長女と菓子盆(2024.10.23)
長女(5歳なりたて)が幼稚園を休み、私も有休を取って長女を病院に連れて行き、昼過ぎまで二人で過ごした。
昨日とはガラリと変わって良い天気。長女の調子も良い。
長女は昨日からもうだいぶ具合が良かった。今日も登園できるのではないかと思っていたが、病院受診を予約していたし、もう少し用心した方が良いだろうと思い、幼稚園は休ませた。
朝、長女と次男(3歳)を車に乗せて幼稚園まで行った。そこで元気いっぱいの次男を幼稚園に預けて、長女を病院に連れて行った。妻は自分自身の病院受診と就職活動のため朝も早々に家を出ていった。
長女はもう長い時間熱が出ていないし、薬も良く飲み、咳も止まっていたので先生も状態はだいぶ良いと判断したみたいで、薬もあまり出なかった。
家に帰り、窓を何枚も開けて外の空気を取り込む。青い空と青い海。澄んだ空気が部屋にフワーっと入って来る。
長女が「しかのこのこのここしたんたんが見たい」と言うので、テレビでそのアニメを流す。ソファに腰かけて足を前後に振りながらそれを楽しそうに見ている長女。
私はふと思い立ち、菓子盆を作って長女に出してみようと思った。妻もいないし、他のうるさいのもいない。長女もだいぶ具合が良いみたいなので、気持ちが軽くなったのだ。
菓子盆とは例えば家に友達が来た時などにお母さんがお盆にお菓子を盛って出してくれていたあれである。私は以下の「菓子盆選手権」というのを見て以来、自分なりの菓子盆を作ってみたかったから、今回は良い機会だった。
幸い家の中には色々なお菓子があったし、私も昨日少しばかりお菓子を買って来たばかりであったので、菓子盆を作るのに不自由はしなかった。
そして作った菓子盆がこれだ。
今振り返ってみれば何の工夫もセンスもない。ただ単に自分の好きなお菓子を並べただけの菓子盆だ。盆がないからって選んだお皿のチョイスも悪い。ビスケットはブルボンのやつでコーヒーとチョコ味があるのだが、4枚のうち1枚がコーヒーで、あとがチョコというのもバランスが良くない。
ただ、長女にとってはそれなりに良い菓子盆だったみたいで、「しかのこのこのここしたんたん」を見ながら楽しそうにポテトチップスのりしお味やチョコビスケットをつまんでいた。「5円があるよ」も2個つまんで、長女は満足気だった。
そうやって「しかのこのこのここしたんたん」を見たあとは「ラーメン赤猫」を見て、二人で穏やかな時間を過ごした。別府湾がキラキラと輝き、その傍らに、池の水を飲みに来た熊みたいな大きくて黒々とした高崎山が在った。
しかししばらくして長女は「眠くなった」と言い、布団に横になった。私もその横でしばし眠った。そして夕方に差し掛かるころに長女は再び熱が上がって、それきり全然ご飯も食べずにほとんど布団から出ずに過ごした。あまりきつそうにしていないし、長男と次男がポケモンカードで遊んでいるのを横で見て楽しそうにしていたが、熱はしっかりと高かった。
妻と私は頭を抱えた。「もう大丈夫」と思ったのも束の間であった。そうは問屋が卸してくれない。
菓子盆作って二人で過ごした穏やかな時間。あれはなんだったんだと私は思った。