Yamamoto Market個人日記「海の、向こうへ」2025.1.13-1.17
2025.1.13(月)
今日は午前中、原稿を書き進めた。午後はバイトへ。今日は高い位置で一本の三つ編みにしてみた。バイトへ行く時にもちょっとこうしてテンションを上げていきたい(やる気がないわけではなく、さらにテンションを上げるという意味で)。高い位置で髪を結うとなんだかキリッとする気がする。気のせいかもしれないけれど、多少釣り上げてくれる効果があるような気がする。気のせいかもしれないけれど。
バイトは3連休の最終日、祝日ということもあり、13時に出勤した後、少しお客さんが続いた。
2025.1.14(火)
お昼前、サンを連れて入野の浜へ行った。サンは広い砂浜で駆け回れるし、私も綺麗な海が見れて一石二鳥なので、浜散歩は好きだ。
球場裏に車を止め、松原の小道を抜けて浜へとおりる。松原を抜けて海が見えると、サーファーも、散歩をしている人も、誰もいなかった。浜をちょこちょこ歩くハマチドリと、カラスと、サンと私だけ。海は凪いでいて、冬特有の穏やかな空気に包まれていた。世界が終わってしまったような眺めだった。世界は終わって、この世に私たちだけしかいないんじゃないかと、今日はそんな想像をさせる海だった。
サンはあちこちに行ってしまわない。いつもある程度の距離感で少し走って行っては帰ってくる。今日も同じ。西へ向かっていた歩を止め、サンに気づかれないようにそーっと東へ方向転換をすると、サンもすぐに振り返り、そしてすぐにまたついてくる。今日も愛らしい私の愛犬だ。
20254.1.15(水)
朝から夜までPCに向い、ひたすらに原稿を書き続けた。
2025.1.16(木)
今朝はサンと散歩をしながら6人もの地域の人とすれ違い、全員と言葉を交わした。おじいちゃんおばあちゃんばかりの過疎地域にも関わらず、6人もの人たちと言葉を交わす散歩時間は珍しい。
農作業中のおじいちゃんが「イノシシがかかった」だとか、「綺麗な犬やね」だとか、「おはよう」だとか、ちょっとした会話をそれぞれとしながら散歩から帰った。サンは人によって対応を変える。よく会うおばちゃんには自分の頭をおばちゃんの手元に持っていき、撫でてもらえるように近づく。あまり触れ合っていないおじちゃんには、飛びかかってみて相手の反応を試しているよう。90歳近いおじいちゃんには、おじいちゃんの様子をじっと見て、ちょっとだけ頭を擦り寄せていた。彼女にも、人の違いがわかるのだろう。匂いか何かでそれぞれの人間の記憶をしているのだろう。私の感じ方と、サンの感じ方はきっと違う。「この人はどんな人に見えている?」、そう聞いてみたくなる。
今日もまた別の原稿を書く。こうして「今日も原稿、今日も原稿」と毎日書き続けていると、ライターの仕事が立て続いているように見えるけれど、そうではない。原稿がたまたま重なっているだけ。それでも、ひたすらに書き続けていると、段々と文章がまとまりやすくなるし、書きやすくなってくる。やはり「日々書く」ということを続けることが、ライターとしてのスキルアップ手段の一つだろうなと感じる。
原稿を書いている間(というかPCに向かっている間)は、昨日と同じく、サンが私を向こうのソファから睨みつけている。時々私がサンの方を向くと目があって、睨み合いっ子になる。「ごめんってばぁ」と話しかけるが、彼女の悲しそうな不満げな顔は一向に変わらない。私も、私が彼女と遊んであげない限り、その表情が変わらないことは知っているが、今日は締切なのでどうしてもだめ。心の中でもう一度、「ごめんね」と彼女に声をかけて視線をキーボードに戻す。
午後からは本屋の営業なので、サンとは十分に遊んであげられないまま家をあとにする。お客さんが来るまでは午前中の続きで、インタビューの文字起こしを完成させ、文字起こしした内容を確認しながら原稿をまとめた。この原稿がここ最近抱えていた数本のうちの最後だったので、「頑張って終わらせるぞ」と意気込みながら向かう。意気込みのおかげで、予定よりも早くに書き終えることができた。これで今のところ全ての原稿をリリースした。開放感。
今は仕事の原稿もそうだけど、自分の中で書きたいことがたくさんある。仕事の原稿がひと段落ついたので、今度はそちらへフォーカスしていきたい。
2025.1.17(金)
今朝はAちゃんからランチに行こうとお誘いをいただいた。私も近々一緒にカフェタイムを持ちたいなと思っていたところだったので、嬉しいお誘い。年明けに一度再会してからゆっくりと話ができていなかったので、今日はお昼が楽しみだった。
サンは相変わらず私が出かけそうな雰囲気を察して外出するだいぶ前からふてくされていた。最近は私が出かけることに気づくのが早くなった。30分前くらいになるともうそわそわし出す。
荷物が届いた。昨年写真撮影のお仕事をいただいた会社からお礼の品をいただいてしまった。大して力になれたのかわからなかったのに、お礼をいただけるほどのパフォーマンスができたのかもわからないけれど、こんなにも丁寧にお礼をいただいてしまって、なんだか恐縮。でも、こういうところがきっと会社としての信頼度やブランドを上げていくのだろうなと、やっぱりすごい会社だなと思った。会社で働くということは、こういう一つひとつの積み重ねだと思う。私も、こういう一つひとつの積み重ねを大事にしなければと改めて感じさせてもらった。メールでお礼をと思ったが、「いや・・・」と思い直して、電話をかけてみた。担当の方は不在だったけれど、やっぱり電話をかけて良かったと思った。
11時にAちゃん、娘のCちゃんとminicaで合流。今日のランチメニューはファラフェルサンドだった。minicaでファラフェルを食べるのは初めて。Cちゃんは最初ちょっと恥ずかしがったけど、その後かけっこをしたり戯れていたら徐々に気分が乗ってきたようで、たくさん笑顔を見せてくれた。
ランチは最近のこと、家族のこと、これまでのことなど、1時間少しだったけどAちゃんとの貴重な時間をしっかり楽しみながらおしゃべりした。Aちゃんとの時間はいつも平和で、あったかい。Cちゃんも最近のブームなのか、「ぱい」と言って、お茶の入ったカップやおにぎりで何度も「乾杯」をしてくれた。こんな時間が大好きな時間だなぁ。
もっと話したかったけれど、私のバイトの時間に合わせてお別れをし、午後はバイトへ。到着するなりオーダーが立て込んでいて少しバタバタしたけれど、今日も無事終えることができた。