閣】
徳川家康(首相)
坂本龍馬(内閣官房長官)
織田信長(経産相)
豊臣秀吉(財相)
石田三成(財副相)
大久保利通(財副相)
徳川吉宗(農水相)
徳川綱吉（厚労相）
緒方洪庵（厚労副相）
足利義満(外相)
北条政子(総相)
藤原頼長(法相)
江藤新平（法副相）
北条時宗
菅原道真(文科相)
福沢諭吉(文科副相)
楠木正成
平賀源内(IT担当大臣)
荻原重秀(経済再生担当相)
大岡忠相
近藤勇(治安部隊)
土方歳三(治安部隊)
沖田総司(治安部隊)
本多正信(国家公安委員長)
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心から聴いてよかった と思える一冊だった。
おすすめの作品があれば、ぜひ教えてください。
これからもいろいろな本を読んで、自分の視野を広げていきたいと思う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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