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#小説
「張り込みにはパンと牛乳をSecond⑦」
〜前回までのあらすじ〜
ベテラン刑事の「和さん」こと「木下和宏」は若手刑事の「丸山聖也」とコンビを組み、日夜、張り込み現場で事件の容疑者となる人物を見張っていた。そこに差し入れを持って度々現れる過保護な聖也の母「丸山玲子」。玲子は和宏、そして現在は銀座のクラブでママを務める「さつき」と大学時代に苦楽を共にした中であり、また、聖也の父「ディーン・マッケイ」、和宏の前妻「高山つかさ」も同じような関係
「張り込みにはパンと牛乳をSecond⑥」
〜前回までのあらすじ〜
ベテラン刑事の「和さん」こと「木下和宏」は若手刑事の「丸山聖也」とコンビを組み、日夜、張り込み現場で事件の容疑者となる人物を見張っていた。そこに差し入れを持って度々現れる過保護な聖也の母「丸山玲子」。玲子は和宏、そして現在は銀座のクラブでママを務める「さつき」と大学時代に苦楽を共にした仲であり、また、聖也の父「ディーン・マッケイ」、和宏の前妻「高山つかさ」も同じような関係
「張り込みにはパンと牛乳をSecond⑤
「やはり、次のターゲットは日本だったのか・・・」
元・夫のディーンがそう言った。
有楽町駅付近で爆発音が鳴る事件が起き、「和さん」こと木下和宏と、息子の丸山聖也は現場に向かったが、新たに国会議事堂・首相官邸の方で事件が起きるかもしれないと、日本に国際事件の情報取集に来ていたディーンがそう言っている。
「どういうこと?ターゲットが日本って、あなたの追いかけている事件は一体何なの?」
ディーンが
「張り込みにはパンと牛乳をSecond ③」
「おい、何で居るんだ、何しているんだこんなところで!?」
東京駅で降りる人たちの、疲労感と安堵感が広がる車両の中で、息子の『丸山聖也』が緊張感を生み出した。
一瞬の緊張感によって、静止した世界とも感じられる思考停止の間(はざま)が生み出された。
人はその思考停止の間の中で、膨大な選択肢から何を選ぶべきか判断に迷い、その選択を人に委ねてしまう事がある。この間に言葉を発したり沈黙を破る行動