がん様々 11 届くモノにしたい「タベモノ」
がん患者による、がん患者のための、
がん治療対策マニュアル
2章 抗がん剤治療開始
14 AC療法第4回目 カツカレーを食べて前半ラストスパート
前半のAC療法の最後の回です。
投与日の大切なランチは、ボリューム満点のかつカレーでした。この世で一番好きな食べ物はカレー。辛いのは苦手なので、基本甘口、頑張って中辛です。
4回目は、投与日の栄養供給も板につき吐き気が起きなくなっていたので、他の副作用研究に集中できました。
この4回目で、今も研究が続けられている「タベモノ」の効果を発見することになりました。
この「タベモノ」は、毎回抗がん剤投与の2〜3日後から起きていた、皮膚の中から湧いてくるような痒み、細胞のエネルギーが枯渇しているような、外から何かを塗っただけでは一時的で限界があった耐え難い痒みが起きていた皮膚や体内の現場を、一生懸命感じ取り何かないかと想像し「ピンッ」と閃いたものです。
私に伝えてくれる身体の声を細かく分析し、状態を思い浮かべた時、この「タベモノ」が思い浮かんだのでした。
研究時は、研究対象のもの以外は摂らないようにするのですが、免疫力を上げるための2種類の糠サプリは摂っていても痒みは起きていたので、皮膚の副作用には効果がないと判断し、引き続き摂りました。
この「タベモノ」は、今、特許出願の関係で詳細は書けませんが、ヒントはコラーゲンたっぷりの食品です。特許を取得した暁には皆さんにお伝えしたいと思います。この記事では「タベモノ」と呼ばせていただきます。
もれなく起きる副作用として、頭のふらつき、頭痛、酸欠っぽさによる荒くなる呼吸、筋肉が固くなって動かしづらいくらいはありましたが、2日目朝には少し動かしやすい身体になっていました。
これらも、対策をマスターした今でしたら、さらに軽減できているだろうと想像しています。
また、この回に限ってではありませんが、抗がん剤投与日から数日経つと、がん細胞のシコリが縮むようなキューとする痛みが起きていました。
自分で見つけた当初の痛みは、炎症しているようなピリピリとした痛みでしたが、抗がん剤投与後からの痛みは、明らかに抗がん剤が作用しているような痛みで、攻撃されてもがいているがん細胞が想像できました。
そして、4回目の研究メインテーマである皮膚のかゆみ対策。
1日目の抗がん剤投与日から摂っていた「タベモノ」の効果か、副作用の強い痒み、身体の中から湧いてくるような痒みは一切起きませんでした。
この「タベモノ」は働き者で、粘膜にも大きな効果をもたらしてくれました。
粘膜への効果の例として、ある方からいただいたメッセージをご紹介します。ひどい花粉症をお持ちの方です。
「タベモノ」を試しはじめて1ヶ月後
『先週頭から、大阪も「THE花粉祭り」が始まりまして、相当な覚悟で待ち構えていたのですが。。。
なんと、花粉の症状が楽なんです!!私は鼻よりも目がひどく、花粉祭りの時期はアイメイクはできない状態でした。
今年は、日中コンタクトをつけていれば全く問題無し。メイクもバッチシです(笑)
夜間、コンタクトを外した後、裸眼時は少し掻いてしまいますが・・・。』
さらに1ヶ月後
『お陰様で、花粉症が殆どなく過ごせました。
すごい事ですよ・・・。やはり粘膜に効果あり!!』
さらに1ヶ月後
『花粉症の季節は過ぎましたが、振り返りますと今年は本当に楽でした。ほぼ、症状が無いと言っても過言ではありません。粘膜の修復に効果絶大ですね。』
この「タベモノ」、抗がん剤治療の後半は更に働き者になってくれます。
いつか、誰の手にも届くようなお役に立てるものとして世に出していけたら、という思いを胸に研究を続けて参ります。
粘膜つながりのお話をしましょう。
抗がん剤を投与後は、粘膜も影響を受け、投与直後から消化機能が低下します。
これは、投与する抗がん剤の種類によって出方が微妙に違ってきますが、AC療法に関して言えば、投与2〜3日後からはその影響と思われる胃もたれや胸焼け感が起きます。
投与後10日間程は消化がゆっくりになるので、よく噛んでゆっくり食べることや消化の良いモノを食べる意識、が大切でしょう。
もう少し想像しやすいように、違う視点での説明もしましょう。
口腔から肛門までの消化器の機能低下が起きます。
それは、例えば、消化器という工場の機械が、一時的に昔の古い型になるようなものです。その機械は、口腔・胃・小腸・大腸などで、食べ物を消化する仕事をします。
古い型の機械は、現在使用している機械より、一度に処理できる量が少なかったり、スピードが遅かったりしますよね。
そこに、今までと同じ食べ方で食べ物が流れてきたら、処理しきれなくて機械が止まったり故障が起きやすくなったりという症状が発生するのです。消化不良などが起きるのです。
消化不良が起きると身体への負担が大きくなるため、副作用をさらに重く感じたり長引いたりという二次的な症状が生じることにも繋がるので、10日間くらいの食べ方には気を付けることをお勧めしたいのです。これも、自分が身体のためにできるセルフケアですね。
それから、便秘になる人が多いようで便秘薬も出ましたが、私は元々便秘知らずだからなのか!?腸内環境が良いのか!?排便は毎日ありました。どちらかというと、機能低下によりゆるい便でしたね。便秘のお薬は一度飲んだくらいだと思います。
「タベモノ」の摂取は、一週間だけにしました。
なぜかと言うと、5回目からは新たな抗がん剤になるため、どのような副作用が起きるのかを知り感じたかったからです。
タダ抗がん剤を受ける、ということは私にはどうしてもできませんでした。
結果があるならば、その原因が必ずあります。仕事柄、原因を究明する分析癖がついており、起きる事実に「なぜ!?」と思い、それを追究したくなります。原因がある結果ならば対処法があるはず、と思っているのです。
前半戦終了ぉ〜!!
4回目は、実に楽に乗り越えられました。