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あえてのハンバーグ(2025.01.22)

夕方、帰宅すると次男(3歳)が出迎えてくれる。それ自体は嬉しいのだが、まだ幼稚園の服を上から下まで完璧に着ているのが気になって仕方ない。まだ何も進んでいないのが明白だからだ。

長女(5歳)はソファでぐっすりと眠っている。声をかけるが全然起きない。よっぽど眠いのだろう。睡眠は足りているはずなのに、本当によく寝る子だなぁと思う。

一方、妻は台所で何やらボウルの中のものをこねている。「あ、ハンバーグだ」と思った。ハンバーグで嬉しい反面、「なぜこの時間がない時にハンバーグなどややこしいものを一から作っているんだ」とも思った。

そして妻はハンバーグをこねながら血走った眼をして、夕食の準備以外何も進行していない事に苛立っている。

いばらの道を選びがちな妻。「楽をする」という事が苦手だ。手抜きという言葉を知らないのかもしれない。子供らを迎えに行って帰ってきてから「ヨーイどん!」で、1時間でハンバーグとサラダとスープを作ろうとしている。袖をまくるのが面倒なようで、調理中はいつもTシャツだ。

そうして妻の作ったハンバーグは確かに美味しかった。一人1個しかなかったが、その1個がでかいので、量としては十分なのだ。ゴツゴツした肉の食感が残っていて、味は十分ついていてパンチがあった。

調理中殺気立っていた妻は食べている間に少しずつ表情が和らいでくる。美味しいものは人を優しくするのだ。子供らがハンバーグをよく食べたからかもしれない。

食後、フライパンにハンバーグを焼いたあとの大量の油が残っていた。これを始末するのが面倒だったので、私はその油を使ってチャーハンを作って明日の弁当にする事を思いついた。

が、いかんせん油が多すぎた。そんなに大量の油はいらなかったのだ。油が多すぎてチャーハンがなかなかパラッとならないので、だいぶ入念に炒めねばならなかった。

途中で余っていたレタスをちぎって入れ、塩とマキシマム(肉等によく合う万能調味料)で味付けした。冷ましてから弁当箱に盛り付けて、最後に作り置きしておいた味玉をのせてブラックペッパーをふりかけたのがこれだ。

量はあんまりないです

味見をしたらとても美味しかった。肉から出た油の旨味を十分に生かせたのかというと疑問だが、残り物を有効活用できたので満足感があった。

明日の昼休みが楽しみだ。

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