ワールドカップファン半世紀前半
「さらばオリンピック」したが、東京五輪で一番期待していたのがサッカーの金メダルだ。メキシコオリンピック以来のメダルは当たり前だと考えていたので、メダルを逸したのに監督が交代にならなかったのが納得いかない。天才ドリブラーを使ってメダルに届かなかったのならまだしも、ビハインドになってから追いつくためのスーパーサブでは実力を発揮するのは難しい。
案の定、オリンピック後のワールドカップ最終予選リーグの初戦に敗れた。日本サッカー世界のためにはこのまま予選敗退の方がいいのではと思った。天才ドリブラーと言わずとも偉大なサッカー選手としてマラドーナが一番に浮かび、伝説の「神の手」ゴールと「5人抜き」ドリブルは生中継で見た。アルゼンチンには今のメッシを含め魅力的な天才プレイヤーが印象に残る。
ワールドカップを見出したのは中学生からだが、その頃に一番印象に残ったのもアルゼンチンのケンペスだ。一応フォワード登録だがセットプレーでもないのに最前線でゴールを狙っていたかと思えば、次に自陣ゴール前で失点を防ぐ神出鬼没の活躍で、ポジションはリベロと言ってよかった。ケンペスは初優勝に導いたし、マラドーナも優勝したがメッシも準優勝はしている。
メッシを中心にしたアルゼンチンは行き詰っているようにも見えるが、天才はいつやって来るか分からないからこれを利用しない手はない。中南米のように個の力ではなく、日本は欧州のように組織的になんて考えるのはもったいないのだ。カタール大会はくじ運に恵まれないので、天才プレイヤー中心に強豪国に敬意を表しないやんちゃなサッカーで新しい扉を開けて欲しい。
「ワールドカップファン半世紀後半」へ続く!
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