家業を継ぐ
幼い頃から家業を継げと
父に言われたことは
一度もありませんでした。
父からしてみたら水産業のように安定しない仕事を
継げと息子に強要したくなかった
のだと思います。
高校を卒業して18から父の元で働き
30で現場を統括
35から父より経営を本格的に学び
40で父が他界するまで
本当に一度も継げとは言いませんでした。
ですが長年父の背中を見て仕事をしてきて
継いで欲しくないわけがないことは
わかっていました。
病床の父に
会社はおいが守っていくけん
と伝えると
・・・そうか
とだけ応えてくれました。
思慮深い父でしたが
多くは語らない人でした。
父が他界して四年が経ちますが
この状況で父ならどうするだろう、と
たびたび考えますし
これは一生続けていきたいと思っています。
父がそうしてきたように
兄弟家族みんなのためにはたらく
これからは自分の役目。
父は先代代表であり
師であり
乗り越えなくてはならない
高い高い壁だと思っております。
雑草の如く
不屈の精神で有れ
尚 志高く
父の遺した言葉ですが
今のコロナ禍の状況で
奮い立たされる言葉です。
ありがとう、お父さん。