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学校における生成AI活用のための基本プロンプト集(11/15改訂)


校務で生成AIを活用するようになっていろいろ効率化できています。恩恵たくさん!あ、もちろん教育委員会にはきちんと利用申請済みです。そういうところの詰めはしっかりするタイプ。

生成AIを使い始めたときは感動と驚きの連続でした。しかし、ほどなく、AIは平気で嘘をつくし、事実の誤りは多いし、論理の破綻はあるし、数学的な誤りも多いことに気が付きました。きっとみなさんもそうですよね。

全てを丸投げできないのは少々残念ですが、それでもかなーり優秀な秘書として活躍してくれます。教員って基本一人で何でもやらなきゃいけないので、優秀な秘書が面倒事を処理してくれると大幅に仕事の効率がアップします。

さて、そんなAIにいろいろ仕事を依頼する際、効率よくほしい回答を引き出すためにプロンプトを工夫するのが大事だと思っています。個人的なメモの意味合いが強いですが、現時点(2024年11月現在)で、私がよく使うプロンプトを残しておこうと思います。

私自身、いろいろなところで紹介されているものを参考にしましたので、よかったら使ってもらって、そのうち誰かがさらにいいものを作ってシェアされたら巡り巡って自分のところにも来るかなーって思っています。

・信頼できる情報をAIに処理させる。
・これまで多くの時間を割いてきた作業を効率化する。肝はプロンプト
AIによる分析の実習(プロンプトを用いる)【実習】
・特定の条件を指定し効率よく分析を行わせるための指示構文を提供。
・生成された分析の誤差が小さくなること、分析の精度が向上することを確認。

1.質問にプラスワンする(魔法の言葉)

(1)  テーブルにして
- 効果: 情報を整理し、視覚的に分かりやすく表現する。比較や分析が容易になる。
(2)  ステップバイステップで考えて
- 効果: 複雑な問題を小さな段階に分解し、論理的に解決策を導き出す。
(3)  マークダウンで書いて
- 効果: 読みやすく構造化された文書を作成し、見出しや強調などの書式を簡単に適用する。
(4)  プロンプトにして
- 効果: AIに特定の指示や質問を与え、目的に応じた回答や出力を得る。
(5)  *点が100点になるようにして
- 効果: 特定の基準や目標に合わせて内容を最適化し、完璧な回答を目指す。
(6)  F&Qを考えて
- 効果: 想定される質問と回答を事前に用意し、情報をより分かりやすく提供する。
(7)  架空の対話形式で書いて
- 効果: 情報を会話形式で表現し、より親しみやすく、理解しやすい形で伝える。

2.課題解決や課題やリスクについて掘り下げて理解するためによく使う言葉

調べたい内容に目的に応じて付け足します。
例):「令和の日本型教育について考えたい。現在の教育状況が続いた場合、授業実践や学校運営において、どのような潜在的なリスクや課題が発生する可能性がありますか?授業を担当する教員の立場と管理職としての立場から、これらのリスクにどう備えるべきでしょうか?」のようにして使います。
この言葉はこちらが資料を読み込ませるNotebookLMAI検索エンジンでよく使います。

(1)トレンド分析:

この資料に示されたデータから、今後3-5年で学校教育、特に授業実践に最も影響力が大きくなると予想される傾向は何ですか?授業を担当する教員の立場と管理職としての立場から、この傾向にどのように対応すべきでしょうか?

(2)リスク特定:
現在の教育状況が続いた場合、授業実践や学校運営において、どのような潜在的なリスクや課題が発生する可能性がありますか?授業を担当する教員の立場と管理職としての立場から、これらのリスクにどう備えるべきでしょうか?

(3)機会の発見:
この資料の情報に基づいて、今後どのような新しい教育機会が生まれる可能性がありますか?特に、授業を担当する教員にとってどのような機会があり、管理職としてそれらをどのようにサポートできるでしょうか?

(4)ギャップ分析:
現在の教育状況と望ましい将来の教育の姿の間にはどのようなギャップがありますか?そのギャップを埋めるために、授業担当教員と管理職それぞれにどのような行動が必要でしょうか?

(5)シナリオプランニング:
教育における最悪のシナリオと最良のシナリオを考えた場合、授業担当教員と管理職はそれぞれにどのように備えるべきですか?

(6)相互関係の分析:
この資料に示された教育に関するさまざまな要因の間にどのような相互関係がありますか?それらが授業実践や学校運営の将来にどのように影響する可能性がありますか?

(7)必要なリソースの特定:
将来の教育課題に効果的に対応するために、現在どのようなリソース(教員の専門性向上、教育技術など)を確保または開発する必要がありますか?管理職としてこれらのリソース確保にどのように取り組むべきでしょうか?

(8)先行指標の特定:
将来の教育変化や課題を早期に察知するためには、どのような指標やシグナルに注目すべきですか?特に、授業担当教員と管理職それぞれの立場でどのような指標を重視すべきでしょうか?

https://www.perplexity.ai/

3.教室で役立つプロンプト

(1)カフート作成

基礎知識定着のための教育用カフートクイズを作成してください。

1. 以下の項目を指定してください:
- 学年:[小学6年生]
- 教科:[理科]
- 単元名:[土地のつくり、地震や火山と災害]

2. 以下の条件で問題を[20問]作成してください:
- 教科書レベルの重要語句と基本的な概念のみを出題
- 問題文は簡潔で明瞭に
- すべての問題は教科書の内容から直接出題
- 選択肢は明確に区別できるもののみ使用
- 次の語句に関連するものは必ず出題[化石、れき岩、でい岩、砂岩、火山灰、溶岩、地層のでき方、つぶの大きさ、地層は海の底にできる、どろ、砂、れき、地層は横やおくにつづいている]
- 時間は基本[20秒か30秒]
- Correct answerはAnswer 14に均等に出現するよう配分

3. 問題の種類と配分:
- 用語の意味を問う問題(40%)
- 具体例の理解を問う問題(30%)
- 単純な因果関係を問う問題(30%)

4. 参考資料:
- 検定教科書の本文と太字用語(教育出版、東京書籍、光村図書)
- 東京書籍株式会社: https://www.tokyo-shoseki.co.jp/
- 大日本図書株式会社: https://www.dainippon-tosho.co.jp/
- 教育出版株式会社: https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/
- 光村図書出版株式会社: https://www.mitsumura-tosho.co.jp/
- 学習指導要領における各教科の解説
- 基本的なドリル・問題集
- 単元末テストの基本問題
- 学習塾作成の問題
- 無料プリントサイト
- ちびむすドリル: https://chibimusudrill.com/
- プリントきっず: https://print-kids.net/
- ドリルの王様: https://www.drill-king.com/
- さんすうプリモン: https://sansuupurimon.com/
- すたぺんドリル: https://stapen.net/
- すきるまドリル: https://skillma.com/

5. 以下のテーブルで出力してください:

Question - max 120 characters	Answer 1 - max 75 characters	Answer 2 - max 75 characters	Answer 3 - max 75 characters	Answer 4 - max 75 characters	Time limit (sec) – 5, 10, 20, 30, 60, 90, 120, or 240 secs	Correct answer(s) - choose at least one
Which spreadsheet tools can read this sheet and export to xlsx format?	Excel	Google Docs	Numbers	LibreOffice	60	1,2,3,4

(2)座席表作成

児童生徒は番号で入力。数字の箇所の条件をクラスに合わせて調整する。前方から児童生徒を割り当てていくように座席を決定していくので、教室のレイアウトによって最終調整は教師が行う。班編成まではまだ難しい、、(11/5)
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#命令書: あなたは小学校の先生です。以下の条件で最適な座席表を作成してください。

#クラス情報:
・生徒数: 25人
・座席レイアウト: 6列×5行
・男女比: 13:12
・男子は3,4,7,9,11,12,14,16,20,22,23,24,25
・女子は1,2,5,6,8,10,13,15,17,18,19,21

#特別配慮:
・生徒番号1, 2, 3は視力が弱いため、前から2列目までに配置
・生徒番号45,6は騒がしくなるため離して配置
・生徒番号7,8は集中力に課題があるため最前列中央に配置

#学力に関する情報:
・成績上位の生徒: 1,2,3,4
・成績下位の生徒: 5,6,7,8

#座席ルール:
・男女のバランスを考慮する
・視力の弱い生徒は黒板に近い席に配置
・騒がしくなる組み合わせの生徒は前後左右で隣接しないようにする
・成績上位の生徒と下位の生徒をバランスよく配置し、互いに学び合える環境を作る
・成績下位の生徒を前方に配置する傾向を持たせるが、完全な固定化は避ける

#出力形式:
・座席表は数字で表示(1-21の出席番号)
・視力の弱い生徒の番号に*をつける
・成績上位の生徒の番号に+を、下位の生徒の番号に-をつける
・空席がある場合は0で表示

#出力:
1. 上記の条件を満たす座席表を作成してください。
2. 座席配置の根拠を簡潔に説明してください。特に以下の点について言及してください:
   - 特別配慮が必要な生徒の配置
   - 騒がしい生徒同士の配置状況
   - 学力の高い生徒と低い生徒の配置バランス

#追加指示:
・条件を完全に満たすことが難しい場合、最優先すべき条件と、妥協可能な条件を提案してください。
・学力の差による学び合いを促進するための座席配置の工夫について、1-2文で提案してください。

4.生成AIの基本プロンプト集

基本はいつでも大切
(1) 基本的な質問
・〇〇とは?
・〇〇について教えてください
・〇〇のメリットとデメリットは?
・〇〇の良い点と悪い点は?
・〇〇と〇〇の違いは?
・〇〇する方法は?
・〇〇するにはどのようにしたらいいですか?
・〇〇と〇〇の類似点、相違点は?

(2) テキストの作成
・以下を校正してください
・次の文章で、表現が適切でないところや間違えた言葉遣いを指摘してください
・次の文書中の誤記や文法上の誤りなどを指摘してください。
・以下を要約してください
・〇〇をテーマに記事を書くので、タイトルを考えてください
・〇〇というタイトルから見出しを〇〇個考えてください
・〇〇というキーワードから文章を作ってください
・〇〇を同じ意味で言い換えてください

(3) 業務効率化
・以下の内容を集計して、結果を「〇〇」をタイトルとしたテーブルに直してください。
・以下をグループ分けしてください。
・以下をグループ分けしてください。類似カテゴリごとの回答数を集計して「〇〇」のタイトルでテーブルに直してください。

(4) 条件設定
・〇〇文字以内で
・箇条書きで
・〇〇個の例を挙げてください
・小学生でもわかるように
・さらに5つの例をください
・さらに文章を短くしてください
・〇〇文字以内で要約してください
・〇〇というキーワードは必ず使って文章を作ってください

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