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YAMATO
2022年5月15日 15:19
晴れの日は山に登り、雨の日は山を想う。山岳の書籍を読んだ日々を回想する「晴登雨読」。今回は、深田久弥さんのデビュー作であり、昭和9年(1934年)に出版された『わが山山』。大正時代、深田さんが高校・大学生だった頃の登山を中心に紹介させている。《山々》ではなく《山山》としているところに、深田さんの山への深い愛情を感じる。処女作にして文章力の高さに感心させられるが、それにも増して若さゆえの勢いが心
2022年4月18日 21:04
晴れの日は山に登り、雨の日は山を想う。山岳の書籍を読んだ日々を回想する「晴登雨読」。今回は富士山頂に気象レーダーを建設した戦士の物語『富士山頂』 著者は新田次郎。この本は、数年前に一読した一冊。当時は山を始めたばかりで、登山についての記述を期待していた若気の至りから、失望した記憶がある。しかし、今回の再読で評価は180度変わった。物語の主人公である測量課の課長・葛木は新田自身。1967