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筋トレできない期間ほど摂取カロリーやたんぱく質の摂取量にこだわるべき?

「ケガで筋トレができない」「筋トレで筋肉量を確保できたから、しばらく有酸素運動に切り替えよう」

このような場合、筋トレをお休みする期間が発生します。

しかし、食事内容に注意しなければ筋肉はどんどん落ちてしまうため注意が必要です。

カロリーオーバーで筋肉量が減少

https://www.cambridge.org/core/journals/nutrition-research-reviews/article/nutritional-strategies-to-counteract-muscle-atrophy-caused-by-disuse-and-to-improve-recovery/10F445E40306C81C4E460D1523D572BE/core-reader

こちらの研究では、筋トレをしていない人が摂取カロリーの多さでどの程度筋肉量に変化があったのかリサーチしたものです。

研究では、

(1)摂取カロリーを制限したグループ
(2)摂取カロリーを維持したグループ
(3)摂取カロリーをオーバーしたグループ

の3グループに分けて実験を行っています。

結果は、予想通りかもしれませんが、(1)摂取カロリーを制限したグループでもっとも筋肉量が減少しました。

ところが、意外な結果もあります。

それは、(3)摂取カロリーをオーバーさせたグループが、(2)摂取カロリーを維持したグループよりも筋肉量が減少しているのです。

これは、カロリーオーバーによって体脂肪が増加したことに原因があります。

体脂肪が増えると、成長ホルモンの分泌量が少なくなったりインシュリン感度が低下したりするため、筋肉にも悪影響を及ぼしてしまうのです。

そのため、筋トレをしない期間に筋肉量を維持するためには、たくさん食べればよいというわけではなく、摂取カロリーを維持することをおすすめします。

なお研究では、カロリー維持のためには、体重に34をかけたカロリーを保つことがおすすめと報告されています。

たとえば、体重60kgの場合は2,040kcal/日、体重80kgの場合は2,720kcal/日です。

筋トレをお休みしている期間もたんぱく質の摂取が重要

筋トレをしていない期間は、筋肉の重要な材料となるたんぱく質の摂取も忘れてはいけません。

研究結果では、摂取量に幅がありますが、1日に体重(数字のみ)の2倍(g)摂取することが推奨されています。

たとえば、体重60kgの場合は120g、体重80kgの場合は160gです。

ただし、もともと筋肉量が多い場合、その分たんぱく質量を確保したいので、3倍近く摂取する例もあります。

最後に…

ダイエッターの中には、まずは基礎代謝の土台として筋トレで筋肉量(密度)を増やし、それから有酸素運動に移行する人もいます。

しかし、食事量、特にたんぱく質の摂取量を抑えることで筋肉量を減らしてしまい、結果的にダイエットに失敗してしまうケースは少なくありません。

また、たくましいボディを目指して筋トレをがんばっていても、長期の出張などで筋トレできない間に摂取カロリーやたんぱく質摂取量を誤ってしまい、ボディバランスが崩れてしまったトレーニーもいます。

筋トレから離れている間は面倒に感じるかもしれませんが、理想のボディメイクのために食事内容を調整することをおすすめします。

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