見出し画像

理想の売り方を追求した、みんなの珍道中のはじまり。

はじめまして。簡単にご挨拶をさせていただきますと、私たち株式会社やますは、千葉県市原市に本社をかまえています。会社の設立は2015年の6月。期間を見れば短いという印象ですが、元々の運営は諏訪商店でした。会社規模が大きくなり組織編成を行い、株式会社やますが運営主体となりました。

やますの親会社でもある諏訪商店は、創業51年。千葉の観光土産をあつかい始めて、実は長いのです。

そう私たちの主な取り扱い商品は、観光土産です。今の新型コロナウイルスの影響を受けながら、日々運営を続けています。その中でも悲観的にならず、私たちのできることを見直し取り組みを行っています。

伝わらないことを伝える。

主に扱っている商品は、観光土産の中でも食品になります。千葉の食の特産物の中で代表的な存在といえば、やはり落花生になります。落花生で、よく聞かれることがあります。

千葉半立っていうのと、早生って何が違うの?

落花生を販売していると、お客様に声をかけられ品種の説明をスタッフがお伝えしていきます。この千葉半立と早生の違いと言うものをきっかけに、お客様とのコミュニケーションが生まれ、距離も縮まっていきます。

お客様が声をかけてくれれば問題はないと判断しますが、声をかけずそのまま購入する方、違いがよくわからずに購入を避ける方。お客様によっては、このスタッフに聞くという事をせず、そのまま落花生というものに興味を持てずに、帰られてしまう方も一定数いるだろうと思われます。

落花生に限らずですが、商品を販売するにあたってよく耳にする『良い売場』という言葉。よくよく考えてみると、良い売場ってなんだろう。そんな事も考えはじめてしまいます。その良い売場という抽象的な概念を、いかに具体的に表現していくか。やます戦略本部では、日々向き合っています。

とりあえず、目立たせてみよう。

会社の取り組みで、売場コンテストというものがあります。各販売店舗のスタッフや営業マンの頑張りを、みんなで自慢し合ってます。

その中で、今年の6月に落花生のコンテストがありました。その代表する売り場をいくつかご紹介します。

まず一つ目がこちら。

画像1

ど派手な感じで、遠くからでも落花生の存在が伝わりそうな売場です。その中でも注目したいのは、右手にあります本のようなもの。落花生の畑の画像が見えるので、おそらく収穫のことや落花生の千葉半立種に関することを詳細に記載した、販促物ならぬ販促ブックまで飾られています。

そして、2つ目がこちら。

画像2

もはや滝です。落花生の滝が、売場に出現しております。こんなど派手な落花生売り場は、千葉県内どころか全世界を探しても、ここだけなんではないでしょうか。背景にある上からぶら下がっている飾りは、落花生に色を塗ったものになります。本物の落花生に色を塗り、吊るせるようにしています。もはや、アートですね。

なぜ、ここまでするのか。

まずは、お客様に目をとめていただく。落花生って、そのまま販売しているとどこか地味。色なのか、ラッカセイという響きなのかはわかりません。ただ、好きな方は本当に好きなんです。

そして落花生に興味を持ってくれた方に、落花生のことをより知っていただく。お客様が『やますの落花生』というものをきっかけに、落花生のファンになっていただけるような売り場が、きっと良い売り場っていうものなんだとも思います。

そして私たちが、落花生に関してこれだけの取り組みをしているのにもワケもあるんです。千葉の落花生が、抱える課題というものが背景にあります。

千葉の落花生が抱える問題。

落花生を販売していると、毎年気にすることがあります。それは今年の収穫状況は、どうなんだろうか。という事です。ここ10年くらいの落花生の価格を比較しても、販売価格は変わらずとも内容量が減っていたりします。

そうなんです。価格が、毎年のように上がっているのです。

一昨年の千葉を襲った台風被害の影響などもありますが、農地を手放す方だったり、農家さんが減ったりしています。落花生って年一回しか収穫期がありません。5月にタネをまき、9月から11月にかけて収穫をしていく。その収穫がダメになると、もちろん農家さんの生活が成り立ちません。

農家さんも生活が成り立たなければ、もちろん作ることはしなくなってしまいます。いまだに作ってくれる人は、昔ながら付き合いの方もいます。作ってみるとわかりますが、落花生一粒を大きく育てるにも技術や知識が必要で、天候に左右されてしまう事もあります。そんな農家さんの技術というものもそうですし、『良いものを食べてもらいたい。』という農家さんの気持ちもあります。

私たちの売り場というのは、農家さんの気持ちとお客様をつなぐきっかけにすぎません。農家さんと製造工場が、良い関係を作ってくれているから、私たちは安心して、お客様に落花生の良さを伝えることができています。

売場を作るときに、その作り手のことを考えながら行うので、ど派手な売り場となって表現されていくのです。私たちが落花生の事をお客様に伝え、生産量が安定していく事につながっていけば、千葉の落花生の減少という課題に貢献できるのだと信じています。

みんなで取り組んでいく課題。

私たちが、地道に伝えていく事ももちろんですが、お客様にもっと知っていただきたい。どんな取り組みを行っていて、どうしてその取り組みをしているのか。ひとりで取り組むより、多くの人のチカラの方がもちろんパワーがあります。

会社の取り組みだけだと、これまた地道だったりします。そんな中で、私たちの会議を公開しながら、一般の人にも参加してもらえるような取り組み第一弾として、先日インスタライブで公開会議を実施しました。

▼インスタライブの様子はこちら▼

弊社社長のアカウントで、より直接的に伝えながら、お客様にも参加していただけるような取り組みです。『みんなで』というのには、お客様の意味を込めてます。

なぜ、会議を一般公開するのか。

仕事をしていると、目の前のことしか見えなくなり、視野が狭くなってしまうことがあります。私たちが考えているよりも、必要とされることって意外と違ったりします。

実際に、みんなはどう感じて、どう考えているのか。

現場で感じている声や、お客様からの声やそこから生まれる会話をきっかけに、千葉の抱える課題に貢献していく取り組みが行えたら。って考えています。会議といっても、そこまで畏まっておらずラフな感じなので、機会があれば、お気軽に参加して見てください。

また弊社の取り組みとして、もう一つ落花生に関する取り組みを行っています。将来的には、落花生の掘り取り体験なども実施していきたいと考えています。

こちらもぜひご覧になってください。

千葉の落花生ともども、応援のほどよろしくお願いいたします。

この記事が参加している募集