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夏休み 雲ノ平テント泊縦走①

3泊4日縦走計画

今回は友達と休みを合わせることに成功したので、日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平を目的地にした、3泊4日テント泊縦走に行ってきた。

せっかく行くならということで、かなりの欲張りコース。
1日目は薬師岳、2日目は黒部五郎岳、3日目は鷲羽岳と水晶岳と百名山4座に登頂した後、雲ノ平でテント泊をする計画。

ざっくりしたルート図

1日目(7/20) 折立→薬師峠(テント泊)、薬師峠~薬師岳 往復
2日目(7/21) 薬師峠→黒部五郎岳→三俣山荘(テント泊)
3日目(7/22) 三俣山荘→鷲羽岳→水晶岳→雲ノ平(テント泊)
4日目(7/23) 雲ノ平→薬師沢→折立


1日目 薬師岳

富山駅から登山口の折立までは車で1時間半くらい。
折立はあいにくの雨模様だったが、回復傾向ということで、雨の中7時すぎに出発した。

前半は無風の樹林帯登りが続き、雨もまあまあ降っていたので、汗と湿気でベタベタになりながら歩いた。虫よけが効かないような小さい虫もたくさん飛んでいて、体力ではないキツさがあった。

「太郎を愛する会」のプレート、太郎=太郎平?

1時間半くらい歩くと樹林帯が終わり、登山道が開けた。
このあたりから雨が止み、時々雲が切れて山のシルエットも見えるように。
また、高山植物が続々と登場し、アルプスに来た!という実感が湧いた。ニッコウキスゲの群生がとくにきれいだった。(写真撮ってなかった…)

雨に打たれすぎたのか、花びらが半透明のチングルマ。

11時前、太郎平小屋に到着。
食堂や売店などが魅力的だったが、長居はせず、今日の宿泊地の薬師峠キャンプ場に向かった。小屋からは15分ほど。
平日な上に時間が早かったので、テントはまだ2張しかなかった。
受付を済ます。受付脇では、流水でコーラやビールが冷やされていた。すぐにでも飲みたかったが、まだ薬師岳登頂という大仕事が残っていたので、我慢することにした。

今日の宿

設営とお昼ご飯を終えて、12時半すぎに薬師岳に向けて出発。
沢のような道を登り、薬師平という平原を歩き、雪渓が残る巨大な沢を右に見ながら尾根を登る。まずは薬師岳山荘を目指した。

とても立派な山だが、ここは地図を見た限り登山道はさそう。

天気はどんどん良くなっていき、登山口のあたりにある有峰湖や、遠くの槍ヶ岳がはっきりと見えた。これから登る薬師岳もばっちり。薬師岳はどこからどこまでが薬師岳なのか分からないほど、とても大きくて立派な山だった。

真ん中のピークは山頂ではなく偽ピーク。

なかなか山荘が見えず不安になってきた頃、突如山荘が現れた。
薬師岳山荘はフルーツポンチやあんみつがおいしいという噂を聞き、楽しみにしていたのだが、食堂の営業時間は11:00~13:00とのことで、おやつにはありつけなかった。残念。。。(着いたのは13:40頃)

薬師岳山荘。写真の左奥に薬師岳がある。

気を取り直して山頂へ。山荘~山頂は40分ほど。
ガレた急斜面が続き、なかなかしんどかった。
ようやくピークだ!と思ったところは、壊れた避難小屋が残る偽ピークだった。その1個奥が本物の薬師岳。ここ間違えそうだよね、と話していたら、帰り道、本当に間違えて引き返しそうになった人に出会った。

ギリギリ見えている槍ヶ岳。
めちゃくちゃガレてて歩きにくい

偽ピークから急に風が強くなったので、レインウェアを着て再出発。
薬師岳登頂は14:20。山頂は貸し切り状態で、360°いい眺めだった。

薬師岳 標高2926m
薬師如来が祀られている

ぽかぽかと昼寝をしたい陽気だったが、山頂の標識を見て、テント場に帰らないと、と思い直した。

「登頂オメデトウ、下りは浮石に注意してね
天候急変、昼寝はほどほどに」
いいこと書いてるなーと思った標識

帰りは行きと同じ道をたどる。
ガレた道や岩がゴロゴロした道が続くので、最後まで気が抜けなかった。

上から見た薬師岳山荘。右奥には太郎平小屋も見える。

薬師峠に戻ってきたのは16:25。テントは数張増えていた。
私は自分へのごほうびで冷えたコーラを買った。普段の生活でコーラを飲むことはめったにないが、今日は体が欲していた(と思う)。すごくおいしかった。

夕食は牛肉の卵とじ丼を食べ、日が暮れたか暮れてないかくらいの時間に寝袋に入った。眠りについたのは20:00すぎ。

つづく。

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