新デジタル産業宣言
<新デジタル産業宣言>
私は、デジタル技術が跋扈したグローバルなビジネスイノベーションが進展する状況の只中に生きている。IoT技術・クラウド技術・AI技術等、諸々のICT技術が世の中跋扈するようになった世の中に生きている。諸々のICT技術はグローバルに進展する。それらを活用してビジネスイノベーションが爆進力を持って進展している。そんな状況の只中で私は生きている。
そんな状況下で、私の周りに存在している日本企業は相も変わらず既存ビジネスの改善のみに目を向けている。未来の石油はデータだと言われて久しい。その石油は今現前に広がっている。しかし日本企業はその未来の石油たるデータを掘削することを躊躇している。ましてやその石油であるデータを掘削して石油を駆使したビジネスを展開することにも日本企業は億劫になっている。
そんなことを私は危惧している。忸怩たる思いでそれを見つめざるを得ない。
デジタル技術が跋扈した世界。そのデジタル技術は決して既存ビジネス効率化のためだけの道具ではないはずだ。従来は効率化の観点で語られることの多かったデジタル技術。確かにそれも一理ある。しかしそのデジタル技術は跋扈するようになってきている。IoT技術・クラウド技術・AI技術等、諸々のICT技術が世の中跋扈するようになっていることに注目したい。飽和して跋扈するようになっているのだ。
跋扈したデジタル技術は、データという名の石油を産み出すようになる。跋扈したデジタル技術はデータという石油生産機械になり得るのだ。データを生み出す仕掛けはありとあらゆるところにある。デジタル技術であるIoT技術で言えば物理センサーなどが好例だ。仕掛けを掛ければかけるほどデータが生み出されるようになる。
余剰を削減することだけがビジネスではないはずだ。跋扈したデジタル技術という余剰から生まれる、甘い果実であるデータという石油を掘削して活用しようではないか。太陽のエネルギーをふんだんに受けた植物が作り出す甘い果実を我々が食するように、跋扈したデジタル技術から生み出される、データという甘い石油を料理しようではないか。
これからの時代のリーダーに求められること。データをいかにして生み出すのかを考えること。生み出されたデータをうまく料理して食するようになること。そんなことが次代のリーダには求められることになる。
これからの時代のデジタル産業を構成する企業の特徴は以下の通り定義されるそうである。
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ビジョンは次のように掲げられるようになる。日本企業は今までの成功体験や柵(しがらみ)を捨てよう。新たに実現すべきビジョン=大きな風呂敷を広げることを目指そう。
価値としては次のように掲げられるようになる。日本企業は開発コストを気にしないようにしよう。開発することで得られるようになる、創出価値を重視しよう。
オープンな感覚として次のようなことが掲げられるようになる。日本企業は自社に閉じるのをやめよう。あらゆるプレイヤーと繋がるようになろう。
継続するために次のようなことが掲げられるようになる。日本企業は失敗して撤退するのをやめよう。そうではなく、逆に試行錯誤を繰り返そう。試行錯誤を繰り返して、常に前進し続けよう。
経営者は次のようなことを掲げるようになる。デジタル技術を駆使して日本のビジネス創造をしていこう。ビジネス創造が日本の経営者のミッションであることを自覚していこう。
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上記に示したような、これからの時代のデジタル産業に参画する企業が増加することを願ってやまない。そこに参画しているデジタル企業群がエコシステムを形成するようになる事を願って止まない。
跋扈したデジタル技術が生み出すデータという石油を掘削して、甘い果実であるデータを手に入れよう。日本企業はそれらを料理してデジタル産業というエコシステムを新しく形成しよう。日本企業はデジタルの力で新たな高収益ビジネスを創出し続けよう。
そんなエコシステムの付加価値は、跋扈したデジタル技術が生み出すデータの産出量と共に増大していくことになる。エコシステムの付加価値の増大が、日本の産業としての国際競争力を強化することになる。それは指数関数的な比例関係にある。
そのために、新デジタル産業宣言の賛同企業を増やしたい。「新デジタル産業」の創出が日本企業を牽引することになるからだ。
以上